今月初めで、長女が音楽系の習い事をやめた。

3歳から7年続けていた。

勉強が忙しくなったからというより、本人に続ける意志がなくなったからだ。

 

そもそも最初からすごくやる気があったわけではない。

父親の誘導に従って通い始め、真面目な性格なので、父親に反抗しながらも毎日練習は続けていた。

音感はそれほどでもなかったが、手先が器用で、それなりに上手だった。

しかし母の目には、長女にとって好きだったわけでも、楽しかったわけでもないように見えた。

長女自身に楽しいのか聞いても、「べつに」「普通」といった返事ばかりだった。

 

この習い事に関しては、夫婦喧嘩の定番のネタだった。

本人に自発的なやる気がなく、練習も反抗的なのに、どうして続ける意味があるの?これは私の意見。

音楽系の習い事は練習が大変なものだ。それを頑張って続けていくと上手くなって次第に楽しくなる。これは夫の意見。

 

私は子供の頃、練習せずに音楽系習い事を数年でやめた口だ。

一方の夫は、幼少期から高校まで続け、クラシック音楽が趣味になった。

夫婦の性格の違いが如実に表れている。

 

最終的に、長女自身の意志を確認して、このタイミングでやめることになった。

しかし、子供は親の顔色を見るものだ。

両親の意見が一致していないことも知っていたはずだ。

父親の顔も立て、母親の顔色も窺い、受験勉強も忙しくなるからということで、習い事の先生にもわけを説明しやすいこのタイミングを長女は選んだ。

 

本当は長女はどうしたかったのだろうか。

本人のやる気さえあれば、中学からまた再開したっていい。

もう少し時間をおいてから、ゆっくり聞いてみようと思う。