相場をやっていると、悩みは尽きません。
で、その悩みを解決する方法なのですが……存在しません! ざんねん・・・

それどころか、経験を積むほど、まじめに取り組むほど、悩みは増えていくはずです。
研究が足りなくて「儲からない」と言っているのは、悩みではなく単なる不満、それなりに結果を出している人ほど多くの悩みを抱えていると私は考えています。

ただし、結果を出している人は、「迷い」を断ち切っています
手が合わなかったとき、「チクショ~」と言って損切りしながら、次に同じパターンがあったら迷わず出動する──こんなシンプルな思考と行動が軸です。
その一方で、「でも、見直しが必要かもしれない」と、あらゆる可能性を考えて苦悩するのです。

トレードにおいて極めてデリケートな部分、深く、悩ましい事柄なので、いろいろな角度から意見を述べましたが、プレーヤーとしては「迷わずに行動する」ことに徹すればいい──結論はこれなのです。

手法の弱みを正しく理解し、そこに目を向けることをいとわない、くさいものにフタをしようとしない、そんな姿勢が、迷いのないプロの行動につながります。

中源線では、シンプルなルールによって売買が決まります。
勝ったときも負けたときも、理由をハッキリとつかむことができます。
勝った負けたで感情は発生しますが、それをワキに置いておいたまま、「ここは強みが出た」「ここは弱みが出た」と論理的に評価しやすいわけです。

 

 

もちろん、一定の経験がないと、感情のほうが勝ってしまうかもしれません。
そんな混乱期を少しでも短くできないか、迷走する度合いを抑えられないか──そんな思いで仕上げたのが、『中源線建玉法 基本と応用』です。

中源線の基本ロジックを丁寧に解説したうえに、銘柄選別やエントリーのタイミング、裁量の入れ方やアレンジについても深く言及。中源線を使って、安定的に利益を出すための技術を紹介しています。

けっこう深い部分まで切り込んでいるため、中源線を学ぶガイドブックにとどまらず、トレードルールのあり方を考える一冊として、自信をもっておすすめします。ぜひ、手に取ってみてください。

中源線とは、かくかくしかじか、こういうものです──基本の説明は、校正しながら自分で驚いたほど、わかりやすく書けています。胸を張って言いきります。