グラフは先日公表された第7回NDBオープンデータ(電子レセプトデータ)からの「認知症ケア加算における都道府県別の身体拘束率」である。最も低いのは急性期病院で身体抑制ゼロ実現で注目された金沢大学附属病院がある石川県15.4%が毎年不動の1位。

 

一方、身体拘束率が最も高い47位は茨城県44.5%と石川県との差は2.9倍もある。青森県は今回44位だが、2019年度は46位、2018年度は47位で47都道府県中、最も身体拘束率が高かった。

 

毎年、講師をさせて頂いている青森県市町村課主催の県内公立20病院強が対象の「自治体病院経営実務研修」でこのベンチマークデータを示している。参加している医事担当者が、積極的に看護部に働きかけて、そして、看護部の努力の結果で身体拘束率が下がったと思われる。青森県は市町村立病院の比率が24.7%で全国7.7%に対して非常に高いので影響が大きいわけだ。