フランスのことわざ6つ | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こんにちは。penです。



「今週の物」、きょうはCamilleがシェイクスピア・アンド・カンパニーで見つけた、英語のことわざに、フランス語の該当することわざとイラストがのっていた小さな本をご紹介します。

これです
amazon.jp


amazon.jpだと中身が見られないのですが、amazon.u.k.でちょっと中を見てみました。

この本にはフランス語のことわざとそれに相当する英語のことわざ(les équivalents)がのっています。きょうはそこからフランス語のことわざを6つご紹介します。

1. Ne comptez pas le œufs dans le derrière d'une poule.

雌鳥の背後で卵の数を数えるな。英語にもそっくりなのがあります。
→ 取らぬ狸の皮算用


2. Avoir l'esprit d'escalier.

階段の考え。

プチロワには「階段をおりてから気づく」とありました。ことが起きてから思いつくことは簡単だ。後知恵とか結果論という意味。ちなみにこの本によると、このことわざは英語圏ではよくフランス語のまま使われるそうです。


3. Renard qui dort la matinée n'a pas la langue emplumée.

emplumée は emplumer からできた形容詞で、羽の

朝寝ている狐(早起きしない狐)は羽でおおわれた舌を持たない(鳥を捕まえることができない)
→ 早起きは三文の得。


4. Celui qui se noie ne regarde pas l'eau qu'il boit.

溺れている人は自分の飲む水について考えない(こだわらない)。

→ 溺れる者は藁をもつかむ。


5. Qui va à la chasse perd sa place.

狩りに行く者は自分の場所を失う。

プチロワには「留守の間に居場所を取られる」とありました。それっていったい? 手に入っていない獲物より、今家にあるじゃがいものほうがいいとか? 想像ですが、今自分の持っているもの、あるいは自分のいるところをを大事にしろということかもしれません。星の王子さまの言う「大切な物は足元にある。」


では最後に、表紙にもなっている、

6. Faut pas pousser mémé dans les bégonias.

méméは幼児語で「おばあちゃん」です。

おばあさんをベゴニアに捨てるな。

これって?

英語の訳は Don't overegg the pudding. とあります。プディングを作る時に卵を入れすぎるなということなので、「過ぎたるはなお及ばさるが如し」ですかね。でもここを読んでみたら、「親しき中にも礼儀あり」みたいな気もします。どっちにしても、やりすぎるな、ということでしょうね。


それでは、また。次回の「今週の物」でお会いしましょう。