思惑とは逆の値動きで評価損が膨らむと、「気分がわるいから見ないことにする」と、本当に株価を見ない人がいます。

 

ネット取引の場合だと、「ログインしなければいい」なんて……冗談で言うこともありますが、半ば本気だったりします。

 

まあ、最安値で買うとか、最高値でカラ売りを仕掛けるなんてゼッタイに不可能なので、建てたとたんに評価損が出るのは当然。だから、ネット口座にログインして状況を見ると、必要以上にネガティブな情報が目に飛び込んできますからね。

 

それは別として、くさいものにフタをする姿勢は好ましくありません。

 

放置してOKなのは、多くの人が焦って利食いを考えるポジション、ジワッと利が乗っている銘柄です。予測と同じ方向に動いていることを、見事に証明してくれているのですから。

 

林投資研究所が提唱する「うねり取り」の手法を、機械的に判断するためのツール、「中源線建玉法」(ちゅうげんせんたてぎょくほう)では、「現在のトレンドが上向きか下向きか」を名買うに判定します。ピタピタと当たるものではありませんが、クッキリハッキリ判断し、その通りのポジションを取ります。

 

例えば、「上向きだ」と判断して買っているとします。

前日比がプラスならば「順行した」、マイナスならば「逆行した」と明確な言葉で評価し、ルールに従って“次の一手”を決めます。なにもしないときも、「~だからポジションはそのまま」と、なにもしない理由がはっきりしているのです。

 

理想の態度ですが、なかなか実行できないと思います。

そこに、中源線建玉法の大きな価値があるのです。

 

具体定期に、順行と逆行をどう判定するのか──明日のブログでは、図を示して説明します。