個人投資家は、「9割が負ける」とか「5%しか勝てない」などといわれます。
実際に長年、業界内にいると、「それくらいなんだろうな」と感じます。
さらに、「個人投資家の8割は常に初心者」という仮説があります。
一般的にはいわれていませんが……
つまり、多くの個人投資家が負けて強制退場になるので、残る人が少ない、したがって、8割の人は新規参入者、ということです。
それこそ肌感覚によるものです。
きちんとした統計データなどありません。
でも、ほとんどの業界関係者が「そうかもしれないね」と言います。
「片玉2分の1」、つまり、売り(カラ売り)か買いのどちらに傾いても、資金量の50%が限度というルールを、金科玉条としているプロは大勢います。
「そんなに余らせて、バカなの?」
「それじゃあ儲からない」(効率がわるい)
このように否定する向きは多いでしょう。
でも、そういった人たちが強制退場になるのです。
買えば下がるし売れば上がる──常に皮肉な結果を受けながら対応を迫られるのが相場の現実です。
「いける」と思ったらスパッと出動しますが、「ダメかも」と感じたら即撤退。
このように、迅速な行動を取りながらも基本的には臆病な姿勢で、とにかく「大きな損を出さない」ことに徹していると、チャンスが巡ってきたときに余裕がある、だからポジションを取ることができるのです。
余裕がないと、チャンスを認知することすら危ういのです。
初心者ではない2割に残って踏ん張ると、数%の勝ち組に入る可能性が生まれるのです。