2025年全日本選手権:KAORIは偉大なチャンピオン!! | 覚え書きあれこれ

覚え書きあれこれ

記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

ここ数日間、酷い寝不足で頭がボーっとしているだけではなく、パジャマで過ごす時間が異様に長くて家人に白い目で観られている私です。

 

そもそもちょっと風邪気味ということもあり、大目に見てもらっていたのですが、さすがにクリスマスも迫っているというのに食材も揃えていないし、プレゼントのラッピングもほったらかしているのはヤバい。

 

でもでも、やはり今日の女子のFSの行方を見届けないわけにはいきませんでした。

 

なんという素晴らしい試合だったでしょうか。

 

ジャッキーさんもはるばる遠征した甲斐があったというものです。

 

 

 

 

 

ジャッキーさん、四日間ほとんど寝る時間もなかったと思いますが、連日の現地からの速報をやり遂げてくれました。その上、イタリアやフランスなどのナショナルの結果までフォローしていたのですから超人的です。

 

 

*****

 

 

女子の試合については言いたいことが山ほどあるのですが、情報量がすでに飽和状態でしょうから坂本選手の演技の感想に留めます。

 

 

いや、もう何と言いましょうか。これぞチャンピオン、というパフォーマンスでした。今大会ではSPで2位の島田麻央選手と非常な僅差でしたが、あたかも競走馬が団子状態のところから中盤にかけて徐々に一頭が群れから抜け出て、最後のコーナーを回ってスパートを掛けて後続をぶっちぎる、という感じに見えました。

 

 

 

 

 

とにかくこのFSのプログラムは坂本選手の最大の武器であるパワーとスケールの大きさを存分に生かせるように作られています。

 

マリーフランス・デュブルイユさんが過去3シーズンの間に振り付けて来たプログラム("Elastic Heart", "Feeling Good"、"Chicago")は、坂本選手の動きや表現のレパートリーを増やす意図があったでしょうが、最後のシーズンにはそれらを踏まえた上で「坂本花織流王道」ともいえる作風が採用されました。

 

(ここは何となく、りくりゅうの今シーズンのFSプログラム作りの過程に共通する点でもあります)

 

 

前記事では歌詞の内容に触れましたが、

 

 

 

 

現時点での坂本選手にしか演じられない、いわゆる「大人の女性」のプログラム、もの凄い勢いで追いかけて来る後輩たちを退け、他国のライバルたちに打ち勝つためのプログラムです。

 

ブノワ・リショーさん振り付けのSPにも同じような意図が含まれていると思いますが、フリーでこそ本当の差が生まれるのだと思います。

 

これをオリンピックで見ることが出来ればなんと感動的でしょうか。

 

 

*******

 

坂本花織選手の場合はその滑りもさることながら、今シーズン開幕以来の試合運び、一つの大会ごとに一喜一憂するのではなく、ここぞといったところで圧倒的な力を発揮できる精神力が彼女の真のチャンピオンたる所以です。

 

思い返せば9月のCS木下グループ杯、GPフランス杯などでは後輩の千葉選手や中井選手に勝利を譲り、メディアの取材でも「若い選手たちに追い上げられる気持ちは?」といったような質問が多く出ていました。

 

それらに慎重に、謙虚に、しかし冷静に答えながらもGP2戦目のNHK杯では完全優勝を果たしてファンを安心させました。

 

その後、GPファイナルではアメリカのリウ選手が優勝して坂本選手は2位に留まりましたが、シングル競技の日本人選手にとって年内最大の試合である全日本選手権が2週間後に控えていました。そしてそこにしっかりとピークを合わせて再び圧倒的な勝利。

 

まだまだ後輩には女王の座を譲らない、という気迫が漲るようなSP・FSを揃えたパフォーマンスでしたよね?いつも明るい笑顔と優しい心遣いで若い選手たちを包み込んでくれる、素晴らしい人柄の持ち主ではありますが、競技の場における勝負は全く別物です。

 

 

そしてそれを見守る中野コーチとグレアムコーチも、今シーズンだけではなく、長年の蓄積の上に成り立ったチームワークで坂本選手を支えます。日々の氷上練習、試合への帯同、オフアイスでの指導、など気の遠くなるような時間が費やされてこの唯一無二の師弟関係が培われました。

 

 

 

 

 


何もないところからスター、あるいはチャンピオンを作ることは出来ないけれど、ずば抜けた才能を持っていても育ててくれる環境、守ってくれる人たちやありとあらゆる支援を授けてくれる人たち無しでは持続可能な形でのトップアスリートのキャリアは成立しません。

 

 

もちろん、誰もかれもが同じようなコーチングを受けても同じ結果が期待できるわけではない。一人のコーチが全ての選手にとって最高のコーチではあり得ない、ということは世界中の練習拠点を見ても明らかです。

 

 

この点についてはまた別の記事でもう少し書きたいと思いますが、とりあえずは坂本花織選手の優勝を讃える記事でした。

 

 

おめでとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ着替えようかな、っと。