小説(ゴールデンスランバー) | 私はキレイ事で出来ています。

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ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎

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こう見えて小説を読むのが好きだ。。。
いや、
オイラの生身見たことないでしょうけどね。。。

でも、元々は小説は大嫌いでした。
この世で一番嫌いな宿題は読書感想文。
毎回、見事に、読んでいない本の感想を書いていました。

そんなオイラも大人になって、
小説を読むようになりました。
そのきっかけが、
大学生の時に読んだ、
故藤原伊織先生の『ひまわりの祝祭』
この世にこんな面白い小説があるのか!!!
今まで知らなかったなんて、なんて損をしていたんだ!!!
と思ったのを覚えています。

そんな遅咲きの読書デビューですが、
フリーター時代は、お金はなくても時間はたっぷりあったので、図書館通いの読書三昧。
で、当時のバイト先の先輩に貸してもらったのが、
伊坂幸太郎先生
『鴨とアヒルのコインロッカー』『チルドレン』でした。
衝撃でした。
そこからハマって、
今までの作品、全部読んでます!!と、
ずっと豪語していたのですが、
実はこの『ゴールデンスランバー』で止まっていました。。。

ここから、オイラの読書人生の停滞期に入ってしまったのです。
言い訳ですが、仕事が悪い。。。。

この『ゴールデンスランバー』、
今、一気に読みました。
読まないと人生が変わんない気がして。
このまま負け続けんじゃないか???という恐怖感もあり。
そして、読んでいて久しぶりに泣きそうになった。

所詮、大きなものには勝てなかったし、
主人公は、沢山のものを失ったけど、
彼自身のアイデンティティーは、彼自身の手で守られたわけで、
でも、切なかった。
さわやかだけど、ハッピーエンドとはいえない、
人生のやるせなさを感じずにはいられなかった。

最近、冤罪の報道を良く耳にしていましたが、
大きな罪ばかりでなく、
善悪の定義から、明らかに逸脱しているのに、
もう何が正義で、正しいことなのか分からないことがとても多いと思います。
いや、正しいことなんて無いのかも、
正しいという判断自体が、ただ自己正当化、自己満足、エゴなんじゃないのか?
と思ってしまったりする今日この頃。

別にとりわけ、心を病んでいるわけではないと思います。

ただ、伊坂先生の本を読むと、
とてつもない、やるせなさと、
それでも生きていく人間の強さと美しさを感じずにはいられません。
“正しい”というものが、いかに欺瞞であるか。

大きな組織、強い影響力、そういうものでどんどん括られる、そんな世の中ですが、
ただ、一人一人の個人の生きる力と、意思を、
大事にする世の中であってほしいですね。

読みたい本、堪っているので、今年の夏は頑張ろうかと思います。