練習のために読んでいる子ども新聞の記事の和訳
きのうアメリカ大統領選挙のことを書いたので、きょうはオバマ大統領が同性婚支持の発言をした件について。
2012年5月13日に書いた記事です
元記事 → C’est quoi, le mariage gay ?
アメリカ合衆国のオバマ大統領が、テレビで同性婚を支持する発言をしました。男性同士、女性同士の結婚に賛成するということです。この発言は世間を二分し、大きく騒がせています。
なぜこれがきょうの話題なのでしょうか?
それは、オバマ大統領が5月9日に同性婚支持の発言をしたからです。フランスの新大統領、フランソワ・オランドもフランスで同性婚を認める法律を作ると約束しています。
きょうのできごと
テレビで同性婚賛成を示したことで、オバマ大統領はひじょうに大事な一歩を踏み出しました。というのも、六ヶ月後に、合衆国で大統領選挙があるからです。オバマ大統領の対立候補になるであろうミット・ロムニー氏は常に同性婚に反対の姿勢を示しています。その結果、オバマ大統領の発言は賛否両論を巻き起こしています。
なぜ同性婚に反対する人と賛成する人がいるのでしょうか?
一番大きな問題は血縁にまつわるものです。結婚するということは、そのカップルが子どもを作ったり、養子をとる権利を得ることです。同性のカップルの結婚が認められるとそのカップルに同じ権利を与えることになります。
その場合、異性同士の結婚だけが、子どもが成長する過程で、模範となる男性像、女性像を示すことができると考える人達がいます。
反対に、子どもが両親に育てられるのなら、男性同士だろうと、女性同士だろうとかまわない、という意見の人もいます。両親の性的嗜好は、子どもの教育にとってまったく関係ないという考えです。子どもの精神の安定にとってよいことは、二人のロールモデル、または自分の親だと思える二人がそろっていることだという主張です。
同性婚が認められている国がほかにありますか?
アメリカ合衆国では、フランスの地域圏に相当する州がありますが、フランスのそれよりずっと自治が盛んで、7つの州が同性婚を認めています。また、5つのヨーロッパの国を含む10カ国が同性婚を認めています。それはオランダ、スペイン、ベルギー、カナダ、ノルウェー、南アフリカ、スエーデン、ポルトガル、アイスランド、そしてアルゼンチンです。
フランスでは、同性のカップルは、PACS*という事実上の結婚をすることができます。PACSのカップルは結婚しているとみなされますが、法的に結婚しているカップルと完全に同じ権利は持っていません。たとえば、PACSのカップルは、養子をとることができません。
新大統領のフランソワ・オランドは同性婚を法的に認める制度を作ることを約束しています。
◆きょうの単語
homosexuel 同性愛の(人) ⇔ hétérosexuel
homosexuel は自分と同じ性別の人を好きになる人。
lesbienne = femme homosexuelle
gay = homme homosexuel
英語の gay は フランス語の homosexuel
◆補足 PACSについて
ラジオ講座のルロワ先生によるとPACSはもともとは同性カップルに異性カップルと同様の権利と受益を認めるため、1999年に導入されたが、異性カップルに人気で、PACSのカップルの9割が異性カップル。2010年にはPACSと従来の結婚の割合は2対3だそうです。
90% des pacs établis sont aujourd’hui le fait de couples hétérosexuels et l’on comptait en 2010 deux pacs pour trois mariages.まいにちフランス語 テキスト 2011年12月号81ページより
記事を見ると、PACSという関係を結ぶことに 動詞、pacser を使い、また 人がそういう結婚をするとき、se pacser という代名動詞を使っています(クイズのところ)。このようによく使う単語なのに、プチロワにはのっていないです。
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