なかなかのビッグニュース。
豊島岡が「算数・英語資格入試」を導入するというもの。
(リセマムページより抜粋)
4科入試
300点満点(国語100点、算数100点、社会・理科100点)
算数英語入試
300点満点
【算数】
100点x2
【英語】
3級(中学卒業レベル) 50点
準2(高校中級レベル) 70-80点
2級(高校卒業レベル) 90点
準1以上 100点
参考:昨年度第1回4科入試結果
【算数】
受験者平均 43.41点(x2=86.82点)
合格者平均 54.70点(x2=109.40点)
【4科】
受験者平均 186.45点
合格最低点 194点
合格者平均 213.44点
昨年まではどうだったか
2024年度入試では、帰国子女の受験生には300点中5点の加算があった。
しかし、4科受験者平均に5点を加算したところで合格最低点には達しない。
ボーダー付近でなら5点の威力は発揮されるが、受験者平均ではそもそもの学力が足りないということか。
母の推測
英語だけできる子はあまり取りたくない、しっかりお勉強のできる子を取りたいのではないか。
戦う相手は4科入試の子か?
今回新設された算数英語入試では、4科入試の算数得点を2倍し、これに英語みなし得点を加えて、合計300点満点とする。
この得点計算方法は、4科入試の300点満点と揃うように考えられたのであろうか。
だとすると…
母の推測
算数英語入試の合格基準は、4科入試のそれに沿う可能性が考えられる。
例えば、4科入試の合格最低点が194点ならば、算数英語入試の合格最低点も194点付近になるのではないか。
算数英語入試の募集人数を若干名として定めていないことから、学校側の求めている基準に達していなければ、新入試の合格者数は極端に少ない可能性はある。
帰国子女相当の子は戦えるのか?
英検3級は、小学生でも日本で英語をしっかり勉強してきた子なら取得可能だろう。
一方で2級、準1となると、純ジャパは難しく、海外現地校か少なくとも日本のインターに通っていた帰国子女相当の子になるだろうか。
しかし、それでかりに英検準1を持っていたとしても、算数の実力が受験者平均レベルであった場合、昨年度の合格者最低点を上回れない。
えっ、準1でも結構厳しい戦いなのね。
母の推測
算数の実力として、受験者平均では足りておらず、合格者平均レベルの成績を求めているのではないか。
算数女子は戦えるのか?
では、算数の得意な算数女子は、この試験でどこまで戦えるのか?
かりに、算数で合格者平均点を取れていたとしよう。
しかし、英語みなし得点が準2級レベルでは合格者最低点を上回れない。
2級以上を持っていて初めて合計点が合格者最低点を越えられる。
母の推測
いやいや、なんともはや、英語の実力も、2級以上を求めているではないか。
まとめ
このように、算数英語入試の合格基準を4科入試のそれに照らし合わせると、結構厳しいと言わざるを得ない。
これ、合格できる子ってどんなの子なの?
そもそも英検2級以上持っていて、かつ算数で合格者平均点を取れる子?
はっ????
そんな高スペックの子なら、普通に4科入試で合格できるんじゃね?
いったいこの入試は、だれ得なの??
だから、ひょっとしたら、4科入試とは完全に別の合格ラインを設定して、算数英語入試の受験生の中で戦うのかもしれない。
まあそのあたりは、2025年度の入試結果が公表されたときに、どんな合格ラインになるのか少しは見えてくるだろう。
今回の算数英語入試は、豊島岡が得意とする理系大学入試において重要な数学と英語、そのどちらも強い生徒を中学入試の段階で見定めて獲得する目的であろう。
単なる算数1教科入試や、英検級による加点としないところに、深い意図を感じる。
では、この流れが他の難関校の入試にも影響するのか?
桜蔭は、大学受験に必要な主要教科だけを重要視することを嫌う。
しかも、国語には並々ならぬこだわりを見せる。
少なくとも当分は、4教科入試で突き進むだろう。
比較的柔軟性のある上位校の中には、この流れに追随するところが出てくるかもしれない。
しかし、豊島岡ほど要求度の高い合格基準を設けても、そんな高スペックの子はそもそも4科入試でしっかり合格できるはず。
さて、どうなりますでしょうか。
ちなみに、この件に関して、私こんなに熱心にブログを書いていますが、わが家は豊島岡を受験するようなレベルではありません。
まったくお呼びではありません。
単なる母の個人的興味に過ぎません。
素人が推測で勝手なことを書いているだけですので、内容はテキトーだと思ってください。