浅草 『捕鯨船』にて…  芸人がこよなく愛する下町酒場の巻 | The Sam's Room

The Sam's Room

おもしろいこと、楽しいこと、気になること、美味しいこと、何でもかんでも『やってみる』ことが心情のSAMのブログでございます。

浅草という街がなぜか好きです。

下町情緒たっぷりだから…、とかだけじゃなく何か雰囲気的にもロケーション的にもひかれるところがあるんですね。


さてさて、またもやその浅草のお話です。

すしや通りから六区ブロードウエイを通り、浅草演芸ホールを右に曲がると浅草六区通りとなります。ココまでぶらぶら歩いてきました。

そして…
イッパイ飲もうと入ったのが…

イメージ 1


『捕鯨船』というお店。
聞くところに寄れば、B級グルメでは超有名店ですね…

で、看板がまたオモロイですな!

イメージ 2


鯨(げい)を食って、芸(げい)をみがけ!
お見事!
まさしくオヤジギャグ&ダジャレのお手本みたいなモンですなぁ。 …おもろないけど!?

さてさて、そんな看板に誘われながら中に入ってみると…

イメージ 3


イメージ 4


確かに…
ただもんではない…
『鯨を食って芸をみがけ…』と言うだけはあって、多くの芸人達が立ち寄るお店だと言うことです。
なになに???
ビートたけしも通ったお店だって???
ふ~ん…
そうですかぁ???

ご主人さんも昔は芸人だったとか…
ふ~ん、そうなんだぁ。

壁には多くの芸人さんのサインがあるよなぁ。
で、これはヒョットして、ヒョットしなくても、ちばてつやさんの絵!?
へぇ~!

そんなこんなで辺りをキョロキョロと見回す不審者然としたワタクシメでございました。
おお、忘れていましたぞ、注文、注文!

イメージ 5


鯨のお店ではありますが、ココの名物料理といえばこれ!

モツ煮込み!

ビートたけしの『浅草キッド』という歌の一節に、
♪ 煮込みしかないくじら屋で~ ♪
というのがあるが、そのお店がココだと言うことかぁ。
なぁ~るほど…

で、これをオカミさんがお玉でひとすくい。

イメージ 6


これが『煮込み』でございます。

なかなか煮込んでますなぁ。
トロッとしております。
味が染み込んで美味い!

そうそう、飲み物飲み物…

イメージ 7
 

『元祖酎ハイ』というのがお店の名物だそうです。
しかし…

ちょっと甘めだったらイヤなので、ハイボールにしました。
ヤッパリ、でも名物は試した方がよかったかも…

で、鯨のお店だからと、なぁんかクジラちゃんを頼もうかなぁと思っていますと、お隣のご夫婦らしき御仁が、
『竜田揚げ、ちょうだぁ~い!』
と景気良くオーダー。

ほほぉ~。
ワタシも食べたいけどなぁ~。

どんなモンが出来あがるんやろ?と興味津々、で、チューボーにいる若いイタさんが作ってるのを見ておりました。

ん~、色がイマイチ…
ワタシの想像していた『クジラの竜田揚げ』とイメージが違う!

ん~、悩む…
ん~、やっぱりやめトコ…

という結論に至ったのでありました。
決して『ケチ』ではございません。念のため…


……………………  ■ ★ ▲ ………………

お店の中を見わたすと…

イメージ 8


隣に中年のオッサンが一人。

そしてその奧、入り口付近にはもう何時間か居続けているであろうと想像される2組の子ども連れのお母さん。
常連さんでしょうか、ココのお店の方とベラベラ喋りつつ、ビールや酎ハイを飲んでらっしゃいました。
お~、お~、子連れで長く座って酒飲んでルンかぃぃぃ!
なかなかヤルナァおぬし!

あまり立派な子育てとは言えませんが… 

……………… ■ ■ ■ ■ …………

まっ、人間ウオッチングもソコソコにして、ワタシは席を立つことにしましょう。


昔はクジラって随分安かったんだよね。
ワタシが子どもの頃は給食にもクジラの竜田揚げが定番メニューとしてよく出されておりました。
マズイという記憶はありませんでした。ただ、やたらと堅かったのはよく覚えております。

今ではクジラは貴重品なのでスゴク高くなりました。
ここで調子よく注文すると一人7~8千円くらいになるかもしれません。
牛煮込みとチューハイだけだとムッチャ安いですけど…

ワタシは関西ですので、大阪にも有名な鯨料理専門店があり、ごくまれに利用するのですが、やっぱりお高いです。シロナガスクジラの尾の身は最高ですが日本の船団では捕獲することが出来ません。
昔の日本人にはクジラは安くて大衆的な食べ物でした。肉に縁が遠かった庶民にとっては優良なタンパク源となっていたのです。

それが今や高級品…
時代は替わりましたね。

クジラは確実に増えてきているそうです。
でも、まだまだ自由に捕鯨を行うことは出来ないでしょう。世界の流れは『反捕鯨』ですから。

難しい問題が多いのですが、やっぱりワタシら世代はクジラは懐かしくて、そしておいしい食材なのです。

クジラが珍品でなくなる日は来るのでしょうか…
難しいかもしれませんね。


そんなこんなの浅草『捕鯨船』にて…でした。