今日は和ジャズ 八城一夫 - SIDE by SIDE を聴く | mmのマッタリブログ ー AudioやJazzのこと

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神奈川県西部は、梅雨明けと同時に真夏の暑さとなりました。
今日は、長女の成人式の写真撮影をするという事で、近所の写真館に行って来ました。
てっきり、来年の成人式の日に写真撮影をするものだとばかり思っていたのですが、この頃は、かなり前に行うようですね。もっと、痩せておけば良かったとの反省も後の祭りです。😅
 
家に戻ってからは、久しぶりに和ジャズを聴いていました。
 
八城一夫 - SIDE by SIDE / AUDIO LAB RECORD ALJ-3012 1974.
 
 
八城一夫(P) 
原田政長(B) (A1~A6)
潮先郁男(G) (B1~B4)
五十嵐武要(DS)
 
(BOSENDORFER)
A1 スター・ダスト
A2 ラヴ・レター
A3 ザ・シングス・アイ・ディドゥント・ドゥー
A4 二人でお茶を
A5 マンハッタン
A6 ラモーナ
(STEINWAY)
B1 セント・トーマス
B2 カム・レイン・オア・カム・シャイン
B3 ホワッツ・ニュー
B4 ステラ・バイ・スターライト
 
暑い日の夕方に、ゆったりとスイングするロマンチックな和ジャズを堪能するのも良いものです。
八城一夫は、A面をBOSENDORFER、B面をSTEINWAYで弾いています。ホールも違うので、稀代の銘器を比較するというよりも、デリカシーと歌心、 大人のジャズを楽しみましょう。
 
【制作者メモ(ライナーノーツより引用)】
 
演奏者の人間表現であるからには、 その手段となる楽器の性格と、 演奏者との相性というものには興味深い関連性がある。
 常日頃、 私はこうしたやや微視的に過ぎるかもしれないが、 音楽のトータルを作り上げる個々のファクターについて大きな興味を持っている。 
それは恐らく、 私が録音という仕事をしていて、 細かいメカニズムを手段として作品を制作しているところからくるのだろう。
ひょっとしたら悪い癖かも矢知れぬ。 このレコードで、八城さんに、 スタインウェイとベーゼンドルファーというニ台を弾いてもらったのも、 そんな私の興味が大いに手伝っている。
 かつてクラシックのレコードでは、 こうした試みはいくつか行われている。長友、 相沢昭八郎君がコロムビアレコード在籍時代に制作した宮沢明子さんのLPにも、スタインウェイとベーゼンドルファーの対話という一枚があった。
 鋭敏、 繊細なアーティストならば、必らず楽器の性格に演奏が影響されるものなのである。だから、 ただ、 二つの楽器の音色
のちがいを楽しさということではなく、 もっと本質的な音楽の表現のちがいとして楽しんでいただければ幸せだと思うのである。 
ここでは、 二つの楽器の性格の違いが、トリオの楽器編成の違いとなって現れ、 さらに、 選曲にも演奏リードにも、八城さんのニつの面が現れた。 
A、 B面では録音の音響環境もちがうし、 マイクロフォンの使い方もずい分ちがう。つまり、 二つの楽器の開き比らべというつもりは全くないのである。 
もし、そうならば、同じ条件で録音されなければならないことになるだろう。 あまり音楽的には意味のある事には思えない。
オーストリーのウィーンの名器ペーゼンドルフアーと、 西ドイツのハンブルグの名器スタインウェイ。そして、ここで使った楽器そのものは、 私がとても好きな、日頃よく録音に使う楽器である。
ジャズという感情の直接表現にウェイトの大きさがある音楽においても、 私は楽器の音色、 デリカシーがもっと大切にされてもよいと思う。 ただ大きな音でわめき散らす音楽は一方的で強引だ。 
デリカシーと歌心、 ここには大人のジャズがある。
 
菅野沖彦
 
 
RECORDING DATA
Recorded at  :Aoyama Tower Hall (Feb.20'74) SIDE A
                    :Iino Hall (Mar.8' 74)SIDE B
Mixer           :0.Sugano
Director       :H.Moriyama
Engineer      :S.Ohtsuka
Assistant Engineer  :M.Kikuchi
                              :K.Furukawa
Piano                    :Bösendorfer ( SIDE A)
                              :Steinway (SIDE B)
Microphone       :Schoeps CMT-56
                             :Neumann U-87
                             :Altec M-50 B
Mixing Console    :Quad Eight LM-6200
Tape Recorder      :Ampex AG-440B
Tape                       :Scotch 206
Monitor Speaker  :Altec 605 B
Cutting Equipment.  :Neumann SX-74, VMS-70
                                    :Scully 280
Press                          :Vietor Company of Japan.., LTD