先日、母が退院をしました。
完治したわけではなく、悪化を免れた状態を維持のまま
退院したわけで、これからまたいつ悪化するかわかりません。
とりあえず前の施設で様子を見ながら生活になったのですが・・・
母の認知はさらに悪化していました。
2週間の病院生活で環境が一変したせいで
認知の方も進んだようで、入院中も
会話があわなかったり目の焦点がおかしかったりで
そちらのほうが心配になったほどでした。
これまでも3年前から独居から入退院を繰り返して
その度に認知と筋力の低下が進んできました。
退院後、車いすから私の車へ移動させるときも
前はわりとスムーズに乗れていたのですが
まったく足があがらず平衡感覚もなく
私が抱え上げながら車に移動させました。
母が、30kgだからできることなんですけどね
施設に戻っても自分がいた部屋の把握を全く忘れていて
ベッドからポータブルへ移動することも
タンスの引き出しの中身も
ベッドへ横になるときも一人で横になることさえ
難しくなっていたのです・・・
食事も病院ではワゴンの上にちゃんと置かれていましたが
施設では車いすの上にお膳が置かれるので
入院前はなんとか食事をしていましたが
やはり病院と違うので混乱して大変でした
入院中はほぼ毎日私がお昼の食事介助をしていたのですが
施設に帰れば毎日のように私が
食事介助をすることはできません。
退院して施設に帰ったその日は
夕食を食べさせて様子を見ていましたが
施設での生活ができるのか心配でたまりませんでした。
病院では24時間、看護婦さんが出入りをされていたのですが
施設では一人でいる時間が増え
ボーとしている時間も多くなります。
毎日でもいってやりたい。
わたしが引き取って面倒を見てあげたい・・・
でも、それは絶対に叶わない事・・・
母が生きている楽しみなんてきっとないでしょう。
インシュリンの自己注射も3本に増えました。
毎日、見えない目でインシュリンを打ち
食事を食べ、外の景色を見ることもできず
毎日何を思いながら生活をしているのかと思うと
涙が止まらなくなります・・・
できるだけ
できるだけ
母の傍にいてあげたい
金銭的な事も頭が痛いけど
母といられる時間の方が大切な気がします
私も与えられた命を精一杯生きる
母も辛い日々を精一杯生きる
命があるということは素晴らしい事
苦しいけど悲しいけど辛いけど
ほんの少しの笑顔が生きる支えになる
共に頑張ろうね・・・