暖機運転…
ご存じでしょうか?
クルマを動かす前にエンジンをあらかじめ一定時間かけておいて、
エンジンが暖まって調子よくする為のことをいいます。
かつては、クルマやバイクを調子よく始動する為には『暖機運転』というのが欠かせないモノでした。
寒い朝などは特に暖機運転をしておかないと、発信するとプスッとエンジンが止まったモノです。
昔の話しですが…
でも、今では、テクノロジーですな。 and 技術の進歩ですな。
朝の寒い日でも一発でエンジンは目覚めて、
直ぐに走り出してもガックンガックンなることはなくなりました。
でも、昔のクルマはこうはいかなかった…。
暖機運転が必要不可欠だったのです。
オジサンもそうです。
人間という種別の中で、古いタイプ…
そう、クルマでいえばクラシックカーに相当する年代のオヤジには暖機運転が必要なのです。
そう、クルマでいえばクラシックカーに相当する年代のオヤジには暖機運転が必要なのです。
若いモンは始動性も良く、すぐにバリバリできるのですが、オッサンはそうはイカン!
直ぐに全速力…なぁんてことは出来ないのです。
直ぐに全速力…なぁんてことは出来ないのです。
年式が古いので、先ずは『よっこらしょ』という言葉を発して、
最初トロトロ、中ぱっぱ、最後にヨタヨタ…。
決して最新のクルマのように、目覚めて直ぐに全力を出すことは到底不可能なのでございます。
あぁ、時は非常なり…
あぁ、若かりしことの馬力は今いずこ…ナンチテ
言うほど歳とちゃうけど!?
とにかく、オジサンには『暖機運転』が必要なのですなぁ。
酒を飲むのもひょっとすると必要!?
酒を飲むのもひょっとすると必要!?
… … … ■ ■ ■ … … …
新橋で先ずはイッパイ軽く呑んだワタシ達。
これがクルマに例えると前述の通り、『暖機運転』なのですなぁ。
生中とホッピー数杯で『暖機運転』、ココロもカラダも臨戦態勢に入ったのでございます。
準備OKです!
いざ、出陣なのです!
いざ、出陣なのです!
暖気運転は終わったどぉ。
調子出て来たやンけ!
おのおのがた、これからがホントの新橋攻めですぞ。
ヌカリはござらぬか?
いざ…、いざゆかん、サラリーマンの聖地攻め!
と大げさに気合いを入れて向かうは新橋B級居酒屋さん。
今宵はドコを攻めようぞ!?
新橋駅前SL広場からニュー新橋ビルとJRに挟まれた通りを歩いて直ぐ…
松本ビルの2階に突撃!
ほらほら…

大きな提灯が呼んではる…

加賀屋 新橋2号店
JR新橋駅から疾走1分、歩いて3分、迷って10分…、の好位置にその店はあるのです。
加賀屋…
新橋に3つある加賀屋の中では一番目立たない2階にあるお店。
それでも流石に新橋、恐るべし!
大繁盛ではあ~りませんか!
大繁盛ではあ~りませんか!
狭い店内は若者を中心にサラリーマン諸君のパラダイスと化しておりました。
ワタシ達オッサン2人組はめざとく空いている席に狙いを定めてスッと席に落ち着きます。
運良く、前の客と入れ替わり…
待つことなく座れたのもラッキー・ボーイたるゆえん?
(ラッキー・ジジィと陰口をゆ~たらアカン!?)
(ラッキー・ジジィと陰口をゆ~たらアカン!?)
お店のオネ~サンが激しく動き、
女将さんであろう女性が叱咤し、
調理担当茶髪ボーイが忙しない。
実に機敏な動き!
4人でこの数の客をさばくのは流石の新橋大衆居酒屋!?
さてさて、新橋に来れば大衆居酒屋共通の象徴的な『3種の神器』…
煮込み & モツ焼き & ホッピー
そうなのです、新橋でコレをオーダーしないのは…
クリープを入れない珈琲… (ダレが入れンねん、余計に不味い)
飛べない鳥… (ダチョウか!?)
木から落ちる猿… (だっさぁ~!)
木に登るブタ… (カッコええかも!?)
英語を話せないイギリス人… (ホンマに外国人?)
美人のいないミスコンクール… (それがホントのミスていくぅ~!?)
それはアカンよな…というお話なのです。
しからば…
いざ、たのまん3種の神器…

先ずは、お飲み物から…
ホッピーです。
ホッピー、ハッピー、やっぴー
ほっぴ~、すてっぷ、じゃぁ~んぷぅ~!
お江戸のB級グルメ、
大衆居酒屋には無くてなはなない存在ですな。
セットをヒトツと、中ひとつ…
おっさん2人で頼むホッピー。
ちなみにホッピー本体は『そと』、
ホッピーで割る焼酎を『なか』と呼びます。
ホッピーで割る焼酎を『なか』と呼びます。
関西人には馴染みがない呼び方ですなぁ。
そもそも…
ビールの代用品で、高級なモンじゃないはずのホッピー。
こだわるほどのモンじゃないホッピー。
でも、
しかし、
but…
何にでもこだわる『通』という方がいらっしゃいます。
その『ホッピー通』曰く…
『ホッピーは三冷でないとイカン!』と。
つまり…
1.ホッピーと焼酎とジョッキは良く冷やしておく。
(この3つを冷やすので3冷)
2.焼酎の次にホッピーを注ぐ。黄金比率は1:5だそうです。
(この3つを冷やすので3冷)
2.焼酎の次にホッピーを注ぐ。黄金比率は1:5だそうです。
曰く…
氷なんかを入れてはいけない、風味が損なわれると…
けけけ…
ソコまでこだわるかぁ!?
たかだかホッピーにソコまで拘りを持つのぉ? (通の方スンマヘン!?)
まぁ、ヨロシ…
コウシャクがお好きで、B級グルメを極めている方だったらそう仰るかもしれませんな。
ワタシは拘りケッコウ、メリケン粉…
ホッピーにはなぁんの拘りもナッシンぐ~。
お江戸、新橋三点セットでございますし、
関西ではあまり呑む機会が無いからホッピーを呑むのです。
ホントは美味いとは思いません… すんまへん、根が正直者!?
嘘偽りのない本心でございます。
嘘偽りのない本心でございます。
確かに冷たくて気持ちが良いのですけどね。
安く呑めるのも嬉しいのですけどね。
お江戸だから気分でホッピー。
安く呑めるのも嬉しいのですけどね。
お江戸だから気分でホッピー。
ではでは、三種の神器のフ~ドをオーダー
先ずは…

煮込み
ネギと豆腐、そしてモツを味噌で煮込んだ『煮込み』、これが名物煮込み。
サラッとしている割にはコクがある。
ホッピーと煮込みは…
まるで…
ヒデとロザンナ
ヘドバとダビデ
ジュンとネネ
ヘドバとダビデ
ジュンとネネ
ベストな相性ですな。
そして、もうヒトツの新橋名物…

モツ焼き…
コレを食べる為にお江戸に来たようなもの… と言えば大げさ!?
でも、関西では本格的な『モツ焼き』にはお目にかかれないのです。
シロ、ハツ、タン…
おぉ~、たまりまセブン…
タレです。
タレがなんといおうと…
タレです。
ワタシはタレ?
アナタはダレ?
アナタはダレ?
塩はあきまへん。
こってりとしたタレがベストまっちんグ~。
こってりとしたタレがベストまっちんグ~。
コリコリとしたシロと甘いタレがステキなコンビネ~ション。
ふふふ…
不意に笑みがこみ上げてくるのはなぜでしょう。
それは…
ワタシがB級だからに他なりません。
フォアグラ、トリフ、ツバメの巣…
そんな高級食材にも負けずとも劣らぬモツ焼き!?
安物の舌…
邪道グルメ…
小市民のSAM…
なんとでもお呼びください、うまいもんは美味いのです。
安くても、高級でなくても、うまいもんは美味いんです。
… … … ■ ■ ■ … … …
お江戸B級グルメを堪能いたしましたワタシたちオッサン2人…
『そろそろ帰ろか…』とワタシ。
『あれ? 寿司屋は行かないのですか?』と呑み助氏。
実は何を隠そう、なんにも隠せヘンけど…
調子がイマイチ良くなくて、本日はこのまま帰って寝ようと…
なぁんて、思ってはいたのですが、そう言われれば行かぬ訳にはいかぬ!?
いかぬ、いかぬ、イカの○○…
『じゃ、軽くつまんでいきますか?』…
やっぱり〆の寿司。

なぁんも考えずに手っ取り早く近くにあった寿司屋に イン…。
チェーン店の大衆寿司屋さんでした。
モチロン、ぬる燗から攻めましょう!



ぬる燗、そして寿司はワタシの好きなコハダ、タマゴ、そして赤身。
お味は…
まさしく大衆寿司でございますな。
よろしいがな、コレはコレで大衆ですから…
向こうで、外国人の男性とチャラそうな日本人のオネ~チャンがイチャイチャしながら寿司食ってました。
アホか…
聴くとはなしに聞こえてくる会話…
まだあまり親密になっていないカップルとお見受けしましたが。
やっぱりアホね~ちゃんのようです。
会話になってヘンし…
思いっきり酔ってるし…
その上、おねぇさま~、なに媚び売ってんねん。
そして、外国人男性のアンダ~マインドがビシビシ伝わってくるし。
アホね~ちゃん VS シタゴロロ
中々のエエ対戦ですな。
きっとコレはどこかで無制限一本勝負かも!?
きっとコレはどこかで無制限一本勝負かも!?
ケッ!
アホくさ…
アッシにはカンケェのねぇことでござんす…
それにしても、外国人男性をお好きな女性が多いみたいですな。
外国人と言っても、東南アジア系ではなく、ホワイト系がオネ~サマ方のお好みのようです。
アホくさ…
隣の会話を聞いていても仕方ない…
酔いは冷めたし…
酔いは冷めたし…
(補記)
決してそのバカップルを羨ましいなどとはカケラも思ってません。
世の中、情けないのぉ~、とオヤジは嘆いているだけ!?
あぁ、オットコマエのチョイ悪カッチョエエオヤジになりたい!?
ナンチテ
ははは…
… … … ■ ■ ■ … … …
そんなこんなの新橋攻め。
そろそろ時計の針が重なる頃となって参りました。
さんきゅう、おおきに、ありがとさぁ~ん。
♪ きょうのひはぁ~ さようなら、またあうひまでぇ~ ♪
そんな曲が頭の中をグルグルグルグルグルコサミン…
もう帰りましょか。

哀愁を帯びた中年男性2人の陰は新橋駅へと吸い込まれていくのでありました。