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覚え書きあれこれ

記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

りくりゅうファンの皆様

 

長いシーズンもいよいよ今週の国別対抗戦で終わりを迎えようとしています。

 

今シーズンの三浦&木原組の「全ての試合を怪我無く乗り越える」という目標が無事に達成できますように、と祈っています。

 

結成以来、初めてチャレンジャー・シリーズからGPシリーズ2大会、GPファイナル、全日本選手権、四大陸選手権、世界選手権、そしてこの国別対抗戦の全てに漏れなく出場することになるのですね!

 

他にも多くの試合に出場している選手はいますが、なにせシングルとは違って二人でやる競技ですから、両方の調子が揃わないとなかなか良い状態で試合に挑めません。しかもりくりゅうは今となっては結果が求められるペアですし、そういったプレッシャーもあります。

 

(そう考えると今シーズン、彼らがこれまで全ての試合で金メダルか銀メダルしか獲っていないのも凄い)

 

二人のインタビュー時のホンワカ・ひょうきんなやり取りや、演技から醸し出される温かい雰囲気(「多幸感」といったような形容詞がよく見られます)がなんとなく先行していますが、実際これまでの道のりを振り返ると決して「順風満帆」というわけではないんですよね。

 

特に昨シーズンは木原選手の深刻な怪我を乗り越えての苦しいものとなり、今シーズンはSP・FSともに全く新しい振り付け経験となったこともあって、別の意味で「しんどい」月日でした。

 

シェイリーン・ボーンは、その振り付けを受けた選手の誰に聞いても「現役選手よりスタミナがある」と言われる強者です。彼女と1週間過ごすだけで本当にヘトヘトになり、彼女のデザインした通りのコレオグラフィーを一切抜かずにエレメンツも全て入れて滑り切ろうとするのは至難の業です。

 

 

 

 

 

 

りくりゅうのSP「Paint It Black」はシーズン当初から大きなポテンシャルを秘めている、と評価されたプログラムでしたが、ボストン・ワールドでその完成形が見られたのはひとえに彼らの日々の努力の賜物でした。圧巻のステップ・シークエンスは、メーガン先生からの細かい手や顔の表情に関するアドバイスや、マーク・ブラッドショー先生との絶え間ないブラッシュアップのおかげでどんどん、表現に力が入っていきましたよね?

 

そしてマリーフランス・デュブルイユの振り付けによるFS「Adios」も困難なプログラムでした。

 

 

 

 

今シーズン、見渡して気付いたのは多くのペアがスパニッシュ系の振り付けを取り入れていたことでした。イタリアのコンティ&マチー、ギラルディ&アンブロシーニ、アメリカのエフィモワ&ミトロファノフ、などなど、衣装も「赤&黒」といった取り合わせが同じ試合でたくさん見られましたね?

 

しかしその中でもりくりゅうのプログラムはひと際、緻密な動きが盛り込まれていたと思います。「起承転結」というアークを描きながらの構成で、曲調に合わせて二人の表情も変わっていきました。

 

繰り返しになりますが、振付師の要求を全てこなした上で、エレメンツを成功させなければならない。しかもりくりゅうの大きな強みである「スピード」を落とさずに。

 

楽器でもそうですが、難しい曲を練習のためにスピードを緩めて弾くことは出来ても、本来あるべき速度に戻すとミスが出る。りくりゅうは練習の時から一貫してスピードを保ったまま滑るので、その中でマリーフランスに授けられた動きを入れ込むのは大変だったでしょう。

 

それでも徐々に二人の「Adios」は育っていき、写真でどこを切り取られても情感が籠っていて、ストーリーも自分たちなりの解釈が加わっていたのが見て取れました。

 

これまでのシーズンで演じたプログラムにはそういったディーテールが少なかったように思います。曲全体を通して醸し出したい雰囲気はありましたが、「この局面ではこういった感情・表情」というほどの細かさではなかった。それを二人は見事にやり切ったのです。

 

慣れ親しんだ振付師から離れて新しいことに挑戦する、のは想像以上に難しい。でもそれに果敢に取り組んだからこそ、凄まじい急成長を遂げたシーズンになったのだと思います。

 

ワールドで全てを出し切った感がありましたが、この国別対抗戦という通常の試合とは違ったムードの中で、彼らがどのような演技を見せてくれるのか、楽しみでもあります。

 

どうか怪我無く、気持ちの良い試合となりますように。

 

なお、怒涛のシーズンを通して二人を支えたブルーノコーチも日本に向かっています。いつも笑顔でポジティブな彼ですが、おそらくコーチたちにとっても想像を超えるような重圧だったに違いありません。

 

 

朝日新聞より)

 

 

どうか会場では彼にも温かい声援をお願いします!

 

 


 

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さて、私事になりますが、4月の2日にカナダを出て3日に日本に到着する予定でしたが、出発時間をピンポイントしたように吹雪が起こってなかなか飛行機が離陸できませんでした。

 

定刻通りに搭乗したまでは良かったんですが、そこから2時間ほど滑走路に留まった挙句の果てに機長から「燃料が不足しそうなのでいったん、ゲートに戻ります」とのアナウンスがありました。

 

でもその直後のフランス語のアナウンスでは「時間オーバーになるとクルーの総入れ替えが必要になるのでゲートに戻ります」と異なる内容が伝えられました。なんじゃこりゃ。

 

どうやら後者の方が事実らしく、給油に掛かりそうな時間を大幅にオーバーして、新しいクルーが到着するまでなんと6時間以上、空港で待機すことになりました。

 

ようやく飛び立ったのが13時ではなく、21時近く。もちろんその分、到着も遅れて羽田に着いたのは真夜中の23時過ぎでした。荷物を出して、シャトルに乗って、エアカナダの用意したホテルにチェックインしたら4日の午前1時。翌朝は始発の6時20分の大阪行きのフライトに振り替えられていたので、「一泊」というよりも数時間の「休憩」ですよね。

 

 

 

今回、日本での初めての食事は

セブンイレブンのコーヒーとパン

 

 

 

まあでも、結果的には母に会えたのが当初の予定とほぼ同じ時間帯(4日の昼前)だったのでよしとしましょうか。

 

そして次の日の4月5日には大阪でのスターズ・オン・アイスの昼の部を観ることができました!

 

 

 

 

 

ボストン世界選手権のメダリストの多く、に加えて浅田真央さんやかなだいも出場して、なんという豪華なキャストだったでしょうか。

 

特に浅田真央さんの「ボレロ」には一緒に行った友人のNちゃんと、ずーっと見入りました。アリーナ中のお客さんの視線とエネルギーを浴びつつ、それを曲の緩急に合わせて力強く跳ね返しながらまた反響させていく。そんな圧倒的な演技でした。

 

行って良かったです。

 

 

また、国別対抗戦に関しては18日のSP、そして19日のFSを観に行きます。りくりゅうの新タオルバナーとq_taroさんのイラストバナーを持って応援しますので、会場では私の姿を見かけたらぜひ声を掛けてやってください!!