出たよ…
出た出た
予想どおりに
ついに奴が家にやって来たよーー！！
もう軽くホラーだよ
あ、家に来たってのは
そうです。アイツです！
A子…
今日、午前10:00に
車の車検の1ヶ月前点検の予約を
入れてたんだけど、
ちょーっと寝過ぎてしまって
まぁ、起きたら9:50
家族みんなもグースカピー
夫だけは起きてたんだけど、
で、その夫に起こされて
私は目覚めたわけ。
私「起きてるならもっと早く起こしてよー！」
夫「いや、違う。俺も今起きたとこ！」
私「あ、そーなん？
」
夫「家のピンポン(インターホン)が鳴って起きた」
私「え？
何？誰か来たの？」
夫「〇〇〇(A子の苗字)って言って『れもんちゃんいますか？』って…
」
私「えっ！！
」
もう一瞬で頭がパニック！！
ほらー！！
ほらほらほらーーー！！！
やっぱり来たーー！！
LINEを無視してるから
絶対に来ると思ったんだよ！！
私「お願い！！私はいないって言って！」
夫「いや、寝てるって言っちゃったよ」
私「な…！？」
夫「そしたら『起こしてくれ』って…」
うぅぅぅ…
くそ！！
しかも今はあれこれと
考えてる場合じゃない！！
時計を見ると9:55！！
やばい！！
やばい！やばい！！
点検の予約時間が迫っている！！
急がなくちゃ！！
ったく…
なんでこんな時に限って
A子が来るんだよ！！
だいたい今日、日曜日じゃんか！！
日曜日に朝からアポ無しで
人ん家に来るんじゃないわよっ！！
しかも、なんつータイミングで
来るんだよ！A子！！
バババッ！と出かける支度をして
とりあえず眉毛だけは書き… 笑
いざ、恐る恐る
玄関のドアを開けてみると…
A子「あ、やっほー！
元気？ 来ちゃったあ♪えへへ」
そこには紛れもなく
A子が1人立っていた
私「…来ちゃったって… あのさ、ちょっと今から行かなきゃいけないところあって急いでるの …急に来られても迷惑だって何回言えばいいの？」
A子「いや、ちょうどこの辺に用事があってちょっと寄っただけだから！
そんな怒んないでよ！」
私「……とにかく急いでるから… ごめん」
A子「あ…うん… わかった」
その瞬間、私の後ろから出てきた夫。
A子「！！
あ、夫くんじゃ〜ん！！
久しぶり〜♪夫くん元気してたぁ？
」
夫「…おう……」
早く点検に行きたいのに
A子が夫の方へとシフトチェンジした。
A子「うわ〜
夫くん、相変わらず体ガッシリしてるね〜。背、高いし。すごーい！」
なっ……！！
A子が急に夫の体を撫でるように
触り始めた。
そして、次に夫の腕を掴み、
A子「すご〜い
やっぱり相変わらず筋肉もすごいね。ウチの旦那と全然違〜う！何？今もチカラ仕事してんのー？」
夫の腕を掴みながら
夫の二の腕を撫でるA子
夫はさりげなくA子の手を
払いのけたが、
また懲りずに
夫の手を握り始めた
普通さー
よそん家の旦那を
奥さんの目の前で
こんなベタベタ触る！？
触んないよね！？
マジで腹立ったわ
マジで何しに来たんだよ！コイツ
