「現物の取引を数回やって慣れたら、信用取引を利用するんだ」
「うまく値動きに乗れば、効率よく儲かるよ」
株売買の初心者に、周囲の先輩がささやくのですが、そんなにうまくいくものでしょうか……
それほどカンタンなら、誰でも億万長者ですよ。
信用取引や証拠金取引では、カンタンに資金を膨らませることが可能です。
例えば100万円の資金で信用取引を使えば、300万円超のポジションを取ることができます。
たしかに、予測どおりに動いてくれれば、効率よく儲かります。
でも、損するときも大きいのです。
ドル/円の売買(FX取引)で、50銭とか1円の幅を取りにいく場合に、丸代金(ポジション額そのまま)で考えていたら、少し極端かもしれません。5倍~10倍のレバレッジをイメージしても問題がなさそうです。
為替相場の場合、通常の値動きがそれほど大きくないからです。
でも、突発的な動きもあるので、このあたりの計算はしておく必要があります。
株の場合は、どうでしょうか?
動かない時期もありますが、やはり「変動率が大きい」と認識すべきです。
会社の内容が特に変わっていないのに、たった1日で10%、20%も動くことがあります。
だから、大きな利益の可能性を秘めているのですが、逆に動いた場合はキツいわけです。
プラスかマイナスか──誰でも、常に紙一重のところにいます。
そして、判断・決断を迫られます。
ムリをした者が負けて退場する、そんな色彩の強いゲームが、株式投資・トレードです。
レバレッジをかけることについて、有効性と危険性を、あらためて考えてください。
私はシンプルに、株の売買におけるレバレッジを真っ向から否定します。
今日の動画を、ぜひご覧ください。