2025年GPスケートアメリカ(レイクプラシッド大会)①:りくりゅう2勝目でファイナルへ | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

もうGPフィンランド大会が始まろうとしていますが、レイクプラシッドで開催されたGPスケートアメリカについての記事です。

 

ボランティア仲間のヴィクトリアさんと一緒に、木曜の朝から車で行ってきました!

 

りくりゅうと完全に同じルートだったかは分かりませんが、大体3時間でアメリカとの国境に辿り着き、そこからまた3時間ほどレイクプラシッドをめがけて走りました。

 

カナダ側は全く雪が降ってなかったんですが、目的地に近づくにつれどんどん冬景色になり、最終的には数週間ほどカレンダーが早送りになったような感じでした。

 

(ちなみに往路は鹿に遭遇しませんでしたが、帰りには2頭ほど道路を横断したのが見えました。)

 

 

 

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さて、レイクプラシッドは1932年と1980年の冬季オリンピックが開催された場所ですが、実際に行ってみると意外にこじんまりしていて、素敵で古風なスキーリゾート、という感じでした。

 

よく考えてみたら実際、スキー場なのだから雪が降っているのは当たり前なんですが、それにしてもこれほどの雪景色の中で開かれているグランプリ大会を経験するのは初めてでした。

 

 

 

 

ホテルから出るのもひと苦労。

 

 

 

 

 

会場はなかなか壮大で綺麗でした。

 

 

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さて、取り急ぎ、ペアの試合について。

 

皆様すでにご存知のように、りくりゅうが(珍しく)逆転優勝を飾り、このGP2勝目でファイナルへの進出を決めました。

 

SPとFSの両方で残念ながらSBSの3Tでミスが出てしまいましたが、個人的にはフリーの演技は、特に後半からエンディングにかけての気迫が素晴らしかったと思いました。

 

スコア自体はシーズン序盤のCS大会でのものの方が高かったわけですが、それらの大会でミスの重なっていたSBSのサルコウやスロー・ループをしっかりと着氷させたのが印象に残りました。

 

そうして全体的にクリーンな演技のまま最後のポーズまで突っ走ると、このプログラムはどれほど勢いが増していくのか、ということがよく分かりましたね。

 

 

 

 

 

 

なお、今大会のリンクのサイズが小さめであった、ということは他のチームも同じ条件なので言い訳にはなりませんが、やはりスピードが持ち味であるりくりゅうたちにとってはちょっとしんどかったかな?

 

ブレードに伝える力を抑えることを意識していたからか、スケーティングにも動きにもいつも程の「思い切り」がなかったように私には見受けられました。

 

しかし経験から培われた彼らの修正力がものを言い、結果的にはそれなりに納得の行く演技になったのではないでしょうか。

 

フリー後の記者会見では二人ともミスからの立て直し、あるいはSPで後れを取ってもポジティブな姿勢でフリーに挑む難しさに言及していましたが、「全てはミラノへの準備につながる」とコーチのブルーノさんも言っています。

 

今まで大会での勝利はSPでのリードを守って、あるいはリードを増して、というパターンだったのが、今大会初めて逆転劇を演じました。(裏を返せばSPで2位になった試合は勝てていなかった、ということですよね)

 

色んな筋書きを体験し、それを乗り越えてこそ究極の緊張感の中で実力(あるいはそれに近いもの)が発揮できる、ということでしょうか。

 

 

二人とも表彰式やプレカンでは晴れやかな表情でしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はISUの勝者インタビュー・シリーズがけっこう好きなんですが、中でもこの度のGPスケートアメリカでのりくりゅうの動画はとても気に入っています。

 

 

 

 

 

 

特に最後の木原選手と三浦選手のやり取りは面白いですよね?これについては少しネタがありますので、別の記事にしたいと思います。

 

 

 

 

 

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ペア競技以外で私が個人的に心を動かされたり、感心したポイントを挙げますと:

 

 

女子では何と言っても、SPでは首位、総合では銀メダルを獲得した渡辺倫果選手のトリプル・アクセル!

 

 

 
 

 

見ている人の多くがあまりの軽やかさに「え?今のダブルじゃなくてトリプル?」と驚いていました。

 

ショートでスパッと決めただけでなく、フリーでは冒頭のコンビネーションで難なく3Tを付けたのも驚異的でした。

 

二本目は残念ながら少し乱れてしまいましたが、彼女のプライドと意地を感じました。

 

そして樋口選手は昨シーズンのスケートアメリカでGP初優勝を果たしたこともあり、今大会にも多くのファンが彼女の雄姿を見に来ていたと思います。体調が万全ではない中、両プログラムでは彼女のトレードマークであるステップシークエンスを力一杯に披露して、喝采を浴びていました。

 

各国のテレビの解説者や関係者にはワカバ・ファンが多く、現役最後のシーズンにアメリカまで来てくれたことに感謝と敬意を表す声がたくさん聴かれました。ソーシャルメディアでも絶賛されていましたね。

 

なお、今シーズンの彼女の衣装は特にSPのものがまるで淡いローズの夢のようなドレスでしたが、これもマテュー・カロンさんの作品だったのか!(FSの「ワンダーウーマン」もしかり)

 

 

(共同通信 Deep Edge より)

 

 

吉田選手は昨シーズン、グランプリ・ファイナルに進出する成績でしたが、今シーズンはまだ本調子になれていない模様。しかし「キル・ビル」のSPなど、彼女のユニークな動きや音楽性満載のプログラムを楽しみにしているファンは大勢います。

 

渡辺選手の記者会見でのコメントに、アスリートの競技人生は紆余曲折があり、どんな時でも諦めずに自分の信じる道を突き進むことが大事だ、というニュアンスのものがありました。

 

私たちのよく知っているスケーターたちのキャリアには、栄光の時期もあれば試練の時期もあり、外からなかなか見えない苦悩や葛藤があることは間違いない。

 

そのことについて男子の部を優勝したケヴィン・エイモズ選手が詳しいコメントをしていたのも非常に記憶に残りました。

 

ジャッキー・ウオンさんが一連の投稿でその概要をレポートしてくれているので載せておきますが、ケヴィン選手が長いコメントの中で最も強調したかったのは、競技を周りから見ている人々に対して:

 

「Respect the athletes」(アスリートたちをリスペクトしてほしい」

 

というメッセージでした。

 

 

 

 

 

なお、このコメントを引き出したのは毎日新聞の猪飼カメラマンの質問であったことを記しておきます。

 

 

これについては、ちょっと長くなってきましたので、また別の記事にて。

 

 

いったん、アップします。