さん…
関西の人々は、親しみを込めてそう呼ぶンです。
さん
…とか、
ちゃん
…とか
親しみ、ちゅうか…
馴れ馴れしい、ちゅうか…
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いやいや、人間にじゃないですよ。
人だけじゃ無くて色んなモンに…。
なんでもかんでも、そんな呼び方をするんですな。
飴でも、アメちゃんと呼ぶンです。
『さん』も多いよね。
…ちゅうか、『さん』づけで呼ぶコトって多いな、関西は。
月は…、おつきさん
太陽は…、おひさん
おはようは…、おはようさん
おめでとうは…、おめでとうさん
食べモンもそうやな。
豆は…、おまめさん
芋は…、おいもさん
おかゆは…、おかいさん
そんなに言うよね、関西人。
ほな、神々しいのは!?
仏は…、ほとけさん
戎は…、えべっさん
稲荷は…、おいなりさん
天神は…、てんじんさん
そして、
神は…、かみさん
こう呼ぶのでございます。
でも、
しかし、
but…
こう呼ぶのはどうやら、中年以上…
いや、高齢者の方々になってしまってるかも!?
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若い連中はこんな言い方せぇへンし。
『オテントサンが見てはるし』
『へぇ、天神さんにお参りするやで』
『おイモさん、おいしわぁ~』
…なぁんてワコウドは言えヘンな。
でも、コレは言うンチャウかな…。
神さん
神様のこと。
かみさん…
畏敬の念も込めて、
でも親しみも込めて、
神さん
そんなこんなの神さん…、
ちょっとお参りしてみました。
場所は…

ここ…、の近く
都の中に緑イッパイのトコロ。
御所でございます。
京都、都のド真ん中にソ~ト~面積をとる御所。
モチのロンロン、天皇のお住まいするところ。
京都の御所は明治2年まで天皇がお住まいになってたトコロ。
今の御所は、江戸城やンなぁ、
早ぉ、こちらに帰ってきておくれやす!?
そんなこんなの京都御所の筋向かい。
烏丸通りに鎮座まします神社にチョイとお参り。

神社から見る御所はこんな感じ。
で、その神社とは…

菅原院天満宮神社
通称、烏丸の天神さんとよばれてますな。
そうそう、冒頭で言ったとおり、
『天神さん』とさん付けで親しみが込められているのです。
で、天神さんでございますので、
菅原道真とそのパパ、是善、おじいちゃんの清公を祀る神社
でございます。
元々は親子三代の邸宅だったそうな、
菅原道真公は抜群の頭脳の持ち主、
そんなこんなで『学問の神さん』というワケですな。
モトモトカミニナッタイミハチガウケド…
で、道真公はココで、お生まれになったそうな。


産湯の井戸が残っております。
道真公と言えば『梅』ですねぇ。
梅が好きやったんですね。
美しや 紅の色なる 梅の花
阿呼が顔にも つけたくぞある
道真公、5歳の時の歌だとか。
5歳のガキ、いやいや、
お子様だったときにこんな立派なお歌を!?
やっぱり普通チャウな。
ワタシトオオチガイ (^_^;)
で、一番有名なんは…
東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春な忘れそ
大宰府へ西下される日に詠まれた歌だとか。
陰謀渦巻くセ~ジの世界に翻弄された道真ちゃん。
右大臣にまで昇りつめたのに、
左大臣に讒訴され太宰府に左遷…
ま、人の世、セ~ジの世界とはゲニ怖きモノ。
今も昔も変わりませんな。
59歳で無念の死を遂げた道真ちゃん…
そりゃ、一晩にして京の都に梅が飛ぶのもわかりますなぁ…。
飛び梅伝説…、ま、無念の極みだったのでございましょう。
そんなこんなで、
人が神となる…
誠に勝手なことです。
明らかに強い者
権力を持っている者、
特殊な能力を持っている者、
そんな人々が『人間が神になる』ワケですな。
徳川家康や豊臣秀吉もそうですし。
そして…
ゴメンね、神さんにしてお祀りするからさあぁ、『祟らないでねぇ~』と勝手に神にされてしまう…そんなんもあるンやね。
左遷されて冷遇死を遂げたから、
その恨みが京の都に降り注いだ…。
政敵左大臣が病死し、
その仲間も次々と不遇の死を遂げ、
天皇一族も次から次と病死、
都には疫病が蔓延しエライコッチャの大騒ぎ…。
これを道真公のタタリと考えた人々は、
神と祀り、立場地位も元に戻して、親戚一族も今日に呼び戻す…
ホンマ、勝手やな!
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人間っちゅうんはそんなモンかもシレン。
勝手なモンや…。
そんなこんなで、
ストレートに頭が良かった神と祀られたんじゃ無いけど、
でも、神さんになっちゃった道真公。
ま、ワタシ達にもその頭の良さを分けておくれやす…、とお参り。
で、もうひとつ、お願い事。

今回の用事はココに行ったのです。
どこかわかる?
ま、わかる人はわかる、ワカラン人はからっきし!?
ここにお仕事のお願いに行ったのでございます。
それが上手く行くように…。
そうです、願いが合格するように…。
道真チャンにお願いをして参りました。
お力、信じております、ナンチテ。
…ちゅうことで、
ほな
また
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