「手法をもとう」と努めても、つい「当てよう」としてしまうのが人間の心理──売買に必要な“合理性”をつくり上げるのは、正確な知識と正しい認識です。

そこで、「うねり取り」を実践するための適切な考え方を整理してみます。
キーワードは、「ツール」「手法」「予測」「ポジション操作」等々……脳内をスッキリさせ、ブレない姿勢をつくってください。

相場の世界には、「予想をするな!」という戒めの言葉があります。

自分の見通しなしでは、売りも買いもポジションをつくれません。
だから、「予想するな」という言葉は、ムリに「当てようとするな」、当初の見通しに「固執するな」という意味です。

でも、「予想をするな」という抽象的な表現だけでは、なんだか、つかみどころのない“精神論”っぽいので、「わかった!」と感じるだけで実はわからない……こういうトホホなことになるのです。

今回のテーマは「ブレないための視点」ですが、そのうえで重要なのは“人間の感情”です。

どうしても、「当てたく」なるのです。
それが、人間の自然な心理だからです。

十分な技術をもつベテランや、酸いも甘いも知り尽くした業界の人間でも、「あの人、最近当たってるよね」とか「オレ、曲がってるよ……」といった表現をふつうに使います。
表面的な捉え方という認識はありますが、予測の当たり外れを気にする人間の感情を、素直に認めているのです。

でも、その感情が、正しい行動のジャマをします。
だから、「予想をするな」という戒めがあるのです。

と、ここに戻ってしまったら永遠にグルグル回るだけなので、突破口を示します。

「ツール」「手法」「予測」「ポジション操作」──これらのキーワードをひとつずつ実践的に考え、脳内を整理しておくのです。
それが、われわれプレーヤーの課題です。

こうした土台の考え方は、意外と置き去りにされがちです。
だから、「あらためて考えてみよう」という発想に大きな意味があります。

そんな大切なテーマを具体化するために、チカラを込めて執筆したのが、『ブレない投資手法 曲げない投資哲学』(林投資研究所オリジナル)です。
副題は、「相場に立ち向かうための“起承転結”」。

 

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