北京オリンピックが終わり、アスリートたちが無事にそれぞれの祖国や拠点に帰っていきました。
大活躍の三浦&木原ペアも先週の月曜日(2月21日)にオークビルに戻り、三週間余りの大アドベンチャーの疲れを取っています。
先週末に久しぶりに顔を見せてくれましたが、やはり団体戦から個人戦までの長い、長い待機期間は堪えたらしく、二人とも出発前に比べると、いささかほっそりとした面持ちになっていました。
しかし二つの試合の大変な緊張感の中、素晴らしい演技を披露することができたのは間違いなく、自信につながった。五輪期間中の日常に関する楽しいお土産話も聞かせてくれました。(また機会があればそれらのおすそ分けもさせて頂きます)
「リクリュウ応援団」を代表してお花を贈らせて頂きました。
これからりくりゅうはしばらくオークビルのリンクで練習を重ね、またモンペリエ・ワールドへと飛び立たなければなりません。
オリンピック直後の世界選手権に向けての調整は非常に難しい、と経験者はしばしば語ります。
特にオリンピックで大きな「ハイ」を迎えた場合は、いったんそこから地に足を付けて、疲労を癒しつつ、次の試合へのモチベーションを高めなければなりません。これはけっこう大変なプロセスです。
諸事情により、2022年ワールドの出場者はオリンピックのエントリー・リストとかなり様子が違います。特にペアにおいては何と上位5組がごっそり抜けてしまっているため、否が応でも北京で7位に入ったりくりゅうへのワールドのメダルの期待が高まります。
しかし現時点ではそのような「邪念」はあえて横に置いておいて、ひたすら今シーズン、自分達が積み重ねてきたものを試合で発揮する、ことに専念してくれればと願っています。
幸い、オークビルはとーっても静かでのほほんとした環境なので、リモートで取材が入ったりしない限り、本当にフツーの生活が送れていると思います。どうかゆったりと準備をしてくれますように。
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と、せっかくりくりゅうの楽しい話題がありながらも、なかなかブログを更新できなかったのには皆様もご存知のウクライナ情勢が大いに関係しています。
二年間のパンデミックの辛さからようやく世界中が解放されつつある、というこのタイミングで、我々はまたもや「まさか生きている間に経験しようとは」レベルの出来事に見舞われてしまいました。
もちろん、これまでも世界各地で紛争は起こっていましたが、ロシアによるウクライナ侵攻はそれらとは(少なくとも私にとって)次元が違うように思えます。
まあここでこのトピックを詳細に取り上げる気はありませんが、オリンピックのフィギュアスケート競技で私たちが悲しくも目撃したドーピング事件にも通ずるものがあると私は感じています。要はルールを守らない奴らに、ルールを守っている者が脅かされる、という理不尽です。
奇しくも私の夫は父方がウクライナ出身なので(母親はイギリス人ですが)、どうしても今、キエフなどで起こっている事は身近に思えてしまいます。