わが家は長らくリビング学習をしていた。
巷でも賢い子はリビング学習と言われているが、別にうちはそこを狙ったわけではない。
毎日忙しく、特に夕方はてんやわんやの中、とても自室で勉強する子供の様子を気にかける余裕などなかったからだ。
子供たちからは勉強机が欲しいと再三ねだられていたが、のらりくらりとかわして、ダイニングテーブルで勉強してもらっていた。
しかし、このGW中にふと思い立ち、子供部屋に勉強机を設置した。
とは言っても、80cm×60cmのいたってシンプルなテーブルである。
今度から、基本的に長女にはここで勉強してもらおうと考えている。
理由は、子供と親との間に適切な距離感をとるためだ。
長女は、勉強をしていてわりとすぐに親に聞きたがる。
聞いてくるわりに、教えても素直に聞かないばかりか、反抗的な態度をとることもしばしばある。
これは一人で問題に向き合わせた方がよいのではないか、そう思った。
特に間違えた問題で、どうして間違えたのか、どうやったら次は間違えないのか、それを自分で考えてほしい。
自分でまずいと感じて、自分で対策を考えない限りは、親がいくら言っても今後も改善されないだろう。
少し突き放してみることにした。
また、長女はやや聴覚過敏の傾向があるので、次女や他の家族がわちゃわちゃ生活する環境下よりも、自室の方が集中できるのではないかとも考えた。
自室で一人で勉強することの心配点としては、さぼってぼーっとするのではないか、解答を見てノートを書き直すのではないか、といったことが挙げられる。
しかし、それも込みで自分で今の置かれた状況にしっかり向き合ってほしいという思いだ。
親がずっとあなたを見張っているわけにはいかない。
隠れてさぼってもカンニングしても、それはあなた自身の問題であり、それではだめだということをあなたが気づかなくてはならない。
あなたは、もうそれができる子になっているよ。
そういうメッセージだ。
これが吉と出るか凶と出るか、しばらく見守ってみようと思う。
どちらに転んだとしても、いずれは必要な子離れ親離れの一歩となるだろう。