話芸は日本の文化… 落語会の巻 | The Sam's Room

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もう15回を数えました。
早いモノでございます。

何がって???
『落語会』でございます。

年に2回の恒例の落語会…

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恒例の落語会を開催したのでございます。

集まってくる人は年齢が高いのかって?
だって『こうれいの落語会』高齢の落語会 … 
ちゃいます!!! 
高齢やのうて『恒例』やっちゅうねん!
いやはや、最近は若いお客様も多いのでございますよ。

で、何を隠そう、何にも隠さへんけど、ワタシ、この落語会の首謀者…、いわゆる主催者側なのでございます。

落語って昔から結構好きでしたが、別段、バリバリの落語ファンとか、落語にタイヘン詳しい訳でもありませんでした。

もう10年ほど前になるのでしょうか、ある落語家さんと縁あって知り合う機会がございました。そうして2人でお話しをしているウチに興がのり、
『落語会してみぃひんかぁ~』
と口走ったのでございます。

相手も相手でございます…。
『ああ、やりましょか!』

なんと…、軽い…

そんなノリでトントン拍子に話が進み、ワタシの住むトコロで定期的に『落語会』を開催することになったという次第。

最初は年に1度でしたが、意外や意外…お客さんが多く来てくれるようになったので、すぐ『ブタのおだてりゃ木に登る』タイプのワタシですから、『年に2回しよう!』とこれまたすぐさま変更したのでありました。

軽い…、実に軽いノリなのでございます。

しかしながら、エライモンですなぁ。
最近は120~150名程度のお客様がコンスタントにお越し頂けるようになりました。
回によってバラツキはありますが、100人を下回ることはないようになったのでございます。モチロン、マスコミの方々や、お世話になる方々には『無料招待券』をお配りしてPRにもつとめておりますよ。

で、入場料は1,200円に設定しております。
これがまた、採算ギリギリ、若しくは赤字…。
DMやチラシの作成料を入れると『赤字転落』なのでございます。
150人程度の入りがギリギリラインかな。
落語家さんを3人お呼びして、ギャラはもちろん、交通費やら、宿泊費やら、会場費、賄い、DM、チラシなどを入れると日当も出てこない状況ではございますなぁ。

まっ、とにかく儲けることはムリとしても、目的は…

『地域に笑いを!』
『落語は日本の文化やぁ~!』
『みんなが楽しぃ~!』
『ワタシも楽しぃ~!』
『仲間も楽しぃ~!』

というコトで仲間と共々、楽しくやっておりますよ。

ああ、うずく…
ああ、説明した…
ああ、悪いクセ…
ああ、ウンチクを語りたくてウズウズ…

では、ウンチク等々…
すっません、今しばらくお付き合いの程


     
■落語とは…
 噺しともよばれていますよね。『落しばなし』とも言われ、滑稽な話の後に、いわゆる『落ち』があるもので、身振り手振りを交えてひとりで話を進めていく高度な技術を要する伝統演芸と言えます。
もともとは仏教の伝道をするために辻辻で仏教のお話しを面白おかしくしていたことに由来するとワタシはどこかで聞いたことがありますが、コトの真意はわかりません。
落語の起源は江戸時代のようで、戦前までに出来た話を『古典落語』といい、それ以後を『新作』とか『創作落語』と読んで区別しております。
面白い話しだけではなくて、『人情噺』『芝居噺』などのバリエーションもあって、奥がタイヘン深いピン芸です。
 落語は大きく分けて、江戸落語と上方落語があります。江戸中期に分かれているそうです。関西と関東では笑いの質が違います。関東、いわゆる江戸落語は『粋』を演じ、上方落語、いわゆる『関西圏』では、モチロン、関西弁を使い、標準語は殆ど使いません。元来関西人はサービス精神が旺盛なこともあってちょっとドタバタした、派手な演じ方が多いみたいです。
見た目には『道具』が違います。『見台』という小さな机と目隠し板を置き、噺の合いの手に、拍子木を机に打ち付けます。これは、元々、大道芸のように辻で始まったため、人の気をひくための鳴り物として使われたことが始まりとか。
 それと、『はめもの』と言いまして、お噺しの途中に『鳴り物という三味線、太鼓、笛など』が入るというモノ。例えば、噺家が『さぁ、清さんが新町までやって来ました。その通りの賑やかなこと~』と言うと、三味線や太鼓が賑やかに音を出して雰囲気作りをするモノです。それと、上方には『真打ち制度』がないことですね。
 いろいろまだまだ違いがありますが、これくらいにしておきましょう。
 ちなみに、落語家さんの名跡は、笑福亭、桂、林家、森乃、露のなどがあります。  



長いウンチクでしたなぁ。スンマセン…

今回もメインにはもうお付き合いが長くなった某落語家さんを据え、中堅、若手と3人が揃いました。

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一席目の落語家さんが演じている間に、次の出番である落語家さんは、幕裏でブツブツとネタをくっております。
マジメやナァ…
ネタくってるでぇ…

ダイタイ、ワタシのトコロの落語会へ来る連中は結構ハチャメチャなんですが、今回は意外とマ・ト・モ…。

で、鳴り物は費用がかかるので『CD』を使いました。
経費節減でございます…。

今回は落語家さんが3人。

先ずは『前説』でございます。
これは某落語家さんとワタシとで、つかみネタでお客さんにキモチをほぐしてもらうというモノです。
ワタシ…プロ違う…。
でも、ちょっとだけ、チョットですけど受けるんです…。

アカン…

クセになったら… 
ア・カ・ンのです。

でも、オヤジギャグも中々捨てたもんじゃゴザイマセンの。
ヘンに受けたりするんでございます。

これまた意外や意外、毎回この『前説』を楽しみにしてくれている人も多いんだとか!?
なんやようわかりません。
前回は前説で笑いがイッパイとれたので、調子に乗って某落語家さんと2人で15分も前説してしましました。これは反省でございます。ですから今回は5分程度…のつもりが結局は8分にもなっちゃった!?

お後は、プロの落語家さんのお噺しが4席。
創作が2席に、定番のお噺しが2席。
今回の2席は『紙入れ』と『道具屋』でした。


噺しに入る前の『小ネタ』と言えば…
『鳩が何か落としていきよったでぇ~』 『ふ~ん』  という定番中の定番。
『隣に塀が出来たってねぇ』『へぇ~』 だけではなく『かっこいい、囲い』というのも。

これは江戸時代からある小話だそうな。これらは思いっきり初心者コースですね。

よくやるネタでは、その会場に来て、
『私の夢は、この高座に出ることだったんです』と初めて来た会場を誉めるというのも定番かなぁ。


小咄の定番を少し紹介しましょうかねぇ…。

■エレベーターは何階へ?
ハチベエさんが、デパートに行きましてね、初めてエレベータに乗ったンです。
周りの人達は、エレベータガールに『2かい』とか『3かい』とか頼んでいました。
ハチベエさん、そこで言いました。
『わしゃ、初めてなんやけど…』

■写真
昔の写真って笑っている人がいないなぁ。
あたりまえやんかぁ、昔はチーズが無かったからなぁ。

■釣り
男の人がひとり静かに釣り糸をたれております。
通りかかったお爺さん… 
『釣れますか?』
『いや、さっぱり釣れねえ』
『そうでしょう。そこ、昨夜の大雨で出来た水溜り…』


まっ、色々ありますよね。

話を元に戻しましょう。

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簡単な舞台でしょ。
神社の社務所に幕を張ってこしらえた『高座』

熱気に満ちた高座が終われば…

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後は打ち上げ。
落語会ではダイタイ打ち上げは定番中の定番です。
やっぱり、縁者の方々とスタッフを交えての打ち上げがないとアカンのです。

で、予算がないので、近くのラーメン屋さんの座敷をお借りしての『鍋パーティー』で盛り上がるのです。

高座がはねてからスタートですので、21時30分始まり…
終わりは、深夜…。シンデレラも眠りについている時間帯までワイワイガヤガヤでございました。

今度は7月ですね。

いやはや、ひとまずこれで今回もお開き…。

赤字が、まぁチョットだけ????

これも、また良し!?これで収まったんだから???
みんなの笑顔と爆笑が『宝物』ですから… 
なぁんて…、カッコつけすぎ!?