京都先斗町…
ココも段々変わっていく。
新しいお店が出来ては消え、出来ては消え…
新しいお店が出来ては消え、出来ては消え…
昔ながらのお茶屋さんも姿を消したり、かたちを変えてしまったりとなんか昔の風情が消えていくのが寂しいな。
そうだよな…
時代は移り変わってる。
時代は移り変わってる。
昔ながらのお客さんがいつまでも続くとは限らないし、ましてや観光地…
どうしても今流の、そして値段も手頃で入りやすいお店でないと商売が成り立たないよね。
どうしても今流の、そして値段も手頃で入りやすいお店でないと商売が成り立たないよね。
♪ ふじのたかねぇにぃ~ ふるゆきもぉ~ きょうとぽんとちょうにふるゆきもぉ~ ♪
なぁんて、風情豊かに歌われたのも今は昔…
芸者さんの行き交う姿もめっきり減ってしもうた。
ヘンシンなぁんちゃって舞妓はんは通ってるけどな。
休日には肩がふれあって歩けないほどの観光客であふれかえる『先斗町』はもう昔のママではないモンな。
街は変わりゆく…
人も変わりゆく…
人も変わりゆく…
そうやなぁ…
以前によく行ったお茶屋さんももう姿をかえたはるし。
以前によく行ったお茶屋さんももう姿をかえたはるし。
あの頃は、まだもうチョットだけ若かったワタシはよく連れられてこの界隈で飲んだモンだったなぁ。
あぁ、懐かしい… あの頃…
あぁ、懐かしい… あの頃…
あかん、あかん…
昔は良かった、なぁんて言うようになったら人間オシマイやンか!
アカンでぇ、いつも前向きでインとアカン…
感傷だけではアカンのや。
昔、そう過去の栄光とか、過去の姿に未練を残したらアカン…な。
この先斗町やて、そういう意味ではタフな町やな。
昔のしっとりとした姿はなくなってはいるけれど、新しくて、でも少しだけ京都チックな部分を残して益々活気づいているもんな。
昔のしっとりとした姿はなくなってはいるけれど、新しくて、でも少しだけ京都チックな部分を残して益々活気づいているもんな。
昔は昔、今は今…
町は昔のままならず、人も昔のままならず。
カタチあるモノは必ず姿を変える。
若い者は歳をとり、美は永遠ではなく、そして人の心も変わるモノだな…
若い者は歳をとり、美は永遠ではなく、そして人の心も変わるモノだな…
なぁんてことをチョットだけ思いながらそぞろ歩く『先斗町』…
… … … … … … … … … … … … … …
今宵は大切な方をご案内してちょっと食事などを…と先斗町にやってきたのでございます。
どこに入ろうかな…
今宵は貴方様のご希望通り、いつもはこの店!といってお連れすることも多いのですが、行ったことのないお店を訪れるのも一興…
どれにしようかなぁ~なぁんて行き当たりばったり気分でお店をチョイスするのもイイかとウロチョロ。
結局は、なかなかココだぁ、というお気に入りも見つからなくて『まぁ、ここかな』程度のノリで入ってみたのが…
先斗町、歌舞練場にほど近いお店…
先斗町、歌舞練場にほど近いお店…

侘家古暦堂 先斗町店
いや、正しくは今年8月から『分・侘家』となったそうですが…
まぁ、そんなことはどうでもヨロシ…
炭火焼き鳥とワインのお店。
焼き鳥?
焼き鳥って、オヤジがグダグダ言いつつ飲むところやないかぁ~っとご想像の各位、皆様。
そうちゃいます…
ここはお洒落なワインバー… みたいなところ。
席数はたったの15席で、テーブルがヒトツと後はカウンターというウナギの寝床のようなお店ですが、雰囲気は至ってよろしいな。
なんだろう…
ワインバーと寿司屋を足して2で割った感じ!?
ワインバーと寿司屋を足して2で割った感じ!?
まぁ、こんな感じです。

写真ではわかりにくいけれど、正面にはワインが勢揃い。
希望に合わせたワインを選んで出してくれます。
希望に合わせたワインを選んで出してくれます。
で、ココの売りはなんと言っても拘りの鶏。
鳥取県・大山の麓で独自に飼育されている『侘家鶏』を提供しておりますぞ。
鳥取県は大山のふもとで育てたオリジナル鶏、大自然の中での開放鶏舎はまるで自然飼育のようで鶏にストレスを与えないで飼育しているとか。普通のブロイラーは約60日で出荷されるのですが、ココは約100~120日まで育てた雌鶏のみを遣うのだとか。
拘りですな。
だから、ここの鶏は脂が乗って弾力があり旨みが濃いのだとか。
鳥取県・大山の麓で独自に飼育されている『侘家鶏』を提供しておりますぞ。
鳥取県は大山のふもとで育てたオリジナル鶏、大自然の中での開放鶏舎はまるで自然飼育のようで鶏にストレスを与えないで飼育しているとか。普通のブロイラーは約60日で出荷されるのですが、ココは約100~120日まで育てた雌鶏のみを遣うのだとか。
拘りですな。
だから、ここの鶏は脂が乗って弾力があり旨みが濃いのだとか。
さてでは…

山といえば川…
ゴホンと言えば龍角散…
そのような定番中の定番。
飲み屋さんに座れば即、必ず言う言葉。
それは…
『 とりあえず、ビール 』
あぁ、普通すぎる。
あぁ、安直すぎる。
あぁ、安直すぎる。
でも、
しかし、
but…
しかし、
but…
なんかコレを言わんとアカンような、
おきまりの言葉ですな。
やっぱり、グッと飲むのど越しビールは酒飲みの『最初の儀式』としては外しにくいところですなぁ。
で、今宵もやっぱり『先ず、ビ~ルぅ~』でございました。
さてさて、ココは炭火焼き鳥とワインのお店…
やっぱりココは炭火焼き鳥でしょう!

なぁんて言いながら最初に頼んだのは『湯葉のサラダ』…
野菜やね、先ずは野菜を食べんと血がドロドロになるやンか…
なぁにぃ?
もう既にキミはドロドロやないかぃって!?
ほ、ほ、ほっといておくれやす!
なぜだか飲みに来ると先ずは『サラダ』となってしまうのが不思議やけれど、
今回は希望するサラダが既に品切れだったので仕方なく湯葉のサラダ…
まぁ、湯葉って京都っぽくて良いかもね。

で、お次は『お豆腐』…
京都のお豆腐は平均美味しいノンが多いな。
京都って実は水がエエんやで。
京都って実は水がエエんやで。
京都の地下は大きな水槽のようになっていて、ごっつ地下水がたまってるそうや。
その地下からくみ出した良質の水で作ってはんのんが『京豆腐』…
その地下からくみ出した良質の水で作ってはんのんが『京豆腐』…
このれも美味しかったなぁ…
えっ?
焼き鳥屋さんやのに鶏はまだかって?
へへへ…
鶏は最後に決まってますがな…
だって、
舞台でも最後は、『トリ』って言うじゃない? なんてね…
ショウモナイこと言うてんと、焼き鳥に行きましょ。

『せせり』…
ワタシが好きな部位。
せせりは鶏の首の剥き身で、一羽からちょっとだけしか取れない部位。
よく動く首の筋肉のトコなので、身がとても締まっているんですね。
もも肉よりも脂身が多く、弾力があって噛めば噛むほど味わいのある部位。
食べたり飲んだり、首を回した一番動くから一番美味しいと言われてるし…
ちゅうことは、ワタシの『せせり』もメッチャ美味いでぇ。
イッパイしゃべるし、一杯飲むし、あっちゃ向いたりこっちゃ向いたり大忙しやモン…
なぁんて、いうのは誰やっ!?
さておき…

『ねぎま』は焼き鳥の定番中の定番ですな。
ワタシはやっぱりタレ派でございまして、焼き鳥は塩よりタレの方が好きなのでございます。
で、チョットここらで趣向を変えた逸品…

タマネギの焼き物…
普通な感じですが、炭火で焼かれたタマネギ、
これに焼き鳥のタレをかけると甘さがグッと増して、もう最高!
甘くて少し柔らかくて…
タマネギってこんなに美味しかったんだと改めて思います。
チョット高くても良いな。
だって…
だって…
タマ、に食べるのだったら…
ネギ、らなくてもいいぞぉ…
ネギ、らなくてもいいぞぉ…
タマ、ネギ… なんちて!?
しょうもない…
で、
忘れてました…
そうそう、これですよ、これ!
そうそう、これですよ、これ!

肝心のワイン…
グラスワインを楽しみました。
色んな種類があるので、スタッフに伺って、
色んな種類があるので、スタッフに伺って、
これこれこんなワインをというと好みのモノを持ってきてくれます。
このワインは…
あれ?
忘れちゃった!?
そんなに高くないワインみたいですが、焼き鳥にはピッタンコな感じでした。
で、今回一番美味しいと思った焼き鳥は…

『かわ』
ワタシはホンマに『かわ』がどちらかというと苦手で、
自分から注文知ることは絶対にないのですが、お連れしたお方に進められるままに一口いただくと…
コレがまた美味いのなんのって…
うっそぉ~
ワタシの今まで知ってる皮と違うやンか!
そうですな、上質のホルモン…
いや、それでは表現がヘタっぴぃ…
いや、それでは表現がヘタっぴぃ…
なんだろう、普通『皮』って薄くてぱりぱりしてるのに、
ココは濃厚でトロッとしてコクがあるんですな。
皮の下の脂身をそのままにして焼いているので、
皮の下の脂身をそのままにして焼いているので、
ボリュームもあって、とろけるような食感も味わえて絶品…
初めてです、こんなの…
だから、ワタシも自分用に追加注文しちゃった。
ホントに、コレは絶品でした。
そんなこんなの『先斗町』の夜。
いやはや先斗町は変わっていくモノの、全体的な風情はあまり損なわれていないのがまだ救いかな。
いやまてよ…
これは昔から残る御茶屋産がほんの一部あって、石畳の小路だからそう思うだけかも…
だって、建ち並ぶ飲食店はどれもコレも大阪ミナミやキタのを少し小ぶりにしたような感じやモンな。
まぁ、そんなことは今日は考えるのはよそう…
ぶらぶら小路を巡りながら、しばしほろ酔いで歩いてみようかな…
そう言えば、昔こんな歌があったな…
♪ ながいぃ~ 京都の夜わぁ ふけゆく~ ♪
誰が老けてんねん!?
というツッコミは入れずに京都の夜を楽しみましょう…ね。