たくさんのコメントどうもありがとうございました!
1つ1つありがたく読ませて頂いております。
朝にこの話を夫にする事は少々躊躇いながらも、やはり夫の顔を見たらつい言葉が出てしまいました。まだ時間的にお酒は抜けていないにしても、私は飲みの場が終わると普通に戻るのが早いので家事も普通にできるし、シラフに近い状態になるので自分的にはそこはあまり問題視していませんでした。


早朝だったし、


こんな話を持ち出して


いつものように夫は不機嫌になると


予想していたが、



実際は全く違って


いつになく神妙な面持ちで


とても申し訳なさそうに


私の問いに対して全てを認めた夫。




私「………はぁ…」



夫「……本当にごめん。でも本当に今でもあの当時の事は子供たちに対して本当に申し訳ない事をしたってずっと思ってる…」



私「…まぁ、後悔の念が強かったから今でも覚えていたわけでしょう?



夫「……うん…まぁ…そうなんだろうな」




正直、頭が混乱して


ところどころ言葉に詰まる…



この人(夫)が本当に


過去に子供たちに対して


暴力を振るってた事が事実だったなんて…




私「…ねぇ、なんで?親が子供に暴力振るったりする虐待のニュースとかたくさん見てきて、『なんてひどい事するんだ!許せない!』とか『俺は絶対に暴力なんかしない』とか散々言ってたよね?」



夫「……うん、言ってたね…



私「なのに、そのアナタが実際に暴力しててどーすんのよ…何考えてんのよ!……はぁ…」




もう何をどう言えばいいのか…。




夫「…本当にすまない…。でも当時の事は本当に反省はしてる。それは本当だ。…だけど正直、どの程度の暴力を振るったとかは…記憶が断片的でハッキリした事は…」



私「えっ…?ハッキリ覚えてないの?アセアセ



夫「あぁ…。けど、確かに過去に子供たちに対して暴力を振るった記憶はある。それに子供らが俺に対して『殴る、蹴るされた』って言ってたならそれが本当の事なんだと思う」



私「…そんな……本当になんてひどい事を…」




かなり昔の事だとは言え、


事が事なのに


あまり詳しい事は覚えていない様子の夫。



だけど、子供たちがそう言うなら…と


全て子供たちが言う事が正しいと


夫は受け止めていた。




夫「…当時は若かったのもあって感情のコントロールがうまくできなかったっていうか…仕事や人間関係のストレスがすごくて…。いろんな責任の重圧とか…職場でも当たれない、親にも友達にも当たれない、れもんにも当たれない、どこにも当たる場所が無くて…」



私「だからって子供たちに当たっていいわけじゃないでしょう!?」



夫「それはもちろんそうだよ。だけど、いざれもんが子供たちを置いて1人で出かけちゃった時、れもんがいない事が予想以上に俺イライラしちゃって…」



私「何言ってんのよ…自分ばかり自由にしててさ。私にも遊びに行けばいいって言ってたの覚えてない??言ってたよね?」



夫「平気だと思ったんだよ…大丈夫だと思ってた。でも実際にれもんが1人で出かけるようになって寂しくて…どうしようもなかった」



私「…何それ…。私だってアナタが飲み歩いて帰りが遅くなったり、アナタ1人で友達と遊びに行っちゃったりして寂しい時間なんていっぱいあったわよ!だけど子供たちに当たった事なんか一度も無かったよ?」



夫「…俺にはできなかったんだ…俺には無理だった…。俺が自分勝手な事も自分でよくわかってた。だけど抑えられなかった…」



私「私がいない事をいいことに…」



夫「いや、違う。正確に言えば、れもんが家にいない時にれもんがいない事が引き金になって…すべてに対してのストレスと怒りが爆発して…別に狙って暴力してたわけじゃない」



私「…暴力はダメだってば……」



夫「…だよね。わかってる…反省してる。…でも、当時子供たちがその事をすぐにれもんに言ってるものだと思ってた。れもんが何も言ってこないから不思議には思ってたけど…。でも、だから俺も調子に乗ってたんだろうな…」



私「『怖くて言えなかった』って言ってたよ?あの子たち。ずっとずっと黙ってツライ気持ちをしまい込んでたって思うと…私も苦しい。ひどいよっ!可哀想に思わなかったの!?



夫「…………」



私「あの子たちの事、可愛いんじゃなかったの!?可愛くなかったの!?」



夫「可愛いに決まってんだろ!!可愛い…自分の子はみんなすごく可愛いよ!マジで…」



私「…だったら……」



夫「…だから俺が未熟だったんだ…。本っっ当に悪かったと思ってる。いつだったかな…長男が俺に対して一度思いっきり歯向かってきた事があって…その時に目が覚めたっていうか…。それ以降は一切暴力は振るってない。誓って…」



私「……私…何も知らなかった…」



夫「…だから…うん…本当にごめん…」



私「…次男や次女には無いよね?まさかとは思うけど…」



夫「それは本当に絶対に無い!信用されないかもしれないけど、本当にそれは絶対に無い!!叱る事はあっても手を挙げた事は無いよ!」



私「……弟(私の実弟)からの暴力だって、どれだけあの子ら傷つけたかわかってたよね!?…私はアナタは絶対に暴力は振るわない人だって、それだけは信じて疑わなかったのに…」



夫「…ごめん…。とりあえず今は仕事…遅刻しそうだからまた夜にでも話そう。…過去の事とは言え、本当にごめん…申し訳なかった」



私「謝るなら子供たちに謝りなよ」



夫「…わかった」




この日の朝、夫とこんなような会話をして


夫はその後、急いで支度をして


仕事へと向かって行った。



不思議と夫への怒りとかは無く、


ただ、もの悲しい気持ちが


続くようなそんな感覚だった…ショボーンあせる



ずっと不思議だった。



なんであんな凶暴な義父に


育てられてきた夫は


こんなにも優しくて


凶暴性が全く無いのだろう…と。



普段は基本的にはとても穏やかな性格で


義父とは性格が真逆の夫。



でも、実際はやはり


隠れていた凶暴性が


顔を覗かせていたんだという事実。



20年以上もパートナーとして


やってきたけど、


私の知らない裏の顔ってあったんだな、と


改めて思った。