株式市場には膨大な数の参加者がいるため、多種多様な投資関連情報サービスが存在します。
でも、それらの多くは、手法を構成する一要素にすぎない「予測法」の観点だけです。
わかりやすく、飛びつきやすくするために、表面的な部分に限定しているので、いわば“断片的な予測情報”でしかないのです。

なぜ、そんな情報ばかりなのか──平均的な個人投資家(全体の多数を占める)が、そういった安直な情報を求めていることから生じる、業界の構造問題であることを理解してください。

うっかり利用して、平均的な投資関連情報を当たり前のものだと考えてしまうと、永遠に、断片的な予測情報を、まんまと買い続けることになります。
そして、予測ばかりに目を向ける結果、肝心のポジション操作や資金管理が手薄になり、望みとは大きく異なる結果に混乱し続けるでしょう。

林投資研究所は、投資家の自立をテーマに、「確信ある自分流」というスローガンを掲げています。
予測情報を販売するのではなく、手法の学習方法を提供する、その支えとなるメンタル面の情報も忘れない、そんな姿勢を大切にしています。

中源線も、「売り」「買い」の結果だけを出し、ちょっと秘密めいた存在にとどめておくほうが一般ウケするのでしょうが、ロジックをすべて公開したうえで、学習ツールの充実を図っています。
「技術」「実践力」「実行力」「対応力」といった、投資家自身の能力を高める狙いで活動しているのが、林投資研究所の自慢です。

以下に、林投資研究所が手がけている売買手法について、簡潔に説明します。

◆FAI投資法
低位株を対象とした、分散の選別投資法。
単純な人気の低下、あるいは業績の一時的な悪化などで低位に甘んじている銘柄が、大きく上がっていく場面を見つけます。
月足チャートで長期のトレンドを観察するほか、経常利益の推移などのファンダメンタル情報もあわせてチェックすることで、手堅い現物投資を実現するのが狙いです。
対象の範囲が広いため資料が多くなりますが、経験の少ない人でも始めやすい方法です。
たとえ実際の売買が数カ月単位でも、年単位でチャンスがない、休みを取らざるを得ないこともあるので、「ゆっくり資産を殖やす」売買といえます。

 

 


◆うねり取り
銘柄を限定し、数カ月単位の上げ下げを狙って売買する方法。
高い技術水準を要求される半面、資料が少ない、実際の作業時間も短いのが長所です。
また、身につけた技術は、値動きのあるすべてのものに適用できるといえます。
超短期売買ではありませんが、日銭(ひぜに)を稼ぐための売買と呼べるでしょう。

 

 


◆中源線建玉法
うねり取りを実現するために、機械的な判断を用いる方法。
シンプルなルールによる判断は、裁量では捉えきれない動きを検知してくれる一方、納得しにくいダマシを発生させるケースもあります。
ただし、シンプルな分、アレンジの余地が大きく残っていますし、本格的な売買法でありながら、初心者が基本を覚えるための練習道具としても有効なのが特長です。