ハリケーン到来(本物の、そしてオータムクラシックの)に備える | 覚え書きあれこれ

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記憶力が低下する今日この頃、覚え書きみたいなものを綴っておかないと...

今週末、カナダの東海岸には大型のハリケーンが到来します。

 

アメリカからやって来た「ハリケーン・ドリアン」が、次男の住むノヴァスコシア州を直撃するということで、ちょっとビビっているところです。

 

Dorian barrelling towards Nova Scotia with hurricane force winds, could land directly over Halifax

 

 

画像はトロントスター紙より)

 

息子にもちゃんと停電などに備えるよう、注意を喚起しましたが、無事に過ぎ去ってくれることを祈っています。

 

 

さて、そういう私もオータムクラシックに到来する「ハリケーン・ユヅル」に備えなければなりません。しょーもないことですが、服や靴の段取りを考えたり(去年はいきなり初日から新しい靴を履いてえらい目に遭ったし)、会場までの交通手段やタイミングを調整したり、けっこう雑用があります。朝ごはんもしっかり食べて、途中でガス欠にならないようにしなくちゃ、と、もう若くないオバチャンは色々と考えなければならないのです。

 

前記事のコメントへのお返事にも書きましたが、オータムクラシックに取材に来たい、と思っているメディア関係者はものすごい数に上りました。昨年よりもかなり多くなったのは、もちろん、羽生選手が公開練習を行わなかったので、是が非でも今年の初戦で彼を取材することが必須だからでしょう。

 

様々なスケート・ブログを見渡してみても、このオータムクラシックのレポートを目玉として予約を開始している雑誌の多さに気付きます。どれだけ業界の方々にとってこの大会で羽生結弦選手に取材できるか否かが大きな問題なのか、ひしひしと伝わってきます。

 

しかしいかんせん、チャレンジャ―シリーズの大会ですから、メディアセンターで十分な仕事をしたり、ミックスゾーンで選手や一般の方々の安全性を保ちつつ取材したり、そういった業務をこなしていただける人数には限りがあります。フォトグラファーにしても、リンク際で確保できるスポットは非常に制限されていて、観客席の後ろや横から、お客さんの邪魔にならずに撮ってもらうポジションを作るのも難しい。となると、申請して来た人たちを全員(それも申請は日本からだけではなく、世界中から、ですからね)入れるわけには行かず、そこを見極めるのに主催者側は苦心していると思われます。

 

さぞ熱気が漲った取材現場になることでしょう。

 

 
なお、カナダのスケート大会ではカメラポリシーが定められています:

SKATE CANADA CAMERA POLICY:

The Skate Canada Spectator Camera Policy is in place at events to protect the safety of athletes and to ensure a distraction-free environment for all spectators.

Personal photography is permitted by spectators but cannot impact the viewing ability of others. All photos taken during the event must be for personal use only and captured on a small digital camera or mobile device.

The following is not permitted at Skate Canada events:

    Flash photography to ensure the safety of the athletes
    Camera bags and large camera equipment such as tripods
    Professional cameras and/or detachable lenses greater than 6 inches or 200 mm

No video recording of any type is permitted within the venue during the competition.

Unauthorized sale, commercial use and/or third-party distribution of photos from events are strictly prohibited. Only accredited team members are permitted to videotape their skater or team from rinkside during practice.

Spectators who do not abide by these restrictions risk having their camera confiscated or being removed from the event by the venue security staff.

 

 

昨年と比べて、多少の変更はありますが、思うに一番重要なのはカメラの種類や大きさなどよりも、周りのお客さんの観戦の邪魔にならないこと、ではないでしょうか。私も平昌現地で観戦した時に、隣や後ろに座っていらした方に注意していただいて気付いたのですが、自分が夢中になるとつい、他のお客さんの視野を防いでいることや、邪魔になるような行動を取っていることを忘れがちです。


また上記の様にプロのフォトグラファーとして申請した方々の中には却下されたケースが少ならかなず、あるかも知れません。客席からの撮影は個人で楽しむため、が原則であり、画像を商業目的で使うことは禁止されているので、却下された方々が客席から撮ることも出来ません。なのにプロと見分けのつかないような機材で撮っている一般のファンがいたら、紛らわしいですよね。それに、そんなカメラでバシャバシャとシャッターを切られたり、シャッター音がしなくてもレンズを振り回されたりしたら、演技を集中して見たくてもきっと気が散ってしまうと思います。

 

あと、フラッシュ撮影がNGであるのは皆さんご存知ですが、構えたカメラからオレンジや緑の「補助光」が出ていることに気付かない人が多いようです。選手の邪魔になるので、解除することを忘れないでください。

 

 

 

 

私は大会中、おそらくメディア関係者の対応に追われて観客席に足を運ぶことはあまりないと思いますが、もしも、あまりにも邪魔になるような撮影をしている人がいれば、会場でセキュリティのスタッフに伝えてください。注意してもらえるはずです。

 

なお、すでにお知らせしました通り、今大会では大きなバナー(柵から吊るすような)は禁止、プレゼントの投げ込みも一切禁止、とのことです。

 

 

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オークビルのお天気ですが、今のところの予報では(これがけっこう外れる)

 

水曜日だけが28℃と変に暑く雷雨の可能性が60%

 

その後は木曜・金曜が21‐23℃で雨の可能性が70%とあります。

 

土曜日は22℃で晴天の様です。

 

一週間後の予報はアップデートされるたびに変化するものなので、参考程度、であるとご理解ください。

 

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現地観戦にいらっしゃる皆さんはツアーを利用されている場合が多いのかも知れませんが、一応、会場周辺のご案内をしておきますと、Sixteen Mile Sports Complexの向かい側には、道路を隔てて大型のスーパー FORTINO'Sがあります。ここでたいがいの食糧は調達できますので、なかなか便利です。

 

 

 

 

 

昔、長男がこの近くの高校に通っていたのですが、その頃は本当になーんもない閑散とした地域でした。それに比べると随分と開けた感があります。

 

 

 

また、会場内にはレストランもあり、スターバックスのスタンドもあります(大会中は行列が出来ると予想されますが)。

 

メイン・リンク(Rink #1)の入り口前にチケットを引き換えるデスクが設置されると思いますが、去年はその奥に幾つかの業者がブースを構えていました。女子・アイスダンスの表彰式はこの辺りで行われます(男子は氷上でメダルセレモニーがあります)。

 

 

 

 

なお、このメイン・リンクはいわゆるオリンピックサイズで約200フィート×100フィート(60m × 30m)の氷が張ってあります。

 

北米で主流のNHLサイズは「200フィート×85フィート(61m × 26m)」なので、それよりも幅が4メートルほど広くなっているということです。

 

ちなみにクリケット・クラブのリンクサイズはNHLのそれとも少し違って190フィート×87フィートだそうですから、羽生選手は小さめのリンクにも慣れていることでしょう。ただ、彼の様にスケーティングに伸びのある選手ににとって、大きなリンクは有利でしょうね。

 

「ハリケーン・ユヅル」が所狭しとリンクを吹き荒れてくれるのを心待ちにしています。

 

 

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明後日の月曜日から水曜日までトロント国際映画祭で、黒沢清監督(「旅のおわり世界のはじまり』)と深田晃司監督(『横顔』)の作品の上映会で通訳を務めます。そのあと、オータムクラシックに行きっぱなしになるので、ブログの更新は、しばらくどうなるか分かりません(停滞するのはいつものことですが)。

 

何かご質問などありましたら、明日までにお願いしまーす。