なんと、真金町の「トルーヴィル」が7月17日までで閉店していた。1975年の創業だから、ちょうど50年の節目ということか。

地元客がメインの気軽に利用できる店だったけど、何年か前に『孤独のグルメ』に登場して以来、店の前に行列ができたりしてしばらく足が遠のいていた。で、久しぶりに来てみたらこの有り様。油断も隙もあったもんじゃない

ラブホテル街に立地しながらも店に1歩足を踏み入れれば、照明を落とした店内は猥雑な土地柄とは裏腹に清潔かつ落ち着いた雰囲気で、上品そうなマダムが丁寧に接客してくれたものだった。最近少なくなった、いかにも横浜らしいレトロな洋食レストラン。

メニューの中でも、アルミホイルに包んだ豚肉と野菜を塩・コショウとオリーブオイルで焼いた“ポークレギューム”という料理が特にお気に入りだった。
今どき“バジリコ”なんていうパスタというか、スパゲティーがあるのも、昔ながらの洋食屋っぽくていい。
横浜橋界隈は「酔来軒」や「ピー」「延明」「豊野丼」など、隠れた名店が集まる穴場的なグルメスポット。そんな名店がなくなるのは返すがえすも残念。