トロント時間の3月25日午後、CBCの週末スポーツ番組ではジュニアワールドの女子とアイスダンスをカートさんたちの解説付きで放送していました。
カートさんは女子で優勝した本田真凛ちゃんのファンになったようで、えらくお気に入りでした。
「こんなに表情豊かなスケーターを見たら、誰だって彼女の宣伝カー(bandwagon) に乗りたいって言うだろうけど、ぼくも、ほくも!一番乗り宣言しちゃう!」
とまでおっしゃってます。
ちなみにこのバンドワゴンというのはかつては本当にバンド(合奏団)が乗っていたワゴン車で、パレードなどの応援団みたいなものと言ったら良いのでしょうか。しかし口語英語では「何々のバンドワゴンに乗る」というのは、大流行し始めているものの勢いにつられて、自分も応援するようになる、みたいな意味です。
この場合、カートさんはこれからすごく人気の出そうな本田選手を、自分は先頭に立ってイチオシする、と言いたかったのでしょう。
相変わらず面白いカートさんですね。
「パトリックは打たれても傷つけられても、より強くなって戻って来るボクサーみたいなタイプ。ホームリンクでは練習がけっこうしんどい事になっているみたいだけど(He's having real tough practices at home)、ワールドでは戦う気十分でやって来ると思う」
と言い、
「でも彼が立ち向かうのはユヅル・ハニュウ。」
This guy's on fire, breaking records. He's so far ahead of everybody else, only HE can decide if you have a chance of winning a world title. He's THAT good.
この選手はものすごい勢いがついてて、記録を破りまくってる。あまりにも他の選手たちより抜きん出てるから、(自分以外の誰かが)世界タイトルを獲る可能性があるかどうかは、彼のみが決められる。それだけ彼が強いってことだね。
つまり、彼が少し隙を見せれば、もしかしたら、そこに入り込む余地はあるかも知れないけど。。。
。。。。。。
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じゃあパトリックとの一騎打ちになったら?とアンディに聞かれてカートさん、本当の意味でのこの二人の一騎打ちはソチ以来、としながら
If there's going to be a head-to-head, I expect it will be for second place, between Patrick and Javier Fernandez, from Spain
「一騎打ちがあるとしたら、2位を争って、だろうね。パトリックと、スペイン代表のハビエル・フェルナンデスとの間で」
と明確に予想を立てました!
(お馴染みのクオンさんとのポッドキャストでも同じようなことを言ってました。)
そしてあと一つ、カートさんへの質問で「若手で注目すべき選手は?」(ボーヤンジン以外で、という但し書き付き)
と聞かれて、
「SHOMA UNO!」
と答えていました。
さあカートさんの予想を受けて、神戸の母もちょっとは安心するでしょうか。
そうそう、『王者のメソッド』は無事に母の手元に渡ったようで、就寝のお供にしていると言ってました。
ところが電話で感想を聞くと、いきなり返って来たのが:
「あの表紙の写真、修整されてるのかと思うくらい綺麗なんだけど、本当に修正してないの?」
(。。。って実物を見ていない私に聞かれても知らんがな。)
「まさかアイドルじゃないんだから(修正)されてないと思うよ」
と私が言うと、なんだかまだちょっと信じられない、といったような声で
「ふーん、綺麗ねえ。。。」
とため息交じり。
枕元に『王者のメソッド』、壁に「阿修羅像」(祖父作の、です、もちろん)
これで母の応援セットが揃いましたね。




