この歳になって
初めてこんなに近くで見ました
国後島
北方領土です
今回の北海道の旅
国後をこの目で見たい…
そんな想いも目的のヒトツ
理不尽な国境侵略
ソ連の人の道を外れた蛮行は
随分前からやりきれぬ想いを持っていた…
目の前に浮かぶ島を見て
それを改めて感じた…
そんな国後島
根室海峡を望む海岸線
国道335号線から右に見える大きな島
それが北方領土、国後島
泊まっている羅臼の宿から見れば
直ぐ近く
赤い丸が羅臼
ホントに近い
その距離、僅か25kmだそうな
でも、ここは日本人が自由に行くことが出来ない場所
北方領土
理不尽だ
元々日本固有の領土なのに…
ソ連に支配されて
もう80年
生き証人がほぼいなくなった今
北方領土は直ぐ近くにあるけれど
行く手を拒まれ続け悲しい歴史を物語る
理不尽と腹立たしさと無力さ…
様々な感情がわき上がる
そんな北方領土、国後の島影
早朝、
海沿いにある羅臼の宿の前
海をみるとオレンジ色に輝いてました
太陽が登る…
島影から登る…
その島影は
『国後島』
凄く近い
たったの25km
直ぐそこの島影は
行きたくても行けないトコロ
でも、そこは日本固有の島
長さ122㎞、最広部30㎞
終戦当時は
1,327世帯
7,364人もの
日本人が住んでいたという
もう少し高いところから見てみよう
羅臼のマチから少し山に登ると
国後島を見る展望台があるという
夜明け直ぐの
静寂な羅臼のマチを通り
展望台にやって参りました
朝日が眩しいな…
早朝故、誰もいない展望台
9時から開館？
北方領土に関する展示場は閉まってましたが
屋上へは上れるようです
ほら、羅臼からはこんなに近い…
屋上から望む国後島
もう陽がかなり高くなった
国後の島影がクッキリ
大きな看板が立ってる…
そう、北方領土は我が国固有の領土
その距離はたったの25km
でも、そこはロシアが占拠してる
改めて『北方領土』を考えてみよう
そもそも北方領土とは…
①歴史を見ても明らかに日本の領土
有史以来、北方領土は日本の領土
北方領土は、一度も外国の領土となったことがないのです
②日魯通行条約で日本の領土に確定
1855年には『日魯通行条約』により
日本とロシアの間で国境線が法的に画定され
北方四島は日本の領土として平和裏に確定された
そんな歴史を持つ『北方領土』
そもそも旧ソ連も日本固有領土として認めていたのです
…にもかかわらず
第二次世界大戦末期の1945年8月9日
日ソ中立条約が有効であったのにソ連はそれを無視
一方的に参戦したのです
日本が降伏するのを見越して
8月14日には日本は『ポツダム宣言』を受託
降伏することが確定した直後
8月28日から9月5日までの間に
北方4島をすべて占領してしまった
これは不法
完全に侵略です
完全に国際法違反です
4島に住んでいたのは約17,000人
そのすべての人々は1949年までに
ソ連身より強制退去させられた
そんな歴史
そんな不法な歴史
強制退去
実はそんな単純なものではない
地獄のような歴史がそこにある
ソ連兵が行った蛮行
これは筆舌に尽くし難い…
当時を振り返った記録を読むと…
戦争が終り
穏やかな島の生活が戻りつつあった昭和20年8月末日
突然ソビエト軍が侵攻して来て島を占領してしまう
そしてソ連兵が行ったことは…
日本の民間人に対して
殺戮（さつりく）
略奪
レイプ
非道極まりない行為を
容赦なく繰り返したという事実
突然家に入ってきては
銃を片手に脅し…
金品を奪う
飲食物を奪う
女性には手当たり次第にレイプ
抵抗するモノは容赦なく射殺する
そんな蛮行を繰り返したソ連兵達
人道上、許されることではない
当時の島民の証言によると…
ソ連兵が「ムスメ、ムスメ」と言って家に入ってくる
見つけては強姦、歯向かえば射殺…
犬畜生にも劣る
レイプは
若い女性だけではなく
まだ少女という子どもから
老女にまでにも及び、文字通り手当たり次第
民間人殺戮も
容赦ない
そんなソ連兵の蛮行が
生々しく記録されている…
その上
ソ連は旧日本兵や民間人を含め
約63万人を強制抑留し
極寒のシベリアに送り過酷な労働を強いた
亡くなった日本人多数…
これまた不法な行為
人道上、大きな非道行為
以来約80年
ソ連はロシアに変わり
なおも不法占拠を続ける
ロシアは
北方領土に基地を作り
ロシア人が住み続ける
日本は返還を求めているが
ロシアは永遠にそれに応じることはないだろう
そこは軍事的にも資源的にも
ロシアには必要な土地だから
それが国際法に違反していても
それが不法占拠と明らかにわかっていても
決してロシアは返還しないだろう
そんな国だ…
日本は無力
声を大きく北方領土返還を叫んでも
それは無駄なことだけど
でも…
それを続ける必要はある
例え未来永劫戻らなくても
なんだかな…
不条理だけれど
たった25kmしか離れていない…
そんな国後島を見て
持って行きようのない
怒りと悲しみを感じてしまいました
なんだかな…
それだけしか言えません
…ちゅうことで
ほな
また
