いらっしゃいませ。そしてお帰りなさいませ。
庄内多季物語工房へ、ようこそおいで下さいました。
さて、今宵は、物語収穫人である私、佐藤美月による、潜在意識活用法を、ご紹介してみたいと思います。
今回取り上げるテーマは、他人の人生と自分の人生をセパレートすることで、潜在意識にネガティブな感情が溜まりにくくなるということについてです。
元々興味のあった心理学を、本格的に学んでいるうちに、私達は、目の前で起きている出来事に反応して、ネガティブな感情を感じているわけではないということが分かってきました。
それでは、ネガティブな感情とは、一体何処から派生しているのかと言いますと、幼少期に体験した様々な出来事が元になって、創り出されています。
それが潜在意識に蓄積されていって、事ある毎に、その幼少期に感じたネガティブな感情を、追体験するようになっているようです。
つまり、ネガティブな感情が、今起きている出来事によって、新たに創り出されているわけではなく、過去に創り出されたネガティブな感情を、何度も呼び戻しているということなんですね。
そのことを知った時、思わず深く考え込まざるを得ませんでした。
それと言うのも、それまでは、ネガティブな感情とは、今起きている出来事によって、その都度新たに創り出されているのだと思っていたからです。
でも、そうではないということなら、ネガティブな感情を感じる回数を減らす方法は、存在するんじゃないかと思ったのです。
そして、その方法を、自分でも既に実践していることに気付きました。
そのうちの一つが、インナーチャイルドを癒すという方法です。
インナーチャイルドとは正に、幼少期の家庭環境が原因となってトラウマになった、負の感情のことだからです。
それが今でも、ネガティブな感情を感じる大本になっているのなら、そこを癒せば、ネガティブな感情を感じる回数を、減らせるんじゃないかと思ったんですね。
そうしたら、それは確かにその通りで、お陰でフラットな感情や、ポジティブな感情で過ごせることが多くなりました
しかし、私の場合、それだけでは不充分で、もう一つの方法も、併せて実践する必要がありました。
それは何かと言いますと、他人の人生と自分の人生をセパレートするという方法です。
私の場合は主に、母親の人生と自分の人生を、セパレートしていく必要がありました。
母親は身内ではありますが、自分と自分以外という区別を付ける意味で、ここでは他人の人生という表現をさせて頂きますね。
とにかく心配性の母親からは、異常なくらいに心配されて育てられましたが、その際に、劣等感や老後への不安など、様々な負の感情を植え付けられました。
そのため、母親の人生と自分の人生をセパレートするまでは、そういった負の感情をざわざわと抱えながら、生きていたのです。
ところが最近になって、劣等感や老後への不安などを始めとする負の感情に、違和感を持つようになりました。
それらは本当に、私自身が感じている感情なんだろうか、と思うようになったんですね。
そして、自分の中にあるそれらの感情を、じっくりと感じてみたところ、その殆どが、元々は母親から植え付けられたものだと分かったのです。
つまり、私自身の感情ではなく、母親の感情だったんですね。
それが判明した時に、それらの感情を一つ残らず、母親に返そうと思いました。
勿論、意識の中での話です。
そうしたら、それ以来、母親由来で植え付けられていた負の感情を、ほぼ感じなくなったのです
そういったことから、他人の人生と自分の人生をセパレートすることの重要性を、身を持って、実感することになったのです。
けれども、改めて考えてみれば、私の母親にしてみても、そのまた母親から、あらゆる負の感情を、植え付けられていたのかも知れませんよね。
そのように考えると、これは先祖代々続いている、人類の負の遺産でもあるのでしょう。
そんな負の遺産を受け継ぐのは、私達の代で、もう終わりにしたいものですね。
ところであなたには、母親を始めとする他人から植え付けられた負の感情が、何かあるでしょうか？
その根本に働き掛けることで、潜在意識にネガティブな感情が溜まりにくくなり、次第にクリーンになっていきます。
潜在意識がクリーンになればなるほど、生きやすくなり、本来の自分の人生も、ストレートに歩めるようになることでしょう
あなたと同じ時代を生き、あなたと出逢えたことに、心から感謝しております。
今宵も最後までお付き合い下さいまして、誠にありがとうございました。
またのご来訪を、心よりお待ち致しております
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佐藤美月は、小説家・エッセイスト・ライター・コラムニストとして、活動しております。
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