ふと古い神話のことを思い出しました。イザナギ、イザナミのことです。

子供の頃に読んだ古事記の絵本では、黄泉の国から追ってくるイザナミの場面がとても怖かった。

だからという訳でもないけど、”死”の世界は怖いと思っていました。

 

色々なことを知る中で死はそんなに怖いものではない、と頭ではわかってきたけれど。。

いまひとつ腑に落ちていませんでした。

 

でも今日、死はそんなに悪いものか?と思いました。

春や夏において生命が精一杯力を出し切る。

そしてその疲れを癒す秋、冬が来る。

それは死ではありますが、次の生のための準備期間であって、生命たちにとっては必要なものです。

 

また、死が無かったとしたらどうでしょうか?

死なないで欲しいと思うようないい人も永遠に生きるのと並行して、ヒトラーとかも永遠に生き続ける。

そういったこと以外にも、地球上に人間が溢れかえって食物も争奪戦になるだろうし、地球が持たない。

 

死が、制限があるから一生懸命に生きるし、子供の世話や親の介護もできる。

 

そう思えて、ああ、死は恩恵であるなあと思いました。

そして子供の頃の絵本のような、死の恐ろしいイメージをイザナミ神に纏わりつかせるのは違うのではないかと思ったのです。

昔の言い伝えなので、どういう経緯でそうなったかはわかりません。

しかしそこに「女は怖い、汚い。そこを強調しよう」という作為がまったくなかったのか?(あったのではないか?)

という気がしました。

 

なぜ急にこういうテーマが浮かんだのかはわかりませんが・・

死についてのイメージも浄化し、刷新する段階が来ているのかもしれません。

 

生まれた時にお母さんに抱き留められない人がいないように

あちらの世界に行く時にも、お母さんのような、温かく優しいエネルギーが抱き留めてくれるのかもしれないな、と思えたのでした。