ちっちろこ… | The Sam's Room

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なんか不思議な呼び方

 

ちっちろこ

 

ちっちゃい…みたいな?

ちんちくりん…みたいな?

 

 

ワタシら和歌山で

ちっちろこ

…そう呼ぶモノ

 

 

それは…

 

 

 

 

 

 

ちっちろこ

 

 

標準語では

『松ぼっくり』

とか

『松かさ』

 

 

和歌山では

『ちっちろこ』

 

 

おなじ和歌山でも

地域によっては

違う言い方があるかもしれンけど

ワタシらのトコでは昔から『ちっちろこ』

 

 

松ぼっくり、って言うより

ちっちろこ、って言う方がかわいくない!?

 

 

 

松ぼっくり

…と言うンもなんか

かわいい感じもするなぁって

そう思って語源を調べてみたら…

 

 

 

アッと驚くタメ五郎!

 

 

…って言う衝撃の事実を知ってしまいました

 

 

コレを書こうか書くまいか

チョット悩みましたが

真実はヒトツ…

 

だから書きますが…

女性の方、スンマヘン

 

 

コレからは普通に

『松ぼっくり』と呼ぶのは

めっちゃ恥ずかしい…

かも知れません

 

 

松ぼっくり

 

 

その語源は…

松ふぐり

 

『ぼっくり』は『ふぐり』がなまったものだとか

 

ほな

『ふぐり』ってなぁにぃ?

な、な、なんとぉ~

 

ふぐり=陰嚢

 

…だって

 

『まつふぐり』は漢字で書くと『松陰嚢』

 

陰嚢? 平たく言えば○○タマ

 

『ふぐり』という言葉は

ぷくっと卵型に膨らんだ袋で

垂れ下がっているような袋を指す言葉

…だって

 

へぇ~

ナルホド

 

 

松ぼっくりって

2つ並んでぶら下がっているので

そう見られるという説があるそうな…

 

 

 

 

およよ…

 

それは…

その語源は

 

知らなんだ…

 

 

 

 

決して他意はゴザイマセンが

言葉の真実とは誠に恐ろしい

 

このように…

乙女が普通に使うとヤバい言葉もあるようでゴザイマス

例えば『本腰を入れる』…というんも💦

 

 

 

オイトイテ

 

 

 

松ぼっくり、というんは

元々は関東の方言だって

 

へぇ~

 

ほな…

同じ方言なら

 

ちっちろこ

 

…と言う方がかわいくて自然

ナンチテ

 

 

そんなこんなの『ちっちろこ』

 

 

このちっちろこ

 

とある海辺の

とある岬の辺りに

誰かが置いてました

 

 

なんか可愛かったので写メパチリ

2コ並んでいたのは他意は無く

誰かが置いていたのをパチッとしただけ

 

松ぼっくり

松かさ

 

でも

 

心の中では思わず

『ちっちろこ』

…と呟いてみました

 

 

 

方言なのでコレを言うても

通じヘンやろと心の中で…

 

 

 

和歌山の言葉って

関西弁であって他の関西地方とは

若干の違い…

いや、かなりの違いがあるかも

 

 

関西で言葉がまるっきり違うンは

丹後弁とか宮津弁とかと呼ばれる京都北部

そして和歌山でも新宮近辺は発音が異なる

 

 

関西弁とヒトクチで言っても…

 

大阪弁と京都弁とはまた違うし

神戸の言葉も語尾の使い方とかが違う

 

奈良は北部は大阪弁に近いけど

南部は異なる話し方

 

和歌山弁は古いカタチの関西弁で

どちらかというと泉州弁に近い

 

先週までBSで再放送していた『カーネーション』は

大阪、岸和田が舞台だったけどその劇中で使われている

岸和田言葉は和歌山北部の言葉に非常に近い

 

だから

なんかシンパシーを感じてた

 

面白いですね

言葉って

 

 

和歌山の言葉も

地域によってかなり異なります

 

 

和歌山は北部から南部にかけて

山脈があって

川が流れていて

そしてまた山脈があって

川が流れている

 

 

 

それを繰り返している地形

 

大阪と和歌山の間を東西に伸びるのが

『和泉山脈』

 

ここで大阪文化を和歌山文化の違いが生まれ

言葉の違いも生まれる

 

そして紀の川をはさみ

和歌山市・海南市と有田地方を東西に横切るのは

『長峰山脈』

そして有田川が流れる

 

ここでまた文化、言葉に差が生まれる

 

そして有田地方と日高地方を東西に走るのが

『白馬山脈』

そして日高川が流れる

 

ここでまた文化、言葉に差が生まれる

 

 

 

和歌山は山脈と川が文化を遮り

それぞれ独自の文化や言葉を持つ

 

だから大別して

5つの異なる文化と言葉が存在する

…ちゅうことでえすね

 

 

面白いです

 

 

 

 

和歌山弁(紀州弁)は独特なので

それを逆手にとって『和歌山弁落語』というんがある

 

これが和歌山ではメッチャ受けてる

 

 

実は

何を隠そう

ナンニモカクセヘンケド

 

 

ワタシの知人である

漫画家と落語家のコラボ作品

 

噺しの全編が和歌山弁で展開されるというモノ

和歌山のオバチャンが繰り広げるお噺し

これがまたメッチャ面白い

 

 

もし機会があれば是非お聴き下さい

 

 

 

そんなこんなの

地方の言葉

 

 

関西弁は漫才ブームと

明石家さんちゃんのお陰で

日本語のなかでメジャーとなりました

 

それまではテレビなどでは

いわゆる標準語だけが飛び交ってましたが

前述の通り、漫才ブームと明石家さんちゃんが

テレビで関西弁を喋りまくったお陰様で

お江戸で関西弁で喋っても恥ずかしくない(?)

…ようになりました。

 

時代が産んだ標準

 

面白いもんです

 

ちなみに明石家さんまさんは

和歌山県の南部、古座の出身です

 

 

テレビなどがなかった昔

 

標準語とかなかったときには

地方に行けば何を言うてるかワカラン…

そんな時代もあったンですよね

 

今では標準語が出来て

日本全国津々浦々に行っても

何を言うてるか意味世界がわかるようになりました

 

でもやっぱりね

地方の言葉って

文化と歴史の遺産

なんか大事にしていきたいような気もしてます

 

 

 

 

…ちゅうことで

 

ほな

また

 

チョキ