あれはいつだったか。
次女の日能研半期予定表が配られた頃だから、まだ今年の2月だったかもしれない。
7月の予定の中にNフレンズの文字を見つけて、長女に声をかけた。
「長女さんも、今度は先輩としてNフレンズに参加だね」
ところが、実はこの時、長女はこんな返しをしていた。
「やだ。行かない。◯◯中で参加できないなら行きたくない」
◯◯中とは、長女の第1志望だった学校だ。
そうか。
まだ、この話は早かったか。
入試終了直後から、進学先に決まった学校に対して、長女からは前向きな発言が多く見られていた。
しかし、そこはあまり表面的に捉えすぎてはいけなかったのだろう。
彼女なりに精一杯、自分の気持ちに折り合いをつけている最中だったのだろう。
そうだね。
母自身の気持ちも、まだ相当ぐるぐると、渦を巻いている頃だったからね。
今週、日能研から正式に参加打診の連絡が来た。
前回の返答は忘れたフリをして、もう一度長女に聞いてみた。
「長女さん、日能研からNフレンズのお誘いがきたよ。どうする?」
「えっ、ほんと?◯◯ちゃんも誘って行こうかな」
◯◯ちゃんは今の中学のお友達で、日能研出身らしい。
そうかそうか。
よかったよかった。
よかったよかった。
うん、よかった。
いっぱい楽しんでおいでね。