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覚え書きあれこれ

記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

 

りくりゅうファンの皆様

 

お待たせしました。

 

2025年7月24日のりくりゅうメディアデーについての記事です。

 

 

前の記事でもお知らせしましたが、今年の6月半ばから7月にかけてのオークビルはけっこうな真夏日が続いています。

 

そしてこの日、オークビルを訪れた日本のメディアの方々は「なんじゃこれ?」と思われたに違いありません。

 

なんせ、気温34℃。湿度を考慮すると体感40℃を超すとラジオでは言われていました。

 

しかし幸いなことにメディアデーは全て、Sixteen Mile Sports Complex の屋内で開催されたので、始終、快適な(あるいはリンク内は寒くさえあって)環境で皆さん、お仕事が出来たと思います。
 

 

 

 

 

いつものように早朝にリンクに到着する三浦&木原ペアを出迎えようと大勢の報道陣(テレビ朝日をはじめ、複数社のテレビ局、およびペン記者・カメラマン)がズラリとオークビルのリンクのエントランス脇に並んで「入り待ち」をしました。

 

 

 

 

 

この光景を見て、私はふと6年前、2019年の8月のことを思い出しました。

 

初めて、三浦選手と木原選手というペアスケーター達が日本から来る、と知らされたのが8月7日。それから2週間も経たない内に彼らはオークビルに到着して、ブルーノ・マルコットコーチの元で練習を開始したのでした。

 

まだ17歳の初々しい璃来ちゃん、そして少しまだ不安そうな龍一くん達に初めて会ったのもこの頃です。

 

 

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一昨日のメディアデーで一人の記者の方が「このリンクって、以前オータムクラシックが開催された所ですよね?羽生さんが出て有名になった?」と質問していましたが、まさに三浦&木原ペアが来て一か月後にオークビルのリンクは羽生ファンで埋まっていました。

 

しかしその大会の取材に来ていたフィギュアスケート・ブロガーのジャッキー・ウオンさんは、隣のリンクで滑っているりくりゅうの姿を目の当たりにして、誰よりも早く、彼らのポテンシャルを見抜いていたんですよね。日本の新しいペアの子たち、いい感じだね、とオータムの会場で会った時に言ってくれたのを憶えています。

 

 

このジャッキーさんの話は今となっては有名かも知れませんが、すでに2019年の11月のNHK杯に先立って(当時の)ツイッターにこういった投稿をしています:

 

 

 

 

 

私も同じく11月に、初めてりくりゅうに関するブログ記事を挙げています:

 

 

 

 

 

 

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あれから6年が経ち、これほど大勢のメディアの方々がりくりゅうのためにトロントまで来てくれた。

 

練習前のウオーミングアップのルーティンからフォトグラファー達が彼らを撮影し、

 

 

 

 

 

 

 

 

午前中のセッションを全てテレビ局のカメラがフォローする。

 

 

 

 

 

 

 

記者たちは客席に陣取って熱心にメモを取り、インタビューの準備をする。

 

 

 

 

 

彼らは今や次のミラノ・オリンピックで(個人戦で)メダル獲得が期待される、日本のフィギュア界の中心的人物になったことを如実に表す一連のシーンでした。

 

なんと感慨深い。

 

2021年の国別対抗戦の時点でさえも、番組宣伝にはシングルの選手のみがフィーチャーされ、「ペア?アイスダンス?そんなの存在するの?」といった状況であったところから、どうでしょう。「りくりゅう」はすっかりお茶の間の皆様の間でもお馴染みのアスリートとなり、行く先々で呼び止められる様になりました。

 

初めて会った時に高校生だった璃来選手は、今やインタビューでも余裕の笑みを浮かべながらしっかりと応えるようになり、その隣では龍一選手の方が「うんうん」と穏やかに頷いていたりします。喋る割合も同等か、場合によっては多いのではないか、という感じになりました。

 

何かと「おっちょこちょい」なキャラが取り上げられる彼女ですが、やはり何年もの間、トップで戦ってきた経験は確かな重みを持っているのです。

 

龍一選手もそんなパートナーを頼もしく思い、本当に対等な関係を築けていることに喜びを覚えていることでしょう。

 

二人は屈託のない笑顔を振りまきつつも、自分たちのやるべきことを冷静に見つめ、落ち着いて重要なオリンピックシーズンを迎えようとしています。

 

 

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朝の練習が終わるとブルーノ・コーチにも取材が入ります。

 

前の日に、「明日はメディアデーだね!」とメッセージを送ると、"OK!!! I'm ready!!" と、やる気満々な返事が返ってきました。(よく考えるとコーチがこのように盛り上がっているのもオモロイ)

 

それにしても記者たちの質問に、いつも笑顔で饒舌に、しかしキーワードを散りばめて名言だらけのコメントを発することのできる能力は大したものです。(この様子はSkate Oakville のインスタにもちょこっと載っていましたね)

 

 

 
 

 

これまでも大会などで取材に応じることは多かったブルーノさんですが、オフシーズンのこの時期に、これほどたくさんのメディアに囲まれて教え子たちのことを語るのは誇らしかったことでしょう。

 

 

ちなみにブルーノさんのコメントを(囲み取材が終わってから)一部、訳すことになりましたが、ある記者の方が「いつの間にかブルーノさんが関西弁で喋っているような錯覚に陥った」と笑っていらっしゃいました。すみません。

 

そうそう、私はこの日、スケート・オークビルをよく知る人間として、また長年のスケカナのメディア・エリアのボランティアの経験を生かして、お手伝いをしたのでした。

 

 

 

 

(こちらがメディアの方々へのランチの差し入れ)

 

 

 

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というわけで、朝早くから夕方近くまでに渡る大メディアデーとなりました。

 

 

日本からはるばるいらしたメディアの皆様、お疲れさまでした。

 

そして三浦選手、木原選手も長い時間、お疲れさまでした。

 

たくさんの記事や取材模様がこれからもどんどんファンの方々に届けられるのを楽しみに待っています!