イギリス娘とのお別れ…  さようなら、ロイヤル・エンフィールド… | The Sam's Room

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決断はしたけれど…
なんか寂しい…かも!?

イギリス生まれのキミがワタシのトコロに来てもう20数年…

ついにお別れとなりました。
 
いえいえ、別に嫌になったという訳ではありません。
ウチに居ても何ら問題は無いのです…
 
でもね、
最近はずっとかまってやれなくて。
放ったらかしのまま。
 
かわいそうだよね…
せっかく見初められてウチに来たのに。
でも、なんやかんやと忙しかったりなんやかんやで結局あまりかまってやれなかった…
 
それだったら…
いっそキミを本当に欲しいと思っている人の所に行った方がキミも幸せだろうから…
泣く泣く… そうだな、泣く泣く新しいところにお嫁入り…

写真は我が家のビルトインガレージに収まっていた頃のロイヤル・エンフィールド… 
 
 
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イギリス生まれの淑女『ロイヤル・エンフィールド コンスティレーション』
                                                              ROYAL ENFIELD CONSTELLATION
 
 
彼女の経歴は実に桃白い…
紹介しましょう。
 
1959年に英国に生まれたこのバイク。
翌1960年に新車として一旦大阪に輸入され、関東に住むオーナーの元に買われていきました。そこで数年乗ったあと、倉庫の中で何年も置かれていたのだといいます。
そうして何年か経ったある日、ワタシの前持ち主であるK氏が手に入れたということでしたが、その時点で書類はなくなっていたらしいのです。だからK氏は本体フレームを英国にいったん送り、輸入証明を付けて籍を再取得したそうです。
だから、私の元に来たときは、未登録の車体だったというわけ。だからワタシが手に入れてから新規登録をして車検を新規に受けるという作業が待っていたのです。当然、新規だから新車扱いだと陸運局の係官は言い、だから排気音が大きすぎてこれでは登録できないと最初の検査で落とされました。それから整備を繰り返し、陸運局に通うこと数回、最後はマフラー後部に蓋をするように鉄板を溶接をし、ヤケクソ気味に検査を受けたらやっと合格、なかなか手強い検査受けであったのです。
それから12ボルトに変更し、チェーンや劣化した部分やパーツ等を交換し、タンクなどを再塗装してやっと乗れるようになったのです。

この時点で手に入れてから3年近くの歳月が既に流れていました。他のバイクもあるし、あまり慌てて作業をしたのではないけれど、結構時間がかかってしまったバイクなのでした。
 
それ故、愛着も強いのですが、ここ数年はまったく乗っていない状態だったし、このまま放っておくのももったいない… いっそなら可愛がってくれる人がいれば譲った方が良いのかと…。
 
排気量700ccのこのバイク、トルクはたっぷりあって、直立ツインは音も非常に心地よいのです。4段変速ですが、それで十分。
ロイヤルはどちらかというと当時は高級バイクだったらしく、革靴で乗る英国紳士のことを気遣ってか、踵で一度副変速レバーを踏みおろせば、ギアが一気に戻るという機能も付いています。
ライディングポジションも申し分なく、乗りやすいバイク。トライアンフなどに比べるとチョッピリおとなしいかもしれないけれど、それ故気品も感じられますね。
 
とにかく本国モノ(英国製)で、コンスティレーションと名が付くのはごく少数しかなく、日本にはもう何台もないと思われます。

ROYAL ENFIELD CONSTELLATION 諸元                               
全幅(mm) 660     軸距(mm) 1372 
エンジン形式: 空冷4サイクルOHV
排気量   692cc
最高出力 51BHP/6,250rpm
車両重量 183kg
最高速度 194km/h
タンク容量(L) 15 変速機 4速
タイヤ 3.25-19/3.50-19

 
 
そんなこんなで縁あって、関西某地域に住む方が欲しいと仰るのでこの話しがとんとんと(とは言っても色んな都合もありケッコウ時間がかかりましたが)進み、今回のお嫁入りとなった次第。

昨日、7月14日、日曜の朝、ロイヤルエンフールド・コンスティレーションは譲るための最後のお色直しについに我が家の第二ガレージから永遠のお別れ… 
点検と整備に知り合いのバイク屋さんにドナドナされていきました。
 
ここ数年、ロイヤルなどの数台のバイクとこれまたクラシック英車は自宅ガレージから離れた第二ガレージに置いてまして、ソコに引き取りに来てもらったと言う訳。
 
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さようなら、ロイヤルエンフィールド。
新しいオーナー元で元気に暮らしてくださいね。

んっ?

もう一台、乗ってる… って?
そうなんです。もう一台もドナドナ…
 
その話しはいずれまた!