昨晩久しぶりにブラックホークダウンという映画がTVで放映されていましたので見ておりました。今回で見るのは3回目ですが、戦争の最前線で「死」という極限に挑む兵士の葛藤や臨場感が伝わる本当に良い映画だと思います。この映画は、実際にソマリアで起こった多国籍軍とゲリラの戦闘を描いたものですが、戦争の残酷さだけではなく、指揮官のレベルにより部下が死んでいくという組織論にも当てはまる内容となっております。


私たちが平和に生活している日本においても自分らの祖父母の時代には戦争があった訳ですし、痛いとか怖いとかのレベルが我々では想像できない次元、それが戦争だと思います。そう考えると戦争など絶対に起こしてはならないですし、今が本当に良い時代だと感謝です。


そう言えば、昔知り合った男性でフランスの傭兵としてアフリカの戦場に数年行っていたという方がいました。私より一回りくらい年上の方でした。僧侶であったその男性は、ある時友人と自分の運転で出かけており途中交通事故に遭遇し、隣の友人だけが亡くなってしまったそうです。その罪や責任を非常に重く受け止め、消化できない憎悪感から仏門を辞め傭兵になられたと。そして、そこで死のうと思われたとのことでした。


最前線の戦場は、夜襲もあるため虫の少しの音でも目が覚めるくらい張りつめた空気や時間がそこにはあって、極限まで精神的には追いつめられた世界があるそうです。結果四年前線におられ死ぬことはなく戻って来られてますがね。


戦争がない時代に早くなってもらいたいものです。