次女5年、N夏期講習終盤を迎えている。

 

次女のクラスでは、夏休み中の宿題として、算数応用力アップ講座の解き直しが課されている。

宿題は全問ではなく、先生が指定してくれた全体の8割くらいの問題。

かなり難しいなと感じる問題も含まれており、次女もヒーヒー解いていた。

しかし、その問題一覧のプリントを、次女は紛失してしまった。

 

紛失に気づいたのはお盆休み明け。

おいおい、いつから失くしていたんだよ。

なんせ、休み中は勉強していなかったもんで、さっぱり分からない。

 

「ママ、算数プリントがないっ。どこやった?」

知らんがな。

失くし物すべて母のせいにするの、やめてくれ。

「そのごちゃごちゃしたラックの中にあるんじゃないの。ちゃんと探してみなよ」

 

しかし、いくら探しても見つからない。

マズイ。

宿題提出は夏休み明けだが、まだ半分ほどしか終わっていない。

指定された問題が分からないと、進められないではないか。

 

「次女ちゃん、先生に言ってプリントをまたもらったら?」

「算数の先生は、夏期講習はうちの校舎に来ていない」

「室長先生ならプリントの控えを持っているかもよ。頼んでみたら?」

「ムリ!」

 

「じゃあ、お友達にプリント見せてもらったら?」

「クラスに友達いない」

「でも、頼んだら持ってきてくれるんじゃない?」

「ムリムリ!やばい、もうどーしよー」

 

ああ、人見知りがここでも災いと化す。

陰樹は光がなくてもたくましく生きていく、って本当かいな?

この子、プリント1枚失くしただけで、この有り様だよ。

 

「じゃあ、仕方ないね。残りは全問解くしかないね。がんばれ」

そもそも宿題がまだ半分も残っている上に、残りは全問解く事態に陥った次女。

はい、自業自得ですな。