”マウント”
ここ数年でよく耳にするようになった言葉だ。
聞き覚えのない人に説明すると、
話し相手より何かが優れている場合に
経験、経歴、知識といった部分で
立場上相手の上にいられるかのように思うような話を
マウントを取る
という。
昨今若者の間で流行っていることの言葉だが、
正直社会を経験した私にとっては少し甘っちょろい言葉に思う。
それに若者は”マウント”を取られて当然の立場である
というのが私の見解だ。
私自身、直接面と向かって"マウント取るな"と言われたことはないが
(直接言ってくるメンタル鋼の人はいないと思うが)
かなり真剣に考えてみた。
その結果、
"マウントを取られた"
と言わない方がいいだろう
という結論になった。
その理由としては二つある。
一つ目は
・自分のコミュニケーション能力の低さを露呈している
私自身自由に生きている身であまり好きな言い方ではないが、
これを言う人たちは人生経験が浅いだけのように思う。
自分に自信を持っていればシンプルに自分が誇る分野は置いておきながら
相手のリスペクトを素直にできると思う。
大方くだらない話が多いが、
これをいなせるようになるのも大人への一歩、
社会人への一歩、コミュニケーションへの一歩
だと私は思う。
これを自分の都合の良いように
「マウント取られた」
というのであれば本当に自分にとって必要な情報でさえも
獲得するチャンスを奪われているように私は思う。
それに社会というコミュニティへのアンチテーゼでしかない。
二つ目は
・向上心がないように思われる
考えてみて欲しいのだが、
人と接して成長することが人間は殆ど(例外あり)
だがこれを拒絶しているのに等しい言葉だと私は思う。
これをよしとしなければ前述した通り、チャンスが奪われている事になる以上に
正当な評価をされない可能性すらある。
若者言葉というものは時として感情表現をするのに非常に便利であると私は思う。
しかし、流行り言葉だから、使いやすいからという理由で使いすぎてしまうと
自分にとってはプラスだったとしてもマイナスに捉えられることも少なくないだろう。
特に今回取り上げた"マウント"に関してはかなり慎重に判断した方が良い。
人によってはこの記事自体が"マウント"と呼ばれるのだろうが、
それもまた一つ評価であると私は思うので否定はしない。