The Sam's Room

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おもしろいこと、楽しいこと、気になること、美味しいこと、何でもかんでも『やってみる』ことが心情のSAMのブログでございます。

おうおう!

随分と言ってくれるじゃねえか

目ん玉かっぽじってよぉ~く見やがれ!

おめえが見たって言う桜吹雪は…

このことかぃぃぃ!

 

 

パッ!

 

シラを切って罪から逃れようとする

そんな悪人に諸肌脱いで桜吹雪の入れ墨をみせる

 

 

おっ!

そこで気がつく悪人

 

どんだけトロいねん!?

オイトイテ

 

 

 

ご存じ

遠山の金さん

 

 

江戸町奉行

遠山金四郎

 

 

遊び人の金さんが

次から次へと悪事を見抜く

 

 

 

 

遠山の金さん

 

 

情に厚く

正義の味方

悪をさばき

民を守る

 

 

 

カッコよろしな

 

 

 

 

 

かたや…

 

名奉行と名高いのが大岡越前

 

 

越前さばき、って言われたよね

 

 

 

大岡越前

 

 公正で人情味のある裁定をしたという

江戸時代の名奉行

 

 

 

悪と戦う血の通った

お役人

 

 

そんなこんなの通快時代劇

 

基本は

弱きを助け悪し気を挫く

正義の味方の法の番人

 

 

 

もしも

犯罪に巻き込まれたら…

 

遠山の金さんや

大岡越前さんに

絡んでもらえれば

絶対に安心

 

必ず正義は勝つ

必ず濡れ衣は晴れる…

 

 

 

ところがどっこい

現実をみると

なんやねん、がイッパイ

 

 

世の中、えん罪が溢れてる

 

 

遠山の金さんみたいに

キチンと確かめてお裁きをする

そんなワケでも無く

 

決めつけで逮捕され

言われなき罪を背負う

 

 

怖っ!

 

コレで人生オールアウト

警察や検察に疑われたら

人生、もうお先真っ暗…

 

 

そんなこんなの『えん罪』

 

 

昨日『袴田事件』に幕が下りた

 

やっと無罪放免

 

1966年の事件だから

もう58年経過した事件

死刑判決から長い再審請求

長い長い裁判から勝ち取った

そんなえん罪事件

 

 

じゃ、ホントの犯人は誰だった?

それは今となればもうワカラン

真犯人については未来永劫ワカラン

 

 

ま、とにかく

無罪確定したと言っても

当時30歳だった袴田さんは

もう88歳

 

失った時間はもう戻ってこない

58年もの長い時間

決して戻らない

 

 

賠償金は2億円以上と言われるけれど

2億なんぞで戻る時間でも無く

お金で解決できることでも無い

 

 

袴田さんの時間

そしてお姉さんの時間

それだけじゃ無くて

親戚縁者

また被害者の関係の人々まで含め…

 

 

 

ホントに怖い…

 

 

えん罪事件

 

怖いことや

 

 

えん罪事件って

むっちゃある

 

 

免田事件

松本サリン事件

近年では

厚生労働省元局長事件

などなど

 

 

探して調べれば

えん罪事件の多さには驚く

 

 

 

ワタシ達、普通に暮らしていても

全然悪に手を染めなくても

いつ巻き込まれるかもしれン

 

 

例えば

満員電車に乗っていて

痴漢に間違えられる

 

も~、終わり

間違われて、電車の中で

『この人、痴漢です』

…と叫ばれたら人生ほぼ終わり

 

怖いよねぇ~

 

コレを覆すことってメッチャ難しい

いくつか無罪を認められた例もあるけど

もし、それがえん罪だってもなかなか実証できない

 

 

ましてや何かの拍子で殺人事件にまきこまれ

犯罪者に仕立てられたとしたら…

 

もうアウト

 

 

怖いことが実際起こるこの世界

 

 

あなただって

明日、えん罪で極悪人に仕立てられるかも

 

 

そんなこんなの『えん罪』ってなぜ起こる?

 

 

警察官の思い込み

逮捕した警察を盲信し起訴する検察官

そして

検察の証拠を信じて判断する裁判官

 

 

これらが連なって、えん罪が生まれ

罪なき人々が言われ無き罪を被る

 

 

怖い話しです

 

 

えん罪が起きやすいのは

世間を騒がす重大事件

 

 

世間が注目する分

捜査当局も焦り

十分な証拠が無くても

疑わしき者を逮捕して自白させる

 

そんな捜査が行われてきたのでしょうね

 

今回の袴田事件も

逮捕まで50日間という速さ

 

 

逮捕理由は…

 

従業員だがよそ者であること

巨漢で柔道家であった被害者を倒すことが出来たのは

元ボクサーであった袴田さんしかいないという思い込み

袴田さんの部屋から極微量の血液が付いたパジャマが出てきた

 

 

そんな理由で逮捕

 

 

逮捕後は警察の厳しい取り調べ

当時だからそれはスゴい悲惨なものだった、らしい

飲食させず、トイレも行かせず

眠らせず、挙げ句の果てには暴力

 

そんな強引な取り調べで自白を強いられ

逮捕後の20日目からたったの3日間で

29通もの自白調書が作成され

起訴後も19通の調書が作成されたそうです

 

 

その45通の自白調書の内容は

コロコロ変わり自白に一貫性が無いのが

よくわかるそうです

 

 

弁護団が公開している

自白に一貫性が無い例として

こんなことを発表しています

 

被害者の専務宅に深夜に入った理由…

 

①実は専務の妻と肉体関係があり

家を新築するために放火を頼まれた

 

…から次のように変わります

 

②彼女との関係が専務にばれたので話し合いに行った

 

…となり、その後は

 

③母と息子と一緒に住むアパートを借りるための金目的

 

…と変遷しているそうです

 

 

一貫性は全くなし、ですね
 

 

そんなこんなで

警察や検察の人権無視の取り調べも

それは許せることでも無いけれど

検察の証拠ねつ造にいたっては

とうてい許せる行為では無い

 

法治国家として

検察に対しては全幅の信頼を置いているのに…

 

その検察が証拠をねつ造するなんて…

 

 

味噌樽に入れた着衣

検察が仕込んだもんだったとは

 

そこに付いた血液はDNA鑑定でも一致しないし

袴田さんの体型と全く合っていないサイズだったり

変色具合が全然違ったり…

 

でも、その味噌樽から出てきた着衣が

証拠になって死刑が確定…

 

 

それを検察がした!?

 

 

 

 

そんなこんなで

長い年月を要し

多くの人々の支援と努力によって

検察の『証拠ねつ造』がバレて

えん罪が確定

 

 

長く苦しい戦いはココに終わった

…という袴田事件

 

 

 

これは人ごと?

 

そうじゃないよね

 

誰しもいつどこかで

言われ無き罪を被らされる危険性もある

 

 

人が人を裁くというのは

とても怖いことだ

 

見てたわけでもない者が

証拠というものを元に判断を下す

 

 

それ故

裁判官は多くの時間をかけ

それが裁判を長くすることにもなる

 

慎重に判断して欲しいけれど

慎重すぎたりするとこれまた不具合が出る

 

 

信じていた司法も

時として間違った判断を示すこともある

 

検察の思い込みというのも

皆無だとは言えないし

何よりもメンツに拘る

そんなコトもあるだろう

 

 

怖いよね

 

 

 

色んな問題を残した袴田事件

 

 

 

一番最後に後味が悪いのは…

 

 

検事総長談話

 

 

異例の談話好評だけれど

後味が悪いのは

『ねつ造の認定には強い不満がある』

…という言葉

 

要するに

静岡地裁が下した判断

 

捜査機関によって証拠がねつ造されたと指摘

 

…したこと

 

 

検事総長はそれに対し

 

『ちゃうやん、ねつ造と違うでぇ』

 

…といまだにメンツに拘ってること

 

ねつ造と市歴されたことが強い不満なんだとか

 

 

検察、やっぱり怖い

絶対に非を認めない

 

 

弁護団も怒りをあらわにしてたけど

 

 

そんなこんなの

えん罪

 

 

 

ワタシ達一般市民も

松本サリン事件では

マスコミ報道で最初に疑われた人が

本当にやったものだと思い込んでしまった

 

そんなように

マスコミ報道も大きく影響してる

 

 

厚労省元局長、村木事件にしたって同様

 

何かの拍子に疑われてしまって

それが世間に知れ渡るとほぼ終わり

 

 

これら二つは解決したけど

当時は誰しも疑わなかった

 

コワイコトヤナ…

 

 

 

人がいる限り

事構築できるか件がある限り

えん罪は無くならないだろうけど

 

でも

それによって苦しめられ

人生が終わりにならない社会を

どうすれば構築できるか

法的整備も含め

考え直さねば

 

 

 

そう思う事件でした

 

 

 

 

…ちゅうことで

 

ほな

また

 

チョキ