ナイキのジャージが激安！？

やったぁ～！　激安ジャージをゲット！

ナイキのジャージ、定価が10,000円の品物。
なぁんとぉ～！
500円でゲット！

型遅れではありますが500円はとってもお得。

実は知人のお店が閉店します。
その閉店セールというか在庫一掃セールだったんですね。

不況の波…
地域経済の低迷…
そして、大型店舗へ客が流れる…

色んな理由があってお店を続けていくことが困難になってきて閉店する小売業者は後を絶ちませんね。

地方都市にはシャッター街化しているところもすごく多くなってきていますよねぇ…。

今、日本の小売店は危機を迎えています。
店舗が大型化し、全国展開をしているチェーン店が幅を利かせ、都会のみならず地方にもその波が押し寄せてきています。

一番わかりやすいのが『電気屋さん』。

ヤマダ、コジマ、そしてケーズデンキは『YKK』と言われ、家電のトップ3の売上を誇ります。それにミドリ電化、ベスト電器、ジョーシン、ヨドバシカメラなども有ります。

家電の市場規模は11兆円と言われています。
その1割を占めるのがヤマダ電機。

では、なぜ大型量販店に客が殺到しているのか…

お客さんが一番求めているものは『品揃え』ではないでしょうかねぇ。
まず品揃えであり、次に価格、サービスとくる。ここに各企業が特色が出ます。
店舗は大きくなればなるほど、売れれば売れるほど、スケールメリットで仕入れコストも下がります。大型店になればなるほど品揃えが良くなるのです。大量に仕入れて、大型店で、同じような商品、例えば液晶テレビであれば、パナソニックとソニー、そしてシャープなどを同時に見ることが出来て比較検討をする機会を客に与えて行くことで、ますます量販店での購入というのが魅力的になり、またまたそれでえ客が集まり、大きくなるというサイクルです。

では、家電量販店は寡占化から独占へという方向へ向かうのかと言えば、実はそうではないのが面白いところかも知れません。各家電量販店ではそれぞれ特徴があり、それぞれ特有のサービスがあります。客もそのや選択肢を求めているので１社独占では魅力が半減してしまう…。量販店でも競合相手があってこそ、客は比較検討し、選択しながら買うという図式が成り立つ訳です。
業界大手のヤマダ電機にしてもシェアは１０％が適切で２０％が限界だと考えているようです。つまり、一社でマーケットの２割のシェアを占めてしまうとお客さんは飽きるだろうと予測しているということ。そうなった時は、何か他の違うコンセプトの業態を開発していき、企業としての存続を図ることが業界で生き残れる術だと考えていると言うことらしいのです。

家電にしても、スポーツ店にしても、またファーストフードにしても業態というものは、初めは全部百花繚乱です。それが段々強い所が勝ち残って、そして寡占化という状況になってきます。例えば元々は魚屋さんだったのがスーパーマーケットになってしまったとか、街のレストランがファミレスになっって行くように、また電気屋さんも段々家電量販店に集約されてきています。
経済流通の大きな流れとしては、大型化、複合化の方向に来ている、と言っても過言ではないかも知れません。
一例を出せば、オートバイにしても、戦後乱立した時代があって小さな町工場のようなメーカーがいっぱいありましたが今はヤマハ、ホンダ、カワサキ、そしてスズキの４社に絞られてきています。いわゆる勝ち組という訳ですね。
クルマにしてもそうだし、コンビニやスーパー、電気屋、そしてデパートもそうです。

今や経済の流れは大型化です。
街の電気屋さん、魚屋さん、八百屋さんなどの小売店は息も絶え絶え…。
特に郊外の方は大型店をド～ンと出すことによって大きな集客をし、経済の流れを変えていってしまっています。

それでなくても不況で財布の紐も固くなる昨今。

沈み行く商店街。
沈み行く地方経済。

とは言え、これからは泣いていても始まりません。
逆境を『智恵』で乗り切ることをしなければ、この不況社会、競争社会の中で生き残れませんよね。

『アイデアとやる気』で生き残るしか手はない…ようですね。

激安ジャージから話があらぬ方向に行ってしまいました。
お許しを…。

では、次回はオーストラリアのお話しの続きを！