小さな割烹で、大きな満足…  『旬 光田』 での至福の時 | The Sam's Room

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なんでも『拘り』というものがありますね。

これがまた無いとアカン…
商売は特にそうやね。


拘りを持たんと他のトコロ同じになって魅力がなくなってしまうモンな…。


…というわけで、『こだわり』を持つお店に行ったというお話しをいたしましょうか。




… … … ■ ■ ■ … … …




話しはちょっと前になるのをご容赦くださいまし…。
まだもうチョット寒い頃のお話し。


チョットした今後の仕事のことについて打ち合わせがあって
『ほな、食事にでも行きませんか?』
というお誘いを受けたワタシでございました。


『イイお店があるんですよ…』


この手の誘いに弱いワタシ…。


『イイお店』
『珍しいところ』
『その土地の美味いモン』
『こだわりぬいた店主がいる』


弱い…



こういうフレーズにタイヘン弱いワタシです。

それは…


シリーズ後半の阪神タイガースのように、
連戦連敗した競走馬『ハルウララ』のように、
モンゴル勢に負け続けている日本の力士のように、



めっちゃ弱いんです。

で、お連れいただいた先というのは、
ソコは

関西の奥座敷…
海鮮物の宝庫、
徳川御三家

ワッと攻め入ること… きしゅう攻撃!? (意味違うやン!?)


そう、紀州五十五万石のお膝元にある『旬の光田』というお店なのでございました。

大通りを少し入ったところで中々わかりにくい住宅街の中にポツとその店はありました。
案内してくれた方も『あれ? どこやったんやろ?』なぁんてぬかすほどですから、わかりにくい…。


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旬 光田

和歌山県和歌山市東紺屋町82

と言うてもわかれへんがな!?

まぁ、ヨロシ…



ここは、個室3室、で全て合わせて8席という小さなお店。

それを切り盛りしているのは…

な、な、なぁんとぉ~!

うら若き女性シェフたったお一人!

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『うら若き』…


さて、いったい幾つまでが『うら若き』なのでしょうかねぇ。


『小里なる 花橘を引きよぢて 折らむとすれど うらわかみこそ』

万葉集にも歌われておりますなぁ…

『うら』は『未』の意味で、こずえが若くみずみずしいということかなぁ。
若く初々しい女性をさして言うコトも多うございますな。

でも、
しかし、
but…

いったい幾つまでが『うら若き』なのでしょうかねぇ。
30代くらいの男性だと、きっと20歳前後の女性をさして言うのかもしれませんなぁ。

でも、
しかし、
but…

ワタシのように中年後期に達するオッサンは『守備範囲がとっても広い』のでございます。

野球で言いますと、ライトからレフトはもとより、内野まで守れるくらいの守備範囲!?

あはは…

要はケッコウな中年女性まで『うら若い』という範疇に入ってしまうのです。


えっ?
スケベだって!?

あ、あ、あほな!
そんなコトございません…。

『寛容な心』『広い心』を持っていると言って下さいまし…。


べーっだ!


…ちゅうことで、ココのシェフ 兼 女将 兼 接待係 の3役をヒトリでこなすのは、
前述のうら若き女将。

彼女は料理専門学校卒業後、
大阪と和歌山で8年間和食店の板前として働き、
その後3年間女将の経験を積ンだというツワモノです。




ということは、30代…
あはは…
ワタシにとれば十分うら若い!? ナンチテ…


そんなコトはどうでもヨロシ…


ほな、お店に。


      


お店はさほど広くないのですが、入って目を引くのは『焼き物』の数々。

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品のよい焼き物がさりげなく随所に置かれております。


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ココの女将、焼き物コレクター。

でも、これくた~らアカンでぇ!?  食べられヘンやン!?

女将は焼き物がとっても好きだそうで、色んな焼き物作家さんの器を集めているそうです。




では、イヨイヨお食事。

ここはコースのみ。
チョイス無しの、『お任せコース』しかございません。


女将が直接、漁港に行きその日の1番の魚を仕入れているのだとか。
また魚だけではなく、野菜やお肉などとのバランスを考えたこだわりの『お任せコース』となっているようです。



ワクワクするがな…
メッチャ楽しみ…


ほな、お料理、始めて!

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イスに座ると、目の前には本日の献立が書かれた一枚の和紙… みたいな紙!?

毎日女将が書いているそうですぞ。



では、順番に付きだしから…

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これまた前菜用に作った器でございましょうな。


中々面白い焼き物に入って出て来た付きだし。

春を思わせる食材を少しずつ…
この少し…というのが実によい。


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こうなりゃ

当然…

先ずはビール…

エビスですな。
チョット高級感が漂います!?

かんぱぁ~い!


うぅ!

タマリマセブン…



仕事終わりのキュッとイッパイ…
この世の極楽ですな。


ほな、お次のお料理は…

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大皿に氷をタップリ敷き詰めて出て来たのが…
本日のお造り。

太刀魚、さごし、馬刺し、イカ

どれもこれも新鮮で美味しそう…


特に、


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太刀魚がすごいな。

太刀魚の活き作りなんて言うのはメッタに見られたモンじゃない。
これは太刀魚水揚げ日本一の紀州箕島、辰ガ浜港から仕入れている…らしい。
独特の食感がワタシたちを楽しませてくれますぞ。


…こうなったら、

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やっぱり日本酒でしょ。

切子のグラスに辛口の冷酒…
ブルーがキレイな切子グラス、これにキリッとした冷酒がタマリマセブン…


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こごみと新タケノコの煮物…


う~ん、これやね。
この煮物が泣かせる旬…


アカン…

また酒がススム…


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今度は私の大好きな日本酒のぬる燗…

酒はぬる燗が良い。


お酒

八代亜紀さんも歌うてはりますな。

♪ おさけは ぬるめの かんがいい~ ♪
♪ さかなは あぶったイカでイイぃ~ ♪


ん~、アカン…
亜紀さんナァ…、

お酒はぬるめの燗がエエけど、肴は炙ったイカだけやったら寂しいことないのぉ?
あんさん、メッチャ儲けてはんのやから、もっとエエモンお食べやすなぁ…ナンチテ!?


…ちゅうことで、ぬる燗です。

アカン…
ぬる燗は危険。


お酒   お酒   お酒


ドンドンお酒が進みますぞ。

次のお料理…


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熊野牛のパイ包み焼き

紀州の山深い里、日本神話の原点と言われ、
熊野信仰の拠点となっている『熊野地方』の名産『熊野牛』を使ったパイ包み焼き。


外はサクッ。
中はジューシーなお肉。

これが最高といわずして何が最高????
彩りもキレイですな。


ヨッッ、女将!
やるなぁ…


      

またお酒がススムやンか…。


お次は…?


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カニ鍋

あはは…
もう、アカン…

笑いが止まれヘンがな!

美味いに決まってるやろぉ~!



で、〆は…

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さごしとうすい豆の炊き込みご飯


土鍋で炊いてはります。
ひとつずつ土鍋で。


これはもう見るからに美味そう…


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女将が手際よく混ぜていきます…

普段は…
お酒を飲んだらご飯に手をつけないワタシですが、

でも、
しかし、
but…

今回は違うで。

絶対に食べるぅ!!!!!

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スッゴくお米が立っていて、お魚と豆の相性もバッチリ。

もう美味いことこの上なし!

これも女将…
やるねぇ。

香の物とお味噌汁で食べちゃった…。


メッチャ美味しいやンか…


デザートタイム…


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酒粕ケーキにイチゴアイス

これまた粋な…


ということで、小さなお店で、大きな満足…

ホントにステキなお店でした。



これでコースが 5,000円。
他のメニューはございません。
この『季節のおすすめコース』のみ。


いやぁ…
ステキなお店を紹介していただきました。


感謝…

帰りは至福を味わいつつ…

さんきゅ


チョキ