つづけてトレンドラインの話を書いています。

 

チャートを見る狙いはズバリ、「トレンドの変わり目」を見いだすことです。

見いだすといっても、カンタンに当たるものではありませんが、「きっとここだ!」と自分なりの判断を下すことが目的です。

 

その中で「トレンドライン」は、何本もの足を集合形で見ることです。

「形で見る」「型で判断する」ことです。

 

トレンドラインが値動きの下側にあると「下値抵抗線」です。

これ以上は下がらない、というラインです。

上にある場合は「上値抵抗線」、これ以上の上値はない、というラインです。

 

しかし、上下の両方に引くケースもあります。

その究極が「三角形」。

 

しばらくの間、値動きが一定の幅におさまるので、要するに「保合」ですが、時間が経過するほど振幅が小さくなっていくと、上下に引いたトレンドラインが三角形を形成します。

 

当たり前ですが、徐々に小動きになるパターンによって、上の図の3種類が生まれます。

そして、いちばん左の「切り上がり三角形」が最も強い(上昇する可能性が高い)のです。

 

しかし、そもそも、三角形が出現したら、それこそ強力なサインだと考えるのが基本です。

高値圏で三角形が出現したら「このあと、下に動き始めたら大きな下げになる」ことを示唆し、逆に安値圏の三角形は、「煮詰まったあと動意づいたら大きく上がる」ことが期待できます。

 

だから、ムリに線を引いてはいけない、安易な判断は禁物、ということで、「トレンドラインは必ず3点」(4月2日のブログ)という原則を先に説明したのです。

 

この連載は、林投資研究所の歴史ある低位株投資の手法「FAI投資法」をベースに執筆しています。

  「FAI投資法」の説明を読む(林投資研究所WEBページ)