盲導犬育成チャリティコンサートのお知らせ
昨日は忙しい日であった。午前中、私立通信制高校で2時間の授業を終え、すぐにテストを作るために定時制に向かった。
午後4時から、膝の治療の為の整体を予約していたのだが、駅まで約1キロ、15分の道程は今の私にとっては、25分くらいかかってしまう。
間に合わなさそうだったので、学校にタクシーを呼んで、駅に向かった。
駅に着くと、盲導犬を連れていられる女性が居たので、声をかけ、エレベーターで一緒にホームに向かいました。
その盲導犬は黒ラブのオレオ君という名でした。
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盲導犬の訓練はすさまじい。100%できなかったら、盲導犬としては失格になるのです。それは飼い主さんが盲導犬に命を預けることになるからで、95%しかできないワンコは盲導犬にはなれないのです。
むかし、「盲導犬クィールの一生」という映画がありました。その訓練士・多和田さんの訓練のデモンストレーションを富士宮市にある盲導犬の里 富士ハーネスhttp://www.fuji-harness.net/ で見ました。
パーピーウォーカーを引きずって来た7~8ヶ月のラブが、多和田さんがリードを持ったとたん、別のワンコになったのです。
初めてのデモンストレーションなのに、ずっと訓練され続けていたような動きを30分にわたってしたのには
驚きました。
多和田さんは当時、世界で十数人しかいない訓練士でした。 デモンストレーションが終わった後、パピーウォーカーにワンちゃんを渡すと、また元のワンちゃんになっていて、パピーウォーカーが引きずられて出て行ったのです。
あの時の光景はいまだに忘れられません。まさに神業でした。
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その女性と電車を待つ間、オレオちゃんの年齢を聞くと8才、盲導犬としてはあと2年でした。
彼女は、「このオレオを最後まで見るつもりなので、このオレオが足が弱ったとき、とても心配なの。」と言われたので、
「うちも14才のコリーがいるのですが、昨年、10月に歩けなくなりました。しかし、靴下と介護用ベストでまた歩けるようになりました。」と言うと、「どこに売っているのですか。」と聞いてきたのです。
「介護ベストも靴下も知人が作って、プレゼントしてもらい、今は友人が改良して、作ってくれているのです。」と言うと「ぜひ、欲しいので紹介してほしいのです。」と言われました。
そして、彼女は連絡先の名刺をくれたのです。その名刺には船村徹門下生「八汐 由子」と書いてありました。
船村徹さんと言えば、有名な作曲家。 そんな有名な作曲家に歌を習っているの??だとくらいにしか思いませんでした。
おもむろにその女性は次のパンフレットを見せてくれたのです。
「今度の月曜日に盲導犬のチャリティコンサートがあるのですよ。」と言われたのですが、、月曜日は授業と家庭教師。
「仕事があり、行けませんが、介護ベストと靴下については、写真(本人は見る事ができないのですが・・)をファックスで送ります。」と言って、お別れしました。
その女性は18年前から歯が悪くなると、東京から伊勢原の歯科医院に通っているそうです。
でも昨日はいつもオレオ君を連れて入っていた喫茶店に入店を断れたというのです。
今でも、そんな非常識な事をする店があるのですね。でも、介護ベストの話を聴けたのは、喫茶店に入れなかったから・・・・。
不思議ですね。人間の出会いは。私もタクシーに乗らなかったら、彼女とオレオ君には会えなかった。彼女もいつもオレオ君と入っていた喫茶店に入店を断られなかったら・・・。
その後、友人に介護ベストと靴下の作成を依頼、友人は父親の葬儀で忙しい中、了解のメールをくれました。
今日、たまたま、彼女の名前をインターネットで入力すると、全日本歌謡選手権、10週勝ち抜きというスレッドがでてきました。
全日本歌謡選手権と言えば、20代チャンピオンが五木ひろし、25代が八代亜紀、30代が中条きよしという当時、プロもアマも参加するというすさまじいコンテストで、批評家の厳しい意見にプロ歌手をやめてしまう人もいました。
オレオ君の採寸もしなければいけないので、6月2日の夜のコンサートに行けるように、家庭教師宅に連絡、別の日にしてくださったので、八汐さんに早速連絡しました。
この選手権が縁で、船村徹さんの弟子になられたようです。
売れないロの歌手のアカペラを何度か聴いたことがありますが、そのうまさに、プロの歌手はすごいと思いました。
そのような話もしながら、コンサートの話を八汐さんとしましたが、彼女は4オクターブが出せるそうです。
人と人との出会い、不思議だなと思いました。
盲導犬チャリティコンサート、6月2日(月)です。よろしくお願いします。
6年ぶりに中学時代、不登校で高校で元気になった卒業生のYさんと会う!
Yさんは中学2年の時、文化祭の劇の台本を書いたことが原因で学校に行けなくなったそうだ。
台本が上手く書けていないから、いけなかったのだと何人から責められたようですが、本人はいじめられてはいないと言う。
私はそういうのをイジメと言うのだ。 小学校の時も学校に行けなかったことがあるのでは?と聞いたが、本人はイジメられたことはないという。
数時間後に来られたお母さんに聞いてみると、小学校3~4年の時の担任にかなりイジメられたという。
Yさんは、控えめで、大人しい、真面目な人間。
いつも思うが、イジメというのは根が深い。 不登校の原因で一番多いのがこのイジメ。
たぶん8割以上がイジメが原因と言っても差し支えないと思う。
彼女は努力家で、高校2年生の時に、英検準一級に合格。 普段はあまり話さないのに、ネイティブスピーカーと会わせたら、流ちょうな英語を話すので驚いた。
英会話を習っていたのと聞くと、まったくならったことが無いという。
時間があれば、英語で書かれていた本を読んでいたのですが、大量の英語を読んでいるうちに話せるようになったのだと思う。
3月に彼女から電話がかかってきて、会おうと約束をしたのです。
お好み焼きが好きなようなので、一緒に食べてきました。
このアマゾンのkindle、英文がすぐに出てくる。いまだに英語を学んでいる。
彼女は短大では偏差値トップの学校に進学しましたが、授業中、私語が多かったり、携帯電話をならす学生もいたようです。
英語読解の授業も内容が理解できない短大生が多く、化粧品の話が多かったそうです。
とても地味で、控えめなのですが、短大では、「地味な格好をすればするほど、目立った。」(笑)と言っていました。
彼女の悩みが解決するようにと、3時間遅れで、お母さんも来ました。
不登校の原因は学校のイジメ・・・・・・
そして、親と子どもの過度の相互依存が多いというのが私の考え。
Yさんもお母さんもその事は認識しているのですが、うまく行っていません。
私からは母子分離をするようにと指摘させて頂き、次のステップの提案をさせて頂きました。
もんじゃ、あまり好きでは無かったのですが、良いかも!(笑)
中学校で不登校になったら通信制高校が第一選択肢というのは一考の価値がある。
いばしょづくりのあべ
さんのブログを紹介します。
http://ameblo.jp/futoukouok/entry-11862112055.html?frm_src=favoritemail
私は昨年の12月以来、中学時代、不登校だった生徒がほとんどの通信制高校にも勤務しています。
公立高校を退職する時の高校は全日制、定時制、通信制を合わせたフレキシブルスクールで、定時制に勤務していましたが、通信制の授業をした経験もありますし、そのシステムにも関わっていました。
毎日通学する登校型の通信制が増えていますが、単位認定はあくまでもスクーリングと提出物、試験なのです。教科によって、スクーリングの日数も違います。なので、普段の授業は教員免許をもっていない方が教えていても良いのです。(公立の通信制高校ではあり得ないことですが。)
全日制、定時制、通信制というのはシステムが違うと言うことを保護者、生徒が良く理解していないと、学校に対する不満が生じる事もあります。
通信制はオフィスビルでも授業はできますが、全日制、通信制は自然光による教室の明るさまでもが、文科省令・高等学校設置基準というので定められています。
http://
図書室や保健室、運動場などが基準以上の広さでなければ、学校として認められません。
最近、設立された私立の通信制の多くはオフィスビルにあることが多く、その為、窓を開けることもできません。
また、学校によっては図書室も保健室もありません。
大手ですと、同じ通信制高校でも、キャンパスによってかなり内容が違うところがあります。
日本最大の生徒数をもつ高校は大手私立通信制高校です。 全国に1万人以上、生徒が在籍しています。
端的に言えば、通信制高校のシステムは登校型でも、全日制や定時制と授業日数の制約が違うのです。
正式に言うと、通信制の授業はスクーリングと言い、私立の通信制高校では、最低日数のスクーリングで単位認定をしているところもあります。
あべさんが言われるように、今の時点では決める必要はありません。
私が勤務している大手通信制高校のAキャンパスは今年度の新入生募集で最初に定員に達しましたが、11月だったそうです。
今の段階で、決めることではありません。全日制や定時制、公立の通信制など、いろんな選択肢があります。
私は今、私立の全日制、公立の通信制にも勤務していますが、勤めてみないと分からないことがたくさんあるというのが実感です。
外から見るのと、中からみるのとはメリットとデメリットの部分でも大違いでした。
選択に迷われたらご相談下さい。
くるみの学校 クリ
権力者を憲法という鎖で縛るのだ トーマス・ジェファーソン
昨日から米国が全世界でインターネットや電話から情報を集めているということを告発したスノーデン氏の情報から「暴露」というグレン・グリーンウォルド氏の本を読んでいる。
その中で著者は次の言葉を紹介している。これは立憲主義ということであるが、アベちゃん達が政権についていから、進めてきた政策はついに一内閣、いや首相の判断で憲法さえも変えてしまうというとても危険な許せないことである。
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「権力に関わる事柄で、もはや人間への信頼を語るのはやめよう。悪さなどしないよう、権力者を憲法という鎖で縛るのだ」。
権力は必ず腐敗し、乱用される。そう冷徹に現実を見据えてのアメリカ第三代大統領・トーマス・ジェファーソンの言葉である。
彼はアメリカ独立宣言の起草者でもある。
参議院選挙 9党党首討論会 2013年7月3日 日本記者クラブでの質疑
福島みずほ社民党党首
「わたくしは、憲法は国家権力を縛るものだと思っています。立憲主義です。
総理はこれに同意をされますか?
もし同意をされるとすれば、自民党の憲法改正案は、これに則ったものでしょうか?」
安倍晋三自民党総裁
「立憲主義についてはですね、ま、憲法というのは権力を縛るものだ、たしかに
そういう側面があります。
ま、しかし、言わば全て権力を縛るものであるという考え方としてはですね、
王権の時代、専制主義的な政府に対する憲法という考え方であってですね、
今は民主主義の国家であります。その民主主義の国家である以上ですね、
権力を縛るものであると同時に、国の姿についてそれは書き込んでいくもの
なんだろうと、わたしたちは考えております。」
アベちゃんは皇帝陛下・独裁者になろうとしているようだ。
というより、このおっさん、頭が悪いだけの話かも。
洗脳された哀れな愚民は、今、「美しい日本を取り戻す」という彼等のまやかしに、気づきもしない。
目を覚まさないとナチスドイツが台頭したようなドイツになりますよ・・・・・。
と言っても、米国のポチであることは変わりないのだが。 米国の不利益になるような事をすれば、アベちゃん達も the end ということですがね。
この本によると
携帯電話もパソコンもバッテリーを抜かない限り、電源オフの状態でも米国はパソコンや携帯電話を盗聴器にできる技術で世界中から情報を集めている。
電話を盗聴されていたドイツのメルケル首相がオバマ大統領にかみついたが、日本の菅官房長間は、記者会見で、「電話盗聴されていたことなど、考えたくもない。」などというバカな答弁をしている。
こいつもかなりのアホだ。
早川菜々さん いばしょ心理講座
恐れ
怒り
スッキリ(笑)
内容については、誤って伝わるといけないので、ここではお伝えできませんが、私が考えていた事と菜々さんから教えて頂いた事がつながりました。
真実は一つなので、正しい事を理解していけば、必ずつながるのです。
つながった事。
病は気から、そして手当! 本物の感情は悲しみ、恐れ、怒り・・・・、喜び
怒りはパワーだ! 悲しみは浄化! 恐れは身を守ること!
ぜひ、ご自分で勉強されてください。
喜びは永続!
では、まとめです。 菜々さんは導入で使われていました。
「性格は変えられる。なぜなら、自分で決めたことだから。」
この言葉で私の心臓が貫かれました。
再決断と交流分析という意味も理解できるヒントを得ることができました。
良い一日だった・・・・な!
かおさん 逝く!
友人がガンになって以来、ガンで闘病生活を送っている方とブログでの交流があります。
その内のお一人、かおさんが、5月19日、天国に行かれました。
最後の日記には、次のように書かれています。
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寝たきりになるのも近いようです。
痛みは増えてますが坐薬でコントロールし昼夜もあり、きちんと眠っています。
しかし体力低下が酷くて 自力更新が難しくなってきています。 携帯さえが重く、頭もフラフラで。現実と夢が一緒になりそうです。正直怖いです。
皆さん、いつまでも私におつきあいして頂き本当に本当にありがとうございます。
メッセージこれからは、どれだけ目をとうせるかわかりませんが、私の励みになっているのは間違いありません。
心から感謝しています。
駄目な母親として最後の最後ぎりぎりまで
精一杯頑張ります。
ありがとう。ありがとう。
http://ameblo.jp/apicc/entry-11858381499.html
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かおさんとは昨年の7月以来、ずっとブログで交流してきました。 また、時には、ブログには書けないメッセージの交換もありました。
キャンディの事をいつも心配してくださり、そして、キャンディの写真を掲載を楽しみにされていました。
この2ヶ月はブログを書かれても、コメント返しはできない状態でしたが、いつも、一生懸命ブログを書かれていました。
ご主人からの逝去の書き込みを読んで、気が抜けてしまいました。
勿論、私の友人もこの記事を読むでしょう。
友人もステージ3のC・・・・でした。
私の反対する抗がん剤治療を1回やった後、勧めたセカンドオピニオンを受け、ハイパーサーミアや自分で調べたサプリメントで、手術後1年たった今も、幸い、マーカー値はさがったまま、CT画像にも変化はありません。
友人の強さは、ガンになったことをクヨクヨしていないということ。よく寝ること。よく笑うこと。だと思います。
もし、ガンのセカンドオピニオンを受けたい方がいれば、大塚北口診療所の梅澤医師をお勧めします。
私もお話しを伺いましたが、信頼のおける医師です。
梅澤医師は抗がん剤の標準治療には、今までの経験から反対されています。
しかし、抗がん剤を否定されているのではなく、ガンと共存していくために、患者のQOLの合わせた治療をされています。
http://umezawa.blog44.fc2.com/
話がそれてしまいました。
かおさんは、この数ヶ月、自分の事を駄目な母親と書かれることが多かったです。
ブログを読まれた皆さんのコメントは駄目な母親ではないという励ましの言葉が多かったのです。
かおさんがブログの題名を「天国へのカウントダウン」と書かれたとき、私はこの題名を素直に受け入れました。
彼女がどうして、このようにブログ名を変えたのかが、良く理解できたからです。
私はかおさんに、素敵なブログ名になったと伝えましたが、かおさんは、とても喜んでくれました。
かおさんが自分の事を駄目な母親と書くようになった時も、私にはかおさんの気持ちが理解できました。
>>駄目な母親として最後の最後ぎりぎりまで
精一杯頑張ります。
ありがとう。ありがとう。 <<
かおさんの最後のブログの言葉です。 本当にがんばって、家で倒れ、救急搬送され、翌日の朝、家族が見守る中で、天国に行かれました。
享年44才、かおさんの素敵な笑顔が見えるような気がします。
ありがとう、ありがとう、かおさん。
かおさんが大好きだったキャンディの微笑み
今の日本って妄想だらけだと思うんです。妄想があらゆるところを覆っている 高村薫
■吉田元所長の「上申書」公開=証言資料は非開示―政府
(時事通信社 - 05月23日 17:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2894594
自筆でもないこの上申書。 じゃあ、なぜ、証言したと言うこと。 この証言こそ、原子力発電について重要な証言ではないか。
政府はまたこの上申書においても、得意の言い換え、都合の良い解釈をしている。
憲法の解釈と同じだ。
◇「妄想」が破滅をまねく
「本当にこんなバカなこと、やる気なんですかねえ」
「解釈改憲の先にあるもの」について高村薫さん(61)に聞きたくて、大阪府吹田市の自宅にお邪魔した。だが高村さんは首をかしげ「本当に」と何度もつぶやく。「先にあるもの」どころか、手前の「集団的自衛権の必要性」からして「まったく理解ができません。それにそもそも、憲法って解釈するものなのでしょうかねえ」と、逆に問いを投げかけるのだ。
「今の日本って妄想だらけだと思うんです。妄想があらゆるところを覆っている……」。2時間弱の取材で「妄想」を24回も発した。
1997年にスタートした「この国はどこへ行こうとしているのか」シリーズ。その初回、グリコ・森永事件をモチーフに日本の企業社会の闇をえぐり出した小説「レディ・ジョーカー」の出版を前に登場してもらった。
この時、高村さんはバブル崩壊の影響とグローバリズムにさらされる日本社会について「これから『悪い時代』になっていく」と予見した。その後も「『悪い時代』が現実感を伴ってきた」(2006年)、「将来のことを考えるのがこんなにつらい時代が来るとは思わなかった」(12年)と、年を経るごとに重く、厳しい言葉で時代を評した。その高村さんから「妄想」という言葉が飛び出すのは初めてだ。
「集団的自衛権の問題一つとっても今の時代、世界のどこに世界一の軍事大国・米国を攻撃する国があるんですか。その米国を日本が守る? そんな事態が本当に起こると思っているのか。すべて安倍(晋三)さんたちの妄想としか思えません。しかも憲法は時代を超えて私たちの思考の基礎になるもの。その時々の人が解釈するものを憲法とは呼びません。解釈改憲こそ妄想の最たるものです」。困ったことに、その「妄想」が現実になろうとしている。
解釈改憲を急ぐのは尖閣問題で緊張する中国の存在が一つの理由らしい。「でも考えてみてください。中国との関係悪化にしても、もともとは日本の尖閣国有化に端を発したものです。それに安倍さんの靖国参拝が火を付けた。なのに『中国の出方は脅威だ』という空気の中で解釈改憲しようとしている。本来、日本の外交努力で解決できる問題のはずでこれも妄想です」
なぜ「妄想」がまかり通るようになったのか。そう問いかけると「最近、日本の経常収支の黒字が1兆円を切ったというニュースがあった。これは実に大変なことです」と意外な方向から切り返してきた。
12日に財務省が公表した13年度の日本の経常収支の黒字が、比較可能な85年度以降で初めて1兆円を下回り、7899億円になった。つい数年前まで10兆円以上あったにもかかわらず、だ。「すでに日本は貿易収支が赤字です。日本が国際的にどれだけもうけたかを示す経常収支ですらいよいよ赤字に陥る時代が近い。日本が右肩下がりの時代に入ったことが如実に示された」
経済が元気な時は、人々は未来や社会に希望を抱ける。でも右肩下がりの時代はどうか。高齢化が進み、企業も生産拠点を海外に移す。年金も仕事も不安だ。10年、20年後、自分が食べていけるかも見通せず、余裕がない。
「仮に安倍さんが『妄想』を並べ立てても、国が元気な時なら余裕があるから『妄想』だと気付くし、指摘もするし反対もする。今はみんな自分のことで手いっぱい。『妄想』と気付かないし、気付いても『まあいいや、アベノミクスで経済が良くなるなら』。そもそもみんな社会の先行きに関心がなくなった。安倍政権の言葉や政策に中身がないとうすうす分かっていても批判せず、良い方向に持っていく努力をしなくなった」
第一次大戦後、莫大(ばくだい)な賠償金にあえぐドイツの民衆がナチスの掲げる「妄想」に吸い寄せられ、戦前の日本が「大東亜共栄圏」という「妄想」に酔って無謀な戦争になだれ込んだ歴史と、今の日本を重ね合わせるのは大げさに過ぎるだろうか。
高村さんは視線を落とし「最悪の想定ですが、集団的自衛権が必要という妄想から覚める劇薬はある」という。
集団的自衛権行使が認められれば、米国の戦争に日本がコミットする機会が必ず来る。そうなれば自衛隊員に戦死者が出る。あるいは自衛隊員が他国の兵士らを殺害する。戦後初の事態に多くの日本人から拒否反応が出るだろう。「ここでやっと妄想から覚める。集団的自衛権で得たものは何もない、戦死者を生んだだけだ、と」。苦しそうに表情をゆがめた。
これ以外に「妄想」から覚める方法はないのか。高村さんは「日本社会に今一番必要なのはパブリック、つまり『公の心』です」と繰り返す。
普通、公共心とは「自分よりも社会の利益を優先する心」と解される。高村さんのいう「公の心」はもっと広い。「愛国心」とも違うし、例えばごみのポイ捨てをしないといった公共のエチケットとも違う。「民主主義を支える、当たり前のルール」に対する心がけや思いだ。例えば少数派の権利が守られているか、きちんと法的な手続きが順守されているか、他人の権利を侵害していないか、などに気を配る目線のことだ。
「その見方に立てば民衆だけでなく、今の政治にも『公の心』が全く欠けています。公人である安倍首相が率先して『自分の公約だから』と個人の情念で靖国神社に参拝する。『憲法は解釈で変えてはならない』のは高校生でも分かるのに、自分の妄想に従って変えようとする。解釈改憲の先には、いよいよ『公の心』が消えた荒廃した社会が広がっているのではないか」
高村さんは「この国」シリーズで「このままではこの国はつぶれる。だから政治を変えるしかない。そのためには選挙に行くしかない」と繰り返してきた。しかし「公の心」が社会から失われれば、それこそ政治への関心も薄れ、投票する有権者はますます減るのではないか。
「少なくとも、私は憲法を解釈で変えてもいい、と考える首相を頂くことに有権者はもっと恥じるべきだと思うのですが、違いますか」。淡々と語り続けていた声が高くなった。「結局、一人一人が社会を作っているのだ、という認識を取り戻す努力をすることに尽きる。だからやはり選挙には行く。社会で起きていることを注視する。そして子どもじゃないんだから、いくら自分のことだけで余裕がないといっても、『妄想』は『妄想』だと見抜く知恵を磨く。社会と自分の未来を守るには、これしかありません」
特効薬はない。地味で遠回りのようでも、社会の一員としての義務を果たすことが「妄想」を克服する一番の近道のようだ。【吉井理記】=おわり
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■人物略歴
◇たかむら・かおる
1953年大阪市生まれ。93年「マークスの山」で直木賞。著書に「太陽を曳く馬」「冷血」など。全国の地方紙などに「21世紀の空海」を連載中。
読売という原発推進メディア 笑える社説 永田町異聞より
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-11858047796.html
2014年05月22日(木)
22年前の最高裁判例で福井地裁判決を批判する読売社説の愚
テーマ:政治
大飯原発3、4号機の運転再開を差し止めるよう命じる判決を福井地裁が言い渡した
これについて読売新聞は「あまりに不合理な判決」と、以下のように社説で批判した。
◇最高裁は1992年の伊方原発の安全審査を巡る訴訟の判決で、「極めて高度で最新の科学的、技術的、総合的な判断が必要で、行政側の合理的な判断に委ねられている」との見解を示している。原発の審査に関し、司法の役割は抑制的であるべきだ、とした妥当な判決だった。福井地裁判決が最高裁の判例の趣旨に反するのは明らかである。◇
大震災が起きた2011年3月11日よりはるか前、原発安全神話が幅を利かしていた時代における最高裁の判決にどれほどの意味があるというのだろう。
日本の原発が国を滅ぼす危険さえはらむ代物だと誰もが知っている今、読売新聞がその判決を持ち出すのは、安倍政権や電力業界を利する議論のために、都合のいい過去の材料をこじつけたに過ぎない。
対照的に、福井地裁の判決文は、今を生きている人間の側に立ち、原発事故を経験した国の裁判所としての責任を果たそうという誠実さがにじむ。
「原子力発電技術の危険性の本質と、それがもたらす被害の大きさは福島原発事故で明らかになった。本件訴訟では、本件原発でそのような事態を招く具体的危険性が万が一にでもあるかが判断の対象とされるべきで、福島原発事故後、この判断を避けるのは裁判所に課された最も重要な責務を放棄するに等しい」
未曽有の原発事故が起きた以上、最高裁の判例があるからといって、それに従っていていいのか。経済上の損得勘定と、人の命そのものにかかわる問題を、同列に論じていいのか。そういう良識が裁判官を突き動かしたといってもいいだろう。
「福井地裁判決が最高裁の判例の趣旨に反するのは明らかである」とうそぶく読売の論説陣には、判決文の下記の一節をじっくり、かみしめてもらいたい。
「たとえ原発の停止で多額の貿易赤字が出るとしても、国富の流出、喪失というべきではなく、豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻せなくなることが国富の喪失だ」
すでに日本は原発事故で国富を失った。二度と繰り返してはならない。他国に原発を輸出して危険を拡大してはならない。輸出先の国で放射性廃棄物の最終処分場が日本同様確保できない場合、どうするのか。
万が一、核のゴミを日本が引き取るという条件を付けられてまで原発建設を受注しようというのなら、それこそ国賊ものだ。
今回の判決は、安倍政治が進める平成の“富国強兵”策がはらむ人間軽視へのアンチテーゼであり、警鐘でもある。
新 恭 (ツイッターアカウント:aratakyo)

























