すごい雨と風だった。

 

職場最寄りの駅から傘をさして歩き始めるも、すぐに足元はびしょ濡れ。

家で一番新しいビニール傘を持ってきたが、強風に煽られて反り返ってしまった。

駅に向かう人の中には、傘が壊れたのか、さすことを諦めたのか、濡れたまま歩いている人もいた。

 

まずい。

この傘が壊れてしまったら、私もずぶ濡れで出勤しなくてはならない。

もうすでに髪の毛は雨と風でボサボサ。

その上、洋服もずぶ濡れになってしまったら、この後どうやって働けばいいと言うのだ。

職場まで5分の道のり。

ビニ傘よ、なんとか持ち堪えてくれ。

 

一昔前のビニ傘であれば、すぐに傘の骨が折れてしまっただろう。

一度反り返ってしまったら、まず間違いなく骨は折れてしまい、元には戻らない。

骨に固定されたビニール部分もすぐに剥がれたり、破けてしまったたりしただろう。

 

しかし、令和のビニ傘はどうだろう。

今朝、二度三度、風で反り返ったが、いずれも元の状態に戻った。

正面からの強風を受けて、グイグイたわんだものの、折れずに耐えた。

 

なんなんだ、このしなやかさは。

いつからこんなに丈夫になったんだ。

よくぞ、よくぞ耐え切ってくれた。

母は、感動と感謝の気持ちで一杯になった。

 

そうか。

私も令和のビニ傘を見習おう。

しなやかに、たくましく、折れない心で。

 

みなさん、通勤、通学、本当にお疲れ様でした。

午後のテスト結果を心を無にして待ちたいと思います。