やっと何かを話す気になった様子の
Gくんのお母さん
私はひとまず黙って聞く事にした。
そしてGくんのお母さんは
静かに話し始めた…
Gくん母「…うちの〇〇〇〇(Gくん)は、〇〇〇くん(長男)と仲良くなりだしてから変わってしまった…」
は?? 変わった?
え? 何が?
なんだかよくわからないが、
突然Gくんが変わりだしたのが
ウチの長男のせいだと
主張し始めたGくんのお母さん
そりゃ、先生たちも当然
『何の事やら…?』で、不思議に
思うわけで…
S先生「変わったっていうのは、どう変わったのでしょうか?」
Gくん母「元々〇〇〇〇(Gくん)は、小さい頃から基本は大人しい子で…外で遊んでも服を破ったり泥んこになるまで激しく遊んだりする子じゃなかったんです」
え? いや…
それとウチの長男とは関係ない気が…
Gくん母「幼稚園までは外で遊ぶにも私が近くで見てたから良かったけど、小学校に入ったらそうもいかないし」
「とにかく小学校入ってからすぐに〇〇〇〇(Gくん)に声をかけてきたのが〇〇〇くん(長男)で…」
S先生以外は私も含め、
みんなただ黙って
Gくんのお母さんの話を聞いていた。
S先生が応対をする。
S先生「別にいい事じゃないですかぁ 子供は元気いっぱいに遊んでなんぼですよ!」
Gくん母「冗談じゃないですよっ! 他の子と遊ぶ時は全然大した汚れじゃないんです。…ひどく汚れて帰ってくる時はいつも〇〇〇くん(長男)と遊んで帰ってきた時なんですよ!」
Gくん母「遊び方が汚い!本っ当に汚すぎるっ!だから〇〇〇くん(長男)はいつも外ではすっごく汚いっ!!くさいっ!本っ当に嫌だ!!」
ブチッ!
私「〇〇〇(長男)がそこにいるんですよ?ちょっと言い方気をつけて下さい!」
(結構な大きな声が出てしまった私)
先生たちが目をまん丸にして驚く
長男の方を見ると
長男がすごくしょんぼりしていた。
泣き虫な長男は
涙が出てきたのか服の袖で
目をこすっていた
その長男の隣には
気まずそうにうつむくGくんがいた。
私も普段は絶対によそ様に対して
怒っても声を張り上げる事はほぼ無いが、
この時はあまりにも頭にきて
大きな声が出てしまった
さすがに我が子の事となると
我を忘れるものである
人ん家の息子の事を
汚い!汚い!くさい!って…
しかも本人(長男)目の前にして!
(クソがっ!!)
本当に腹が立った
そして
Gくんのお母さんが話を続ける。
Gくん母「…確かに言い過ぎかもしれないですけど本っっ当に嫌なんです。…なのに〇〇〇〇(Gくん)まで〇〇〇くん(長男)と遊ぶのがどんどん楽しくなってきてしまったのか汚い遊びがエスカレートしていって…」
Gくん母「服を破って帰ってきた時にはもぉ〜〇〇〇くん(長男)に腹が立って仕方なかったですねっ!」
なんで??
結果的に汚したりするのは
本人なワケであって…
完全な逆恨みってヤツですか…?
Gくん母「しかも私が最初のうちに『そーゆー子とは遊ばないで欲しい』って〇〇〇〇(Gくん)に言ったのよ」
「そしたらこの子(Gくん)、初めて私にすごく逆らったのっ!」
「…前はこんな子じゃなかった!〇〇〇〇(Gくん)は…!」
私は『何言ってんだ?この人…』
と思いながら話を聞いていたが、
先生たちは意外と真剣に
Gくんのお母さんの言葉を聞いていた。
Gくん母「…そんな入学してから間もない時に公園をのぞきに行ったら〇〇〇さん(私)も居て」
いつの話だ?
遠くから見てたのか?
Gくん母「もう、私すっごい驚きましたね」
私「……え?」
Gくん母「だって〇〇〇さん(私)、あんなに激しく泥遊びしてる〇〇〇くん(長男)を見てケロッとして横で笑ってるんですものっ!」
私「え?え? いや〜…それはたぶんもうあきらめの笑いというか、ほら…子供なんて特に男の子はそーゆーもんだよなぁ…って…」
Gくん母「ほらっ!それ!!それそれ!!そーゆー思考!!」
え?え?え?
何?何?何!?
Gくん母「どうせそんな考えの親なんだろうな…テキトーな親なんだろうなぁ…って、それ見てすぐにわかりましたよ」
えぇぇぇー!?
ここでS先生が私の援護を
してくれた。
S先生「まぁまぁ…Gくんのお母さん 全然〇〇〇さん(私)は変でも何でも無いですよ。子供さんが泥んこになるまで遊んでも寛大な心で接してて、素晴らしい事じゃないですか」
Gくん母「いえ!!絶対にあんなのを見て平気でいられるなんて普通じゃないですよ おかしいです!!異常ですっ!!もうこんな親子(私と長男)が近くにいたら〇〇〇〇(Gくん)までおかしくなってしまうって思うじゃないですか!」
S先生「ん〜…まぁ、どうなんでしょうね?価値観は人それぞれですからね けど、それだけ子供さんが元気いっぱいに遊ぶ事を許してる〇〇〇さん(私)の行動は悪くはないと思いますよ」
全然全く納得してなさそうな顔をする
Gくんのお母さん
そりゃそうだろうね。
まぁ、それだけを聞いても
私と長男を遠ざけたかった理由は
くだらない理由だったけど
なんとなくわかった
…と思っていたら
まだまだ理由が続いていた
本当の理由はここからだった