何回かに分けて気仙沼での2日間を書きます。

初日一発目の仕事は
看護・介護職向けへの講演でした。
テーマは「生活支援ってどうゆうこと?重度認知症、意識障害者への作業療法」

平日にも関わらず50名を超す参加者。

気仙沼では、看護・介護職の人材不足が深刻です。
施設利用者の数は定員を超え、利用者を支える人材が足りません。

その最たる理由は「住む場所がない」ことなのです。
いくら募集をかけても、これでは増えていくのは難しい。

防波堤の高さをどうするか、
まだ市民の間では議論が続いているそうです。
街を守ることと海を眺めながら暮らすことのはざまで。

でも堤防の高さが決まらないと、土地の区画も決まらない。
土地が決まらないとアパートも建設できない。


まだ17000人の市民が仮設住宅で暮らしています。
今日の参加者の方々も例外ではありません。
それでもこの人たちがいなければ
この町の高齢者は支えられないのだと思います。

ケアするひとにもケアが必要な状況だと思います。

僕はいつものように
自分の体験を語るしかできませんでしたが、
2時間30分、参加してくれた人たちの向こう側にいる利用者さんに向かって
話している感覚でした。

本当に一日も早い復興を。
住む場所ができて、介護現場での人材が確保されますように。