mmのマッタリブログ ー AudioやJazzのこと

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所有しているAudioやJazzのことをマッタリとアップします。お暇な時に覗いて下さい。

今日、カミさんはドリカムのコンサートとやらに出掛けました。
私は、午前中に資料作成とベトナムとのオンラインミーティングを終わらせたあとは、のんびりとオーディオルームに篭ってレコードを聴いていました。

また、この「Autumn Leaves」収録アルバムになります。

Zoot Sims – Cookin'! / Fontana – FJL 123 1965.


Tenor Saxophone – Ronnie Scott (B3), Zoot Sims
Piano – Stan Tracy
Trumpet – Jimmy Deuchar (B3)
Bass – Kenny Napper
Drums – Jackie Dougan
Performer [With] – The Ronnie Scott/Jimmy Deuchar Quintet (B3)

A1 Stompin' At The Savoy
A2 Love For Sale
A3 Somebody Loves Me
B1 Gone With The Wind
B2 Autumn Leaves
B3 Desperation

1961年11月中旬、ズート・シムズはロンドンのロニー・スコッツ・クラブに4週間にわたって出演していました。この時期の録音から生まれたのが『Cookin'』および姉妹盤とされる『At Ronnie Scott's』です。『Cookin'』(ジャズ用語で「ノリにノっている」「熱い演奏をしている」の意)の通り、クラブ特有の密室感と歓声の中でズートのサックスが自在にドライブしています。

スモーキーなクラブの熱気とスリリングな演奏がそのまま収められた本アルバムの最大の魅力は、王道スウィング派であるズートのテナーサックスと、英ピアニストのスタン・トレイシー率いる現地トリオとの間に生まれた刺激的なインプロヴィゼーションにあります。セロニアス・モンクを彷彿とさせるトレイシーのパーカッシブで角張ったコードワークがズートの演奏に予期せぬスリルと火をつけ、タイトルの通りノリにノった熱いドライブ感を生み出しています。特にオリジナルブルース「Desperation」や、疾走感あふれるアレンジで魅せる「Autumn Leaves(枯葉)」では、哀愁を吹き飛ばすような圧巻のスウィング感を堪能できます。

Altec6041のセットで『Cookin'』を聴くと、まるで「1961年のロンドンのジャズクラブの最前列にタイムスリップした」かのような、圧倒的な臨場感に包まれます。ズート・シムズがサックスに息を吹き込む音や、ベルからブワッと空気が押し出されるリアルな感覚が、そのまま目の前に浮かび上がります。サックスの音が太く艶やかに響きつつ、ピアノやドラムの音もキレ良くズバッと飛んでくるので、聴いていて思わず体がリズムをとってしまうほどの迫力です。
特に「Autumn Leaves」のようなテンポの速い曲では、太く力強い音が怒涛のように押し寄せてきて、ライブ会場特有の熱気と興奮がダイレクトに伝わってきます。





今日は台風一過、秋晴れの良い日になりました。
例年この時期になるとAutumnLeavesの収録アルバムを紹介していますので、今年は、このレコードを選んでみました。

Hampton Hawes – Hamp's Piano / SABA – SB 15 149 ST 1967.


Piano – Hampton Hawes
Bass – Eberhard Weber
Drums – Claus Weiss
Recorded at Hans Georg Brunner-Schwer Studio, Villingen, West Germany, November 8, 1967

A1 Hamp's Blues
A2 Rhythm
A3 Black Forest Blues
A4 Autumn Leaves
B1 What Is This Thing Called Love
B2 Sonora
B3 I'm All Smiles
B4 My Foolish Heart

Hampton Hawesの演奏の根底には、濃密なブルースとゴスペルの感覚があります。「ジャズ・ピアニストの中で最もブルージーなスウィング感を持つ一人」と評されるほど、どの曲を弾いてもブルース独特の泥臭さやディープなフィーリングが漂っています。非常に力強く精巧な右手のフレーズ展開される結晶のようにクリアなタッチ(Crystalline touch) は、超高速テンポのパッセージでも音が濁らず、スタッカートを効かせた歯切れの良い右手のフレーズが特徴的と言われています。

「Hamp's Piano」は、ヨーロッパツアー中に録音した作品であり、1950年代の彼を象徴である「強烈なスウィング感」、「力強いブルースの打撃感」を残しつつも、1960年代半ば以降に傾倒するビル・エヴァンスやマッコイ・タイナー風のモード・ジャズ的なリリシズムが融合しています。
オリジナル曲「Sonora」は、哀愁漂うラテン/ボサノヴァ・テイストを感じる名曲です。

「Autumn Leaves」では、自らのルーツである力強いブルースのフィーリングを融合させ、音粒の立ち上がりがクリアで美しいタッチでメロディを紡ぎ出します。演奏が進むにつれて力強い右手のアドリブと、拍の合間に打ち込む左手のコードの刻みが加わり、非常に骨太でスウィング感あふれる展開へと変化していきます。当時27歳だった欧州の名手エーベルハルト・ウェーバーの空間的で美しいベースラインが、ホーズのアメリカン・ジャズと対話して化学反応を起こしているようです。

Altec6041のセットでGARRARD301とortofon SPU Royal MK IIを使って再生してみると、ドイツのジャズ専門レーベルMPS(録音当時はSABA)による録音は、ピアノの響きの美しさをクリアに再現します。ピアノのペダルの余韻や残響が美しく捉えられていて、アメリカ西海岸時代の「乾いてカラッとしたサウンド」とは異なった「少し影のある、湿り気を帯びた美しさ」が際立ちます。
日本やヨーロッパのジャズファンの好みに深く刺さるサウンドとして高評価を得ているのも納得です。






フランス製 「Devialet Astra Opéra de Paris」 は、プリアンプ、パワーアンプ、DAC、ストリーマー、フォノステージのすべてをわずか47mmの極薄筐体に統合した同社のフラグシップ・インテグレーテッドアンプになります。

かねてより、Devialet Astraを左右(L/R)チャンネルを完全に独立させてDual Mono構成にしようと考えておりまして、9月からの値上げ前に思い切ってオーダーした2台目がやっと届いたのでセッティングしてみました。



Devialet Astraは、単に「正確な音」を出すアンプではありません。クラスAアンプが持つオーガニックな温もりや情熱と最先端デジタル技術がもたらす圧倒的なスピード・歪みの無さを極限まで高次元で融合させたオーディオ装置です。デジタルファイルを再生していることを忘れさせ、音楽の「熱量」と「情緒」をストレートに伝えます。高解像度・ワイドレンジでありながら、滑らかで濃厚なアナログ・テイストな質感を奏でてくれます。


Dual Mono構成で、Sara Bareilles(サラ・バレリス)が2013年5月にアトランタのバラエティ・プレイハウスで行ったソロ・ツアーの模様を収めたライブ名盤『Brave Enough: Live at the Variety Playhouse』をqobuzから再生してみました。




Sara Bareillesの声量感豊かで澄み切ったヴォーカルは、音場のセンターに一点のブレもなく定位します。

マイクとの距離感、歌詞を紡ぐ際の唇の動き、そして力強く張り上げた瞬間の胸腔の響きからフッと抜ける息づかいまで、声の「肉質感」が極めて生々しく再現されます。まるで彼女がすぐ目の前で自分に向かって歌っているかのような錯覚を覚えます。

グランドピアノの低音弦が叩かれた瞬間のアタック感が極めて俊敏で、打鍵後の重厚な和音がピアノのボディを通してふくよかに響き渡る様子が見事に伝わります。高域の音粒は結晶のようにクリアで、余韻が会場の天井へと吸い込まれていくグラデーションが鮮明に部屋中に展開されます。アコースティックギターは、弦が弾かれた瞬間の金属的なアタックと、指が滑るスクラッチノイズを明瞭に聴き取れ、アコースティック楽器特有の繊細な表情を余すところなく捉えます。


Dual Mono構成にすると、背景がどこまでも透明で「漆黒の暗闇」のようになり、ステレオ構成1台では埋もれていた微少な信号—「会場の空気感、演奏者の衣擦れの音、指が弦を滑るタッチの質感」がハッキリと視覚化されるように立ち現れ、左右・奥行き・高さ方向の音場が圧倒的に広がります。左右のクロストークがゼロになることで、個々の楽器の定位が恐ろしいほど明確になり、一聴してその効果を感じ取れました。


もっと鳴らし込んでみたいと思います。