まんじゅうこわい…、って!? | The Sam's Room

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饅頭こわい…

古典落語のネタのヒトツですなぁ。

皆様、よくご存じの噺やな…。






みんなが集まってワイワイしてるウチに
こわいものの話になる。
蛇がこわい,
蛙がこわい
…というなかで,
まんじゅうがこわいという男がいた。
まんじゅうという言葉を聞いただけで気持が悪いという。
オモロイヤン…、コイツをこらしめようと、
みんなでまんじゅうを買って来て
コッソリ、寝ていた男の枕もとに並べる。
そして、コッソリ覗いてみたら、
男は,ぺろりと食べてしまう…。
こんちくしょうめ! 
一杯食わせやがった。
おい、本当にこわいのはなんだ?
そう言われ、
ビックリして饅頭を喉に詰まらせた男、
今度はお茶がこわい…。


そんなオチですな。

ナガナガトスンマヘン…。

そんなこんなで、

まんじゅうこわい…、
というオウワサでゴザイマス。

和歌山に名物饅頭がゴザイマス。

本の字饅頭

カナリシャナリクラシックなお饅頭ではゴザイマスガ、
歴史に彩られた銘菓デゴザイマス。

そんなこんなで、





買い求めて参りました。

紙包みを開くと…





木の薄皮に包まれております。
 

これまたクラシック…

ひもをといていくと、




ホラホラ、こんなオスガタが現れました。

『本』の字をあしらったお饅頭。

そんじょそこらにあるお饅頭とは違いますぞ!





総本家駿河屋の看板菓子。

江戸時代には参勤交代の携行食として
お殿様のお供をし、




「紀伊國名所図会」という
和歌山の名所案内で名物として
紹介されている銘菓。

「本」をなぜ押してる??
それは、紀州徳川家が領民に説いた
「正直を本とす」という教えに由来する…らしい。

そんな意味が入った、本ノ字饅頭。

カナリシャナリお上品で美味しいのです。


で、これを造ってるンが、
『総本家駿河屋』という老舗。

なんとなんと、
550年余も続く老舗中の老舗。

室町時代中期の寛正2年(1461年)の創業で、
江戸時代初めの元和5(1619年)、
紀州藩の初代藩主の徳川頼宣とともに和歌山入りし
「御用菓子屋」として輝く歴史を持ってますなぁ。

そうそう…
練り羊羹を生み出したンも『総本家駿河屋』。

そんでもって、
かの女流歌人『与謝野晶子』さんの実家の堺駿河屋は、
この『総本家駿河屋』の暖簾分けのお店ですな。

 駿河屋総本店で扱っている『練り羊羹』である
『夜の梅』も与謝野晶子の命名によるモノ。

そんなこんなの駿河屋さん。

でも、時代の流れには勝てず、
2014年に経営難で倒産したのですが、
ソコは老舗中の老舗、
ファンもめっちゃ多かった…のです。

で、従業員も必死やわな。

元駿河屋労働組合が、
和歌山市民約12000人の署名を集めて、
駿河屋を残してほしいと地裁に求めた…のでゴザイマス。

そんなこんなで、
県内の企業経営者が出資し、、
和菓子作りの原点に立ち返って
のれんの伝統を守り、

お客さん目線での再建に乗り出した…、ちゅうことやな。


いまではかなり軌道にも乗ってきているみたい。

老舗も昔のマンマでは暖簾は守られヘン時代。
新たな対応をせんとアカンけど、
某有名家具屋みたいなアホ経営者によって
間違った方向に行って倒産危機というのもある。

難しいモンやな。

いま、また新型コロナで倒産の危機にある零細企業がワンサカある。
政府はこれの救済なんかしないだろうなぁ。

だって、いつもドエライ目に遭うのは零細企業。
大きな企業はなんやかんや言うても守られてるし補填もある。

今回のあべチャンの対応にはガッカリ。

世論やマスコミに流されての対応、

思いつき的な前後を考えない対応、

危機意識より政治判断優先…


小規模なところへの対応が全く見えてヘンし、
出てくる対応策も机上論理ばっかり。

オヤクショシゴトやな…。

こんな状況ではツブれてしまうトコロが多発。
でも、誰にも文句は言えない…

だって自然発生的病気やモンな。

誰のせいでもない…

でも、対応の遅さや
真摯に向き合っていなくて、
政治判断というワケワカメな対応だと
実際に小市民はたまったモンじゃない。

責任をとれとは言わないけれど、

言えないけれど、
的確で適正な対応を求めたいもんですナァ。

ナンチテ


…ちゅことで、

ほな
また

 

チョキ