ダリを知っていますか? | penのフランス語日記

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こども新聞の和訳です。きょうはダリについてです。

サルヴァドール・ダリ
1939年11月29日撮影 写真家はCarl Van Vechten


元記事 → Salvador Dalí expliqué aux enfants | 1jour1actu - Les clés de l'actualité junior 26 décembre 2012

この絵を描いた人を知っていますか? それは世界的に有名なスペイン人の画家で、サルヴァドール・ダリという人です。彼は人をとまどわせるような作品で、シュールレアリスムと呼ばれる運動のシンボルになりました。

なぜこれがきょうの話題なのでしょうか?
現在、パリのポンピドーセンターで大規模なダリの作品展が開かれているからです。

きょうのできごと
「6歳のとき、料理人になりたかった。7歳のとき、ナポレオンになりたかった。その時から、僕の野望は大きくなる一方だったね。」これはダリが自分の波瀾万丈な人生について述べた驚くべき言葉の一つです。

彼は1904年に生まれ、1989年に亡くなりました。どれほどふつうと違う人だったのか、見せてくれました。

彼の作品をより理解するために、ダリの展覧会の運営委員(commissaire)のジャン=ミシェル・ブールさんに聞きました。commissaireとはこの展覧会を考えだし、運営している人です。

ダリは何歳の時に絵を描き始めましたか?
6歳のときに初めての作品を描きました。両親の友だちが彼にパレットをあげたら、すぐに描き出したのですが、最初は特に色彩にこだわっていました。

なぜダリの作品はすぐにダリのだとわかるのですか?
ダリの作品はとても特徴があり、びっくりするような感じです。なぜなら彼はリアルに描いた物や人物と想像した形のものを融合するので、それは夢や悪夢に見えるのです。ぐにゃっとした時計を描いた作品が特に有名です。

たとえば« Persistance de la mémoire »「記憶の固執」を見ると、時計はすぐにわかりますが、その時計の形は変形していて、カマンベールチーズのように丸くたれさがっています。

ポスター サルバドール ダリ 記憶の固執 (柔らかい時計) 1931年 額装済 ウッドハイグレードフレーム(ブラック)


ダリは自分の絵で、時間とはこのように時にはゆっくり進み、ときには早く進んで行くように思われることを描きたかったのです。

ダリは何から絵の着想を得ていたのですか?
自分が感じたものを絵にしました。たとえば、恐怖、欲望、不安、とても気違いじみた夢などをです。彼の絵を見ると、彼の肉体や頭の中を見ているような気がするのはそのためです。

もしもっと詳しく知りたかったら
パリのポンピドーセンターで3月25日まで行われているダリのすばらしい展覧会に行けます。18歳以下の子どもは無料です。


■きょうの単語 surréalisme シュールレアリスム
シュールレアリスムは夢や空想の世界を追求した絵画、書物、その他の芸術作品です。

シュールレアリスムの最も初期の作品は第一次世界大戦後の1920年ごろに生まれました。ダリはミロやマグリット、エルンストとともに、世界的に有名なシュールレアリスムの芸術家です。


■単語メモ
troublant 困惑させる、心にひっかかる、気がかりな
conçu < concevoir 構想する
reconnaissable それとわかる、識別できる
mou/nol, molle 柔らかい、ぐったりした
camembert カマンベールチーズ
angoisse 胸を締めつけるような不安



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1分12秒



最後までお付き合いありがとうございました。
次回の子ども新聞の記事でまたお会いしましょう。

pen